鉄の腕は萎え、鉄の脚は力を失い埋もれた砲は二度と火を噴く事はない。鉄の戦士は死んだのだ。狼も死んだ、獅子も死んだ。心に牙を持つ者は、全て逝ってしまった...
概要
高橋良輔が監督を務めた1981年製作の日本のアニメーション作品。
ひたすら濃ゆい泥沼の政治劇と頬の痩けたヒロインで有名なリアルロボットアニメである。
主役メカ「ダグラム」が第1話で既に朽ち果てた姿で登場するという衝撃的な導入から始まり、政治劇を中心に繰り広げられる「リアルロボット」アニメのリアルさを追求した作品となっている。
ダグラムストーリーに登場するのが第7話と遅く、ストーリーも主人公が大局に影響を与えないというその展開の前代未聞さで話題を誘った。これは、少数の理想に燃えた集団が命をかけて戦いメディアによって「英雄」と祭り上げられてもなお歴史の大局を動かすことなどできないという残酷な現実を描ききったとの評価も高い。
また、全75話という、サンライズ製作のオリジナルアニメとしては最長の記録を残しているが、その一方で反省点も多く、高橋はその反省点を活かし、装甲騎兵ボトムズを生み出すことになる。
関連イラスト
太陽の牙ダグラム に関するイラストを紹介してください。
関連タグ
チョロQダグラム - こんなシリアスな作風の中生み出された公式が病気な代物。
戦場まんがシリーズ - 松本零士による第二次世界大戦を題材にした短編集。後に『ザ・コクピット』というタイトルでOVA化された際、高橋良輔が監督を担当した『鉄の竜騎兵』の冒頭に登場する朽ち果てたサイドカーが、同作品の冒頭に登場する朽ち果てたダグラムのモチーフであるとされる。