きっと誰もが、誰かのヒーロー
概要
2018年8月3日(金)から全国公開されたアニメ『僕のヒーローアカデミア』の劇場版。正式タイトルは、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE -2人の英雄-』。
スタッフの大半はテレビアニメと同一。原作者:堀越耕平が総監修・キャラクター原案も務めた。内容は『期末試験』~『林間合宿』の間に行われるオリジナルストーリー。原作者が明かす「空白の夏」、そして《No.1ヒーロー》オールマイトの過去が描かれている。
2018年10月時点で興行収入16億円、観客動員数129.6万人を突破。
さらに好評につき2019年1月11日より4D版も上映された。
入場者特典として映画の設定資料と堀越耕平×尾田栄一郎のスペシャル対談、堀越氏書き下ろし作「ALL MIGHT:RISING」が掲載されたコミックス『僕のヒーローアカデミア Vol.Origin』が100万人限定で配布された。
2019年2月13日にBlu-ray&DVDが発売!
通常版とPuls ultra版(他、各店舗毎の有償特典付き)がある。
Puls ultra版では特典映像として上記の映画入場者特典だった「ALL MIGHT:RISING」のアニメ映像版、エンドロールのBBQシーン新録ピクチャードラマ、ロサンゼルスAnimeExpoワールドプレミア等が楽しめる。
2019年5月2日(木)には、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE~2人の英雄~』アニメフィルムコミックが発売。
2019年7月7日(日)には、パシフィコ横浜 国立大ホールにて「ウルトライベント『僕のヒーローアカデミア』HERO FES.」が開催。アニメキャスト14名登壇のイベント。
イベント特設ページがオープン!→HERO FES.公式ホームページ
2月13日(水)発売『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE~2人の英雄ヒーロー~』Blu-ray&DVD プルスウルトラ版に、このイベントのチケット優先販売申込み券が封入。
監督のコメントから
今作で初のアニメ映画監督をすることになった監督:長崎健司からは
「TVシリーズと並行作業で大変になった」
「(苦労したのは)沢山いるキャラそれぞれに見せ場を作り、コメディ、ドラマ、熱いバトルとエンタメ要素を出来る限り詰め込みつつ、初めて『僕のヒーローアカデミア』を観る方でも作品世界に入っていけるような見せ方を90分という尺の中に収めること」
等、制作ハードルが高かった様子もあったが
「時系列的にオールマイトの活躍を描く最後のチャンスだったので(ハードル以上に)ワクワクしていました」特に印象に残ってる場面は「出久とオールマイトの共闘シーンです」「(前略)まだ“平和の象徴”になる前の彼の若々しい姿がとても眩しかった」「オールマイトの輝きを…」「出久とオールマイトの…」
等のコメントがあり、また、脚本の方からのコメントにも監督から「オールマイトを活躍させて欲しい」と伝えられている様子もあり、これから先は活躍が描けなくなるオールマイトへの思いが作品に込められてるのが伺えた。
あらすじ
白熱の期末試験が終わり、夏休みの林間合宿を控えた雄英高校メンバー。
デクとオールマイトはある人物からの招待を受け、海外に浮かぶ巨大人工移動都市≪I・アイランド≫を訪れていた。
世界中の科学研究者たちの英知が集まった、まさにサイエンスハリウッドのような島で個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した個性技術博覧会≪I・エキスポ≫が開催される中、デクは"無個性"の少女・メリッサと出会う。メリッサに、かつて同じ"無個性"だった自分を重ねあわせるデク。
その時、鉄壁のセキュリティを誇るアイランドの警備システムがヴィランにハッキングされ、島内すべての人間が人質に獲られてしまう!
いま、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない【ある計画】が発動する-!
その鍵を握るは、平和の象徴(ナンバーワンヒーロー)・オールマイト。
主な本編からの登場キャラクター
メリッサからの招待でI・エキスポのプレオープン期間中にI・アイランドまでやってきた。デヴィットにはサプライズとして内緒。緑谷少年にI・アイランドは良い経験になるだろうと思い連れてきた。
オールマイトがメリッサから貰った招待が2名分だったのでオールマイトから誘われてI・アイランドに行くことになった。
雄英体育祭の優勝者へと送られてきたI・エキスポプレオープンへの招待状を使って参加。ホテル代もタダ。付き添いで切島を連れてくる。衣装は切島が持ってきた。
本来はエンデヴァーが招待されたのだが代理で1人来ることに。自分なりに見聞を深めていた様子。
じゃんけん勝負にて勝ち取ったチケットで来た。
ヒーロー一家のツテ。
父がI・エキスポの出資企業の株主らしくそのツテで3枚のプレオープンチケットを手に入れた。ブルジョワ強い。内2枚を他A組女子にくれるとのことでじゃんけん勝負が開催され、麗日と耳郎が来ることに。
詳細は不明だが爆豪の付き添いでプレオープンに来れることになったらしい。宿泊場所も爆豪と同じ部屋?レセプションパーティ用の衣装を爆豪の分まで用意するくらいには楽しみにしてた様子。
上鳴と一緒にI・エキスポに出会いを求めていたところ、プレオープンを合わせたエキスポ期間中のカフェのアルバイトが募集されいたのを発見、応募して来ることが出来た。
峰田と同じ。客ではないので本来ならレセプションパーティ(来賓を歓迎するための立食型パーティ)には参加できなかったがメリッサさんからの心遣いで峰田と2人分パーティ参加券をもらえた。菩薩なの?天使なの?
八百万のチケットを勝ち取ったもう一人。パーティ用衣装も八百万から借りた。
他の1年A組のキャラクター達も登場シーンは有り。みんな一般公開に合わせてI・エキスポを楽しめるよう島には来ており、I・エキスポ外のホテルに宿泊中。(多分)イレイザー・ヘッドは来てない。
メタ的には梅雨ちゃんや常闇くん等もメイン候補に上がったが諸事情で今回は抑え目に。
その代わり耳郎ちゃんが大活躍!やったぜ!
映画オリジナルキャラクター
CV:志田未来
個性:なし
出久が人工移動都市≪I・アイランド≫で出会った少女。緑谷たちよりは年上。
無個性であることに悩みつつも、尊敬する父デヴィットの様な科学者になるべく、明るく前向きな性格を持って日々努力を続けている。
デヴィット・シールド(デイブ)(イラスト左)
個性:『ぐにゃぐにゃ指』
メリッサの父。オールマイトが青年期の留学先アメリカで活躍していた時の相棒。
世界的な科学者で、多くのヒーローのサポートアイテムを開発している。オールマイトのヒーローコスチュームも彼が手掛けた。
個性「ぐにゃぐにゃ指」はその名の通り指が柔らかくなる個性。さほど役に立たないが突き指をしないのが利点。
サミュエル・エイブラハム(サム)
CV:小形満
デヴィットの助手。長きに渡って彼の研究に携えてきた。
デヴィットの信頼も厚く、人当たりのいい温和な性格。
CV:小山力也
本名:不明
個性:『金属操作』
≪I・アイランド≫を襲撃したヴィランチームのリーダー。
オールバックにした茶髪で右目から口元にかけて茶色に塗った迷彩メイクが特徴。防弾チョッキの上に白のコートを羽織っている。犯行時には金属を継ぎ接ぎしたようなマスクを装着している。
ある計画を遂行し、ヒーロー社会の転覆を狙っている。
個性「金属操作」は触れた金属を自由自在に操ることができる。
CV:ゴジラ(平成ゴジラシリーズ)の鳴き声
本名:不明
個性:『東宝』
カイジュウヒーロー。≪I・アイランド≫で登場する怪獣の様な姿のプロヒーロー。身長400cm。アメリカを拠点に活動している。
日本出身だが色々な事情で海外に活動の場を移した。
外見モデルはゴジラ(本家公認)であり、鳴き声は平成ゴジラシリーズのものが使われている。ヒーローコスチュームは作者本人の描き下ろし。
個性の詳細は不明(おそらく歴代の東宝作品の怪獣の能力が使える?)。
CV:平井啓二
本名:不明
個性:『発電』
オールマイトの留学生時代で登場したイギリスで大活躍のヒーロー。体内で電気を作り出せる個性を持ち、その強力な電撃を武器に使う。
CV:河村友美
本名:不明
個性:『牛』
オールマイトの留学生時代で登場したアメリカで大人気のヒーロー。個性を発動させると牛に変身!突進してその大きなツノで攻撃する。
セクシーさも人気の要因の一つ。その手の人に人気らしい。
本名:不明
個性:『憑依』
≪I・アイランド≫で登場するスーダンで英雄と称えられているプロヒーロー。西洋甲冑のヒーローコスチュームが特徴。
個性で相手の意識に入り込み自由を奪うことで戦いを有利に運ぶ。
本名:不明
個性:『パワー』
≪I・アイランド≫で登場するギリシャを守るプロヒーロー。
全身にパワーがみなぎる個性で力・スピードともに飛躍的にアップする。
CV:佐藤健輔
本名:不明
個性:『プラスティック変形』
≪I・アイランド≫で登場する人気急上昇のプロヒーロー。両腕がロボットの様な形状となっている。個性でプラスティックをあらゆる形状に変化させ、攻撃や防御に用いる。
本名:不明
個性:『鷲』
≪I・アイランド≫で登場する鷲の様な姿の日本のプロヒーロー。
逢魔ヶ刻動物園からの流用キャラクターで、能力もほぼ共通している。
余談
- 本作のキャラクター・メリッサの幼少期とオールマイトとの出会いを描いた、あきやま陽光作の読み切り『きっと誰もが誰かのヒーロー』が「週刊少年ジャンプ」2018年35号にて掲載された。
- 堀越先生からは「映画と原作は間違いなく地続きになっているので、この先描いていくストーリーとも繋がっていると思います」とのこと。
関連イラスト
関連動画
本予告PV
主題歌『ロングホープ・フィリア』
歌:菅田将暉 作詞・作曲:秋田ひろむ(amazarashi) 編曲:出羽良彰
菅田将暉の楽曲がアニメーション映画の主題歌になるのは本作が初めて。
菅田さんが秋田ひろむさんから聞いた話によると、秋田さんは「オールマイトの過去編が出ることもあり、主人公デクというよりオールマイトの視点に近い歌詞で書いた」とのこと。
秋田さんからは「今作は完全にヒロアカのために作ろうと意識した曲」「ヒロアカと菅田くんに音楽を捧げようという気持ちで作った」とのコメントがあった。
4D上映CM