ポケモンのジュゴンについては「ジュゴン(ポケモン)」を参照。
ONEPIECEのジュゴンについては「クンフージュゴン」を参照。
概要
哺乳綱カイギュウ目(海牛目)ジュゴン科ジュゴン属に 分類される哺乳類。
見かけはクジラに似ているが、分類学的には象に近いと言われている。
人魚のモデルになったと言われ、西洋だけでなく沖縄のザンやマレーの海の貴婦人など各地で因んだ伝承があるが、こんなゴロンとした人魚はちょっとイヤである。
- ジュゴンやマナティーが人魚のモデルとされたのは、スペイン語からの翻訳ミスが原因らしい(加門七海「霊能動物館」より)。
水の中で鼻の穴が閉じるのはちょっとシュール。
主食の関係で45mという長い腸を持っていて、さらにシュール。
暖かい海に少数の群れ或いは単独で暮らしている。
基本は草食で海藻やアマモなどを食べるが、たまにゴカイやホヤなども食べる。
寿命は比較的長いが、繁殖力が低い。
生息地の破壊や攪乱、スクリューで刻まれるなどの事故や乱獲によって数を減らしている。
かなり神経質なので飼育は非常に難しいとされており、世界中でもたった4か所の施設でしか飼育されていない。
三重県の鳥羽水族館はその施設の一つである。
西洋人に乱獲され、発見から30年足らずで絶滅したベーリング海のステラーカイギュウはジュゴンの近縁種である(嘗てはジュゴン科に分類されていたが、近年では独自のダイカイギュウ科に分類される事が多くなった)。