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恐竜人間の編集履歴

2017-04-23 00:48:38 バージョン

恐竜人間

きょうりゅうにんげん

恐竜が絶滅せずに、知的生命体として人間のような姿に進化した場合を想像したもの。オルタネイティヴ・ヒストリー(仮想歴史シミュレーション)の一つ。

概要

生物学における恐竜人間

1978年、日本SF作家豊田有恒氏が「ダイノサウルス作戦」において、ドロマエオサウルス類(所謂「ラプトル」)から進化した知的恐竜を登場させたのがそもそもの発祥とされる。

その後1981年、カナダの生物学者デール・ラッセル氏がトロオドン(当時は「ステノニコサウルス」と呼ばれていた)から進化した知的恐竜を復元・公表し、これに「ディノサウロイド」と名付けた。ディノサウロイドの発表後、こうした「知的恐竜」の存在がSF小説の片隅を賑わす事となる。


特徴

多くの場合小型肉食恐竜(トロオドン、ドロマエオサウルス類、オルニトミムス類等)から進化するものとして想像される。

これ以外にも、植物食恐竜ヒプシロフォドンの仲間や、恐竜以外の海生爬虫類モササウルス、さらには翼竜を祖としたものも存在する。

図鑑などに載っている一般的なディノサウロイドは次のような特徴を備えている。


・人間のような直立姿勢

・大きな目や頭

・頬がほとんどない口角

・退化した尻尾


その姿は、人間と爬虫類とグレイタイプの宇宙人を合わせたような姿である。

ディノサウロイド公表当時、羽毛恐竜がまだ一般的ではなかったためか、皮膚は全身におおわれて、一切体毛を持っていない。

(ただし、アニメ「恐竜惑星」に登場する草食恐竜から進化した恐竜人間に関しては、体毛と尻尾が確認できる。これは祖先となる恐竜が極圏に生息していたことに由来する)


フィクションにおける恐竜人間

フィクション化する際の注意事項

学者が考えた想像図や模型があるものの、それらは想像の産物にすぎない。

また、ディノサウロイドはトロオドンにないはずの鎖骨があったりヘソがあったりと、その姿がやや人間的過ぎるという批判も存在する。

さらに、近年における恐竜人類は直立歩行もせず、もっと恐竜の姿を保ったまま知的生物に進化したとする意見もある。

(→それがこちら)


また、ディノサウロイド発表当時に比べ恐竜の復元図自体が大きく変化している。

そのため、恐竜人間がこうあるべきという答えは存在しない。

ティラノサウルスのような獣脚類の他、竜脚類等から進化した恐竜人類とて、可能性はゼロではないのだ。

フィクションで描く際は創造力豊かに、でも無理の出ないように描いてあげよう。


なお、知的生命である為に必要とされる条件は、


  • (a):周りを探るための知覚器官の発達(両目視できる目など)
  • (b):コミュニケーションの発達(言葉で会話する、腕の羽毛を用いてコミュニケーションを取る等)
  • (c):工作のできる器官がある(モノを掴める構造の手があるか)

以上3つが挙げられる。


ただし「健全ロボダイミダラー」のペンギン帝国ペンギンコマンドは(c)が見当たらず、

野尻抱介の「ふわふわの泉」には「タンポポに似た」知的生命が登場する。

必ずしも厳密な定義ではないことに留意したい。


萌え属性としての恐竜人間

半獣人などの亜人系キャラクターと類似したデザインで描かれることが多い。

具体的に言えば顔は人間そのもので、尻尾があり手足が恐竜もしくは下半身(+手)のみが恐竜であるなど。

始祖鳥ミクロラプトルなどがモチーフだとハーピーのような外見にもなる。


これに限らず、人によってデザインや設定は様々で、

恐竜要素は尻尾だけや牙だけであったりするもの、

異色肌で全身鱗や羽毛で覆われているが輪郭自体は人間とほぼ変わらない外見であるもの、

外見上は普通の人間と全く大差ないが設定上では恐竜から進化した人類である、とされているものもある。(恐竜戦隊ジュウレンジャーのメイン人物など)


恐竜人間キャラにおける頻繁に見られる特徴として、大体は人間の顔をしながら恐竜特有の荒々しかったり、凶暴であったりするなどの性格をしているものが多い。

頭髪がある場合、その頭髪は羽毛が変化したものであるという設定がなされていることもよくある。


通常は直立歩行をする獣脚類がモチーフであることが多いが、竜脚類がモチーフである場合は所謂タウル体型で描かれていることもある。

女性キャラで描かれるものが多く、特にその場合は恐竜娘のタグが付けられていることもある。

モンスター娘ジャンルの中にも恐竜人間や恐竜娘に該当するキャラクターが時折存在する。


そのような恐竜人間の例

ミクロラプトルちゃん【クレーバーン】アーネスト・ミクロラプトル

はらへりーぬ肉食ショタと草食ロリの話


また、頭部が完全に恐竜のままである場合は「恐竜人」(きょうりゅうじん)とされ、ケモノ属性のうちの獣人竜人などに近いニュアンスで描かれることが多く、上記のような恐竜人間とは若干異なるジャンルとして扱う場合もある。

詳しくは該当記事を参照。


版権作品における恐竜人間

ここでは恐竜人間が登場する主な版権作品とその紹介を記す。


作品名紹介
ウェスト・オブ・エデンなんと水棲動物であるモササウルスから進化したという設定。モササウルスは厳密には「恐竜」ではないが、関連が深いものとしてここに掲載する。
ウルトラマンティガ前述したディノサウロイドがモデルである。
カセキホリダー「ディノリアン」という半人半竜の宇宙人が登場する。普段は人間と同サイズだが、戦闘時に恐竜の姿になったりもする。
恐竜戦隊ジュウレンジャーゲキ曰く「恐竜から進化した」とのことだが、姿は哺乳人類と変わらない。 「すごい科学で守ります!」では、同戦隊シリーズのタイムレンジャーで起きたある事件により、恐竜時代へ飛ばされた現生人類の子孫ではないかと考察している(※無論、公式設定ではない)
恐竜惑星肉食恐竜トロオドンから進化した恐竜人類「ギラグール」と草食恐竜レエリナサウラから進化した「フォロル」が併存。ただし、彼らのファーストコンタクト時「トロオドン人はレエリナサウラ人を単なる新種の草食恐竜と思い、食料として扱った」為に彼らの間には拭いがたい対立関係がある。
恐竜探偵ヴィンセント・ルビオエリック・ガルシア作の人間社会にまぎれた恐竜人間の探偵が活躍する探偵小説。
クロノアイズ上記の「すごい科学で守ります!」の作者でもある長谷川裕一作のタイムパトロールを描いた漫画だと思いきや…想像図とはかけ離れた色彩の恐竜時代に、間脳を進化させた恐竜人が登場。
クロノ・トリガー様々な時代にタイムスリップし、滅亡の未来を回避しようとするロールプレイングゲーム。原始時代では人類の先祖と恐竜人の生き残りが争っていた。
ゲッターロボゲッターロボの動力源でもあるゲッター線に適応できなかった恐竜人が現代によみがえり、恐竜を改造した兵器メカザウルスで侵略を開始するロボットアニメ。古い作品なので恐竜と爬虫類が混同されているのはご愛嬌!
ジャバウォッキー各恐竜が進化した恐竜人間の氏族が、人類の歴史に関わる19世紀が舞台の漫画。作者は恐竜界のレジェンド、ヒサクニヒコ氏のご子息である久正人氏。
獣電戦隊キョウリュウジャー超古代文明があったことを示唆するセリフがトリンから語られている。
神聖紀オデッセリアかつては高度な文明を誇っていたが、氷河期に数を減らし細々と暮らす竜人が登場。最近知恵をつけてきた猿どもに困っている。
ダイノサウルス作戦世界で、最も早く恐竜人類についてのアイディアを提唱したと言われている。
ダイノコンチネント[[恐竜時代にタイムスリップしてしまい、ギフトと呼ばれる超能力に目覚め生き延びた一団の子孫が活躍するシェアードワードノベルズ。
D-ZOIC恐竜の研究でも有名な所十三作の何故か恐竜と共存する人類の歴史物語。当初は人類同士の争いだったものが、第2部より擬竜「リュウモドキ」を操る竜人「擬人」との争いになっていく。
ドラえもんのび太と竜の騎士バンホーさんやナンジャ族など。ちなみにナンジャ族は祖先となる恐竜が恐竜だけに、後のギラグールにちょっと似ている。
46億年物語進化をテーマにしたパソコン用ロールプレイングゲーム。最初は古代魚類からスタートするが、主人公よりも先行して進化の末滅びた恐竜人「ルナリアン」が登場する。
ワンダープロジェクトJ2作中の伝説で恐竜人「マジテカ」について語られる描写が確認出来る。

関連イラスト

春の最初の満月の以下略バンホーさん

【オリキャラ】豊田ダイナ【がおーっす!】


関連タグ

恐竜 ディノサウロイド 羽毛恐竜 恐竜人 人外 亜人 半獣人 半人半獣 恐竜娘 竜娘 モンスター娘

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