概要
『ONEPIECE』に登場する架空の鉱石で、「偉大なる航路」の一部で産出される。バジル・ホーキンスによれば新世界のワノ国で最初に掘り出されたらしく、加工技術を世界で初めて確立させたのも、現時点で最も優れた加工が可能なのもワノ国らしい。…ん? そういえばワノ国にはものすごく硬い石を加工した一族がいなかったか…?
ダイヤモンド並みの硬度を持っているため加工が容易ではなく、破壊も困難。また、セニョール・ピンクが「そんなもん(鉄をも溶かすフランキーラディカルビーム)程度じゃ傷つかねぇ」と発言しているので、恐らく相当な耐熱性を有している。
この石は「海と同じエネルギーを発する」と言う特性があり、作中では「海が固形化したもの」と例えられている。悪魔の実の能力者がこの海楼石に触れると、海(=水中)に落ちた時と同じ状態に陥る。すなわち、海楼石に触れている間、能力者は悪魔の実の能力を一切使えなくなる(身体を流動物に変化させられる自然系能力者でも海楼石製の牢獄から抜けられないのはこのため)。そのため、能力者を捕える際にはこの海楼石製の拘束具が必要不可欠である。
スカイピアの人々によると、この海楼石には「パイロブロイン」という成分が含まれているらしい。
また、これを船底に敷き詰めれば、海中を通る動物たちからは海水と同一に認識されるため、一種のステルス状態となる。これにより、海軍の船は海王類からの攻撃を防ぐことが出来る(さすがに海面に浮上して肉眼で見えるほどの距離まで接近されたら意味ないが)。
能力者はこれに触れることで力が抜けるが、元の体力がずば抜けて高い場合には相対的に弱体化度合いも減る(例えばルフィは初期のアラバスタ編でも膝まで水につかった状態でバナナワニをボコボコにしており、ワノ国編では海楼石の手錠をはめられたまま家ほどもある巨岩を運ばされている)
現在加工技術を確立しているのはワノ国の一部職人と世界政府ぐらいで、主に海軍が対能力者の海賊用の武装や、監獄として使用している。また、政府とつながりのある王下七武海の一部もその権限を利用して入手したのか、海楼石の設備を有している。
なお、対能力者用に銃弾などとして量産すればいいのではないかと思うかもしれないが、希少であることやそもそも新世界クラスの海賊となると「能力を過信しないほど基礎戦闘力が高く、弾なんかに当たらない」(ゼファー談)ため、あまり意味のあるものではない。ワールドシーカーでは海楼石の銃弾を使う海兵隊が登場する。しかし殺傷能力はないようだ。
作中で登場した海楼石を含む道具
- 牢屋の格子(バロックワークス、インペルダウン、コリーダコロシアムなど)
- 十手の先端(スモーカー)
- 手錠(海軍本部、エニエスロビー、インペルダウン、ワノ国など)
- 網(海軍本部、インペルダウンなど)
- 建築材(ドレスローザのSMILE生産工場)
- ブーツ(ワイパー)
- 槍(ファイアタンク海賊団)
- バトルスマッシャー(ゼファー)
- 銃弾(ゼファー)
- 装飾品(アニメ版)