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子泣き爺の編集履歴

2018-05-08 21:01:39 バージョン

子泣き爺

こなきじじ

徳島県山間部に伝わる妖怪。

概要

「児泣き爺」「児啼爺」とも表記する。


その名の通り、本来の姿は老人だが、夜道で赤ん坊のような産声をあげる。見つけた通行人が捨て子でもいるのか、と憐れんで抱き上げようものなら体重が次第に重くなり、手放そうとしてもしがみついて離れず、遂には抱き上げた者の命を奪ってしまうと言われる。ゴギャー、ゴギャーと泣くことから「ごぎゃ泣き」という異名もある。


尚、近年の研究により、この妖怪にはモデルとなった実在の人物が存在する(らしき)事が明らかにされた。赤子の泣き真似が得意な老人で、山中を意味もなく徘徊していた事から「悪い事をするとあの爺に攫われてしまうぞ」と脅しに使われたのが発展して妖怪の伝承になったのだ、と言う。


ゲゲゲの鬼太郎

メディアへの露出も割と多く、中でも「ゲゲゲの鬼太郎」での、石化能力を駆使して鬼太郎を助ける仲間妖怪としての活躍が有名。年齢は約3100~3200歳(3期以降判明)。英語では「Old Man Crybaby」と訳されている。


身長は140cm で体重は 25kg から千貫(約3750kg)にまで変容するが、ビルのフロアを突き破ったり潜水艦にしがみついて沈没させる(『鬼太郎のベトナム戦記』)など、明らかにそれ以上の体重になっていることもある。

そのほかは、地震やしゃっくりの誘発、自身ではなくて対象を石化させる能力、5期では石化の範囲のコントロールや形状の形態変化や道具の石化(パチンコ『地獄からの使者』版では、子泣きの石化に砂かけの砂を纏わせて巨大なドリルを形成している)、変身などの能力も持っている。石になった時の硬さと耐久性はぬりかべと同等(ただし、火や熱には弱く、ぬりかべが溶岩でも短時間なら耐えれるのに対し、子泣きは火炎に触れると悲鳴をあげて人の姿に戻ってしまう事が多い)。手には電電太鼓を持つが、おもちゃとしての機能以外にも対電気妖怪(かみなりなど)用の武器にも使え、雷電エネルギーをコントロールすることもできる。

また自身の能力に対妖怪・悪魔用のしゃっくり足止め術があり、自身がしゃっくりしてその波動で遠く離れた相手を足止めするもので、相手はしゃっくりをして動きがしばらく止まってしまう。悪魔ベリアルとの戦いで披露した。

また、妖怪らしく再生能力を持つため、空腹のねずみ男自分の腕を食わせたことがある(貪欲なねずみ男ですら食べたがらなかった)。


同じ老人系の妖怪故か砂かけ婆と行動を共にする事が多い(結婚していたり良い仲であるとされることもあるが、腐れ縁的な描かれ方をされることもある)。彼女の経営する妖怪アパート(5期では妖怪長屋)に住んでいるものの、家賃の滞納が目立つ。一説には砂かけと共同経営とも言われるが詳細は不明。長く生きてる老人妖怪だけあって、目玉おやじや砂かけ婆に次いで妖怪にも詳しい。


5期では籠に寝ていたが、これは無印時代にも見られた。同作では、度々ダダをこね、酒に溺れやすいなど、これまでにないほどのダメな部分が如実に見られたが、同時に「西洋妖怪キラー」として凄まじい活躍を見せている。重度の酒好きで、それがためにねずみ男に騙されることもしばしば。経験豊富な老人妖怪にしては物事に油断しやすい傾向もある。ねずみ男はしょっちゅう裏切るので、表面上良い印象は抱いていないが、それでも仲間だとは思っている。


意外にも「金角」という人間の親戚がいて、しかも政界にて副総理になっている。だが、子泣き爺が人間の血縁なのか、同族の誰かが人間と結婚したことによる系譜上の縁戚関係だけなのか定かではない。少なくとも子泣き自身は伝承上にも記録がある純粋な妖怪で、原作・アニメ等共に共通して自称している。

  • 妖怪アパートや妖怪長屋への家賃滞納の常習犯だが、原作ではかなりの金持ちだとされることもある。蓑に腹掛け姿が基本だが、4期では紋付の立派な和服も持っていた。

実写版にも登場しており、「月曜ドラマランド」版では児泣き爺ネタを持っていた赤星昇一郎が、「妖怪奇伝ゲゲゲの鬼太郎 魔笛エロイムエッサイム」では不破万作が、「ゲゲゲの鬼太郎(実写映画)」「千年呪い歌」では間寛平が演じている。


映像化作品における子泣き爺

最も演じたことがある声優は永井一郎だが、メインという意味では実は鬼太郎ファミリーの中でもキャストが安定しないキャラクターの一人である。


アニメ第1作目

声:永井一郎北川国彦富田耕吉

初登場作品だが、この時は出番がまだ非常に少なく、声優もあまり安定していない。一方でデザインがよく変わっていた砂かけに比べるとデザインは比較的安定している。この時演じた経験がある永井一郎が後に3作目でも子泣きを務めることになる。


アニメ第2作目

声:矢田耕司はせさん治、永井一郎、兼本新吾

純レギュラー化したものの、砂かけと比べると存在感やや薄かった(それでも、ぬりかべや一反木綿よりはマシ)。公式での声優は矢田耕司氏とされているが、実際は複数担当しており、砂かけと違いまったく安定していない。が、実際にも矢田氏が演じる機会が多かった(永井一郎氏は19話のみ担当)。相変わらずデザインの安定感がある(砂かけは2作目でも目の色が若干変わることがあった)。砂かけ婆としょうもない言い合いをするなど、頼りになる年長者というより小うるさい老人というキャラクター付けである。


アニメ第3作目

声:永井一郎

以前の作品で一番担当した経験がある永井一郎氏がようやくレギュラーとして担当することになった作品。クレジット表記は「児泣き」。トボけた話し口調ではあるが、年長者らしくしっかりものというキャラ付けがなされている。前作では喧嘩仲間だったが、本作では砂かけに告白をするなど気がある描写も見られた。その一方で移ろう時代に付いていけない描写も散見された。


アニメ第4作目

声:塩屋浩三

第2作目を程よくお茶目にしたようなキャラ付け。いざという時は頼りになる場面もあるが、基本的にはのんびりした性格が悪い意味で出やすい。ピンチに出くわすと砂かけ婆と対応を譲り合う場面がお決まりのパターンとして描かれているのが本作における特徴。当時流行の兆しがあったパソコンを使いこなすなど、現代社会にはうまく順応していた。


アニメ第5作目

声:龍田直樹

「嫌じゃ嫌じゃ」が口癖で、少々駄々っ子気質の強い子泣き。駄々をこねる時は地面に本当に寝転がってしまうなど、子供っぽい部分も強い。以前から家賃の滞納癖はほんのりと描かれていたが、本作では妖怪長屋の家賃を百年単位で滞納しているというだらしない一面を見せている。一方で西洋妖怪と相対する時は真面目になり、強豪とも渡り合うなど、本気を出すと強いという武闘派なところを見せていた。また本作では身体の一部分のみを石化させるという技術も身につけている。本作より担当声優がぬりかべと役を兼務する体制になる(龍田氏は前作でもぬりかべを担当し、更には一反木綿と二役だったため、連続二役にしてぬりかべ続投だった)。


アニメ第6作目

声:島田敏

おべべの色が青色になっていることが特徴。酒好きでよく呑んだくれることから砂かけに叱られるという設定になっている。


その他の創作での扱い

一般的に広まっているのは水木しげる考案の姿なので、各デザイナーとも違った姿を模索している。


忍者戦隊カクレンジャー

妖怪軍団の一員「コナキジジイ」として登場。ピエロの様な姿で玩具を身に付けた赤ん坊妖怪。人間の魂を奪い人形に込めることで家族を作ろうとした。


侍戦隊シンケンジャー

伝承の元になったという設定の外道衆ナキナキテ」という名で登場。自身の使役する白鬼子と子供を入れ替え、親に捨てられた子供の泣き声で三途の川の水を増やそうとする。


手裏剣戦隊ニンニンジャー

妖怪メダル31

牙鬼軍団上級妖怪コナキジジイ」として登場。鉄アレイを素体に生まれた上級妖怪で、近くにいた人間同士を強制的におんぶ状態にして恐れを集める。


地獄先生ぬ~べ~

まるで子供のような小さな身体をした妖怪だが、非常に欲求が強く、(敬虔な) 女性には災難を、世の数多の男性 (や男性読者等には)幸を届ける。


電気グルーヴ

パンティー赤ちゃん

墓場鬼太郎」のOP曲「モノノケダンス」のPVにおける、天久聖一による紙人形劇ではピエール瀧の顔をした子泣き爺が登場している。


余談

伝承の下となった徳島では「ゴギャ泣き」と呼んだりする。山城・歩危の伝承が御大の子なき爺のモデルになったともされる。現在の表記は柳田國男によるもの。


関連タグ

妖怪 ゲゲゲの鬼太郎 赤ん坊 老人 石化 徳島県 駄々っ子 酔っ払い ポカポカ族 砂かけ婆 タッパー

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