ファラオマンとは、ロックマン4及びロックマンエグゼに登場するボスキャラのひとりである。
概要
DWN.028(有賀版ではDCN.028)
元々はピラミッド探索用だったがDr.ワイリーによって改造されたロボット。
外見はピラミッドの呪いをさけるために、ツタンカーメンに似せてデザインされている。
ピラミッド内部にあるかもしれない罠に備えて耐久性と敏捷性が高い。
暗いピラミッド内で活動することを前提に作られたため、微弱な光でも周囲が見えるようにカメラアイの感度が良いが、それが災いして、フラッシュストッパーで唯一動けなくなるボスである。
接触によるダメージが他のボスの半分程度に設定されているが、これはあまりにも彼の動きがすばやい故のバランス調整と思われる。(実際それでも慣れないうちに弱点なしで挑むには正直なかなか手ごわい)
1000体もの部下、マミーラ達を従えている。
PSリメイク版では、ナビモードのカリンカから「ファラオマンの動きが激しいです…これをピタッと止められる光の武器があれば…」とアドバイスが飛んできたり、図鑑でも「弱点武器が無いと全く歯が立たない」と記述があるなど、公式がバスター攻略に匙を投げているような記述が多いが、それでも慣れれば十分バスターで勝てる相手。
入手できる特殊武器
「ロックマン4」と「ロックマン2・ザ・パワーファイターズ」では入手できる特殊武器が異なる。
ファラオショット(ロックマン4・ロックマンワールド4)
少量の太陽エネルギーを増幅させ、膨大なエネルギーに変えて圧縮して放つ熱光弾。
方向キー入力により、任意で正面・斜め上下の3方向に発射可能。
また、ボタンを押し続けることによりチャージが可能。
チャージショットは常に頭上に浮かび上がるようになっており、浮かんでいるショットには常に攻撃判定が発生しているため、それを直接敵に当てても攻撃可能。
仕様がロックマンワールド4では本家と少々異なり、通常弾が2連射可能。
チャージ部分を直接敵に当てるとチャージがリセットされてしまうが、すぐに次のショットを武器エネルギーの消費なしで頭上に生み出すため、使い勝手は良い。
どちらの作品においてもリングマンを始め、ワイリーステージの様々なボス戦、中ボス戦で大活躍する武器。
ワールド4では更にナパームマンにも有効。
ファラオウェーブ(ロックマン2・ザ・パワーファイターズ)
衝撃波を水平に両側に飛ばす攻撃。「8」のOPムービーでも使用される。
ジェミニマンに有効。
ロックマン2・ザ・パワーファイターズのファラオマン
原作とは攻撃パターンが大きく異なり、そこまで激しい動きはしなくなった代わりに、常に空中を浮遊して移動するようになる。
空中からの火炎弾(ファラオショット)はそこまで驚異ではないが、のらりくらりとこちらの攻撃をかわしたり、シールドでガードしたり、体力半減後はバリアで防御力を上げたり、「天罰!」と叫びながらアストロゾンビーグを召喚したりと、多彩な技とねちっこい戦いぶりでこちらを苦しめてくる。
更にファラオウェイブはノーモーション発射の上攻撃力が高く、当たると大きく吹っ飛ばされる。
シールドで攻撃を受けて(ダメージは通る・スーパーアーマー)ファラオウェイブでカウンターする技もある。
時間切れが心配な人はナパームマンなど強敵を片付けたら早めに倒しておいた方が良いかもしれない。
弱点のクイックブーメランも攻撃力が低く、今一つ頼りにならない。
ロックマンメガミックスのファラオマン
原作よりもミイラっぽい有賀版風にアレンジされ、原作とは違ってロックマンをサポートする仲間として登場する。
『復活の死神』から初登場し、当時はワイリーによって洗脳され、ドリルマンとダストマンと供にロックマンと他のコサックナンバーズに立ち向かうが、ブライトマンの『フラッシュストッパー』によって倒される。その後ブライトマンが自分のパーツを使ってまでファラオマン達を修理し、復活させた。
『史上最強の敵』ではコサック博士に内緒でダストマンと供に世界ロボット選手権に参加するが、暴走するミスターエックスナンバーズによって倒されてしまう。後日談ではコサック博士に怒られながら修理されたと、作者が述べていた。
作中ではダストマンと一緒にいる事が多く、供に不遇な扱いが多く、これと言って活躍は少なかったが、ギガミックス最終回である『光る明日へ』ではクリスタルの力によって、暴走しながらもコサックナンバーズと供にウラノスを破壊した。ちなみに作者によると『バーニングホイール』でダストマンと供にバトル&チェイス大会に参加させる予定だったらしいが、事情により没になった。更に彼を主役にしたエピソードも用意されていたらしいが、これも事情により没になったらしい。
Archie Comics Mega Manのファラオマン
アメコミオリジナルストーリーである『エメラルド・スピアズ編』から初登場し、『ロックマン4』のロボット達の中ではコサック博士とカリンカと供に早く先に登場した。
ロボット博覧会に参加するコサック博士の護衛として行動し、そこでロックマンと出会う。その後出現したロボット撲滅テロ組織『エメラルド・スピアズ』の悪事を阻止すべく、ロックマン・エレキマン・クエイクウーマンと供に活躍した。
原作とは違ってコサック博士が開発した作業用ロボットである事から、『ロックマン4編』に入る以外ロックマンをサポートする仲間として登場している。その設定は有賀版に近いが、相違点としてはコサックナンバーズのリーダー格に当たる。作中では、敵の特殊武器をトレースするロックマンに対して、『ロックマンではなくコピーマンと呼ぶべきでは?』と突っ込んだことがある。
ソニックとロックマンのスペシャルコラボ編では、ワイリーの時空データによって『ロックマン4』当時のファラオマンを再現させ、ワイリー軍の一味として登場させた。
ロックマンエグゼシリーズでのファラオマン
CV:藤原啓治
完全自律型ナビ、略して自律型ナビの一体。ボディは棺桶のよう。
エグゼ1ではインターネットの深部であるウラインターネットに潜んでいる。
エグゼ2ではWWWエリアの番人の一人として登場。攻撃パターンの増加と地形の変化により、前作より強くなっている。
彼の召喚する偶像「ポイズンアヌビス」はロックマンのHPを減少させる物で、ファラオマン自身と共にプログラムアドバンス「ポイズンファラオ」の元となった。ファラオの呪い。
アニメではゲームとかなり違う設定がつけられた。
科学省がかつてネットワークを管理するために、「究極プログラム」を組み込んで作られたナビとして登場。製作者は光熱斗の祖父、光正であることがビーフ指令の調査で判明。
思考回路に欠陥があったため封印されていたが、N1グランプリの強者(ロックマンとブルース)の激突により覚醒し、復活を遂げる。
勝利を収めたブルースをロックマンが庇い、デリートした。
その上で科学省の電脳を占拠し、全ネットワークの支配を目論むが、復活したロックマンとブルースに致命傷を負わされ、ワイリーに捕縛される。ナビとしてのプライドからか、人間に利用されるのをひどく嫌っており、最期はワイリーとWWWのアジトを道連れに自爆した。
その後、生きていたワイリーが謎のネットナビを作るために彼の究極プログラムを利用した。
第4期ではビヨンダードのゾアノファラオマンが登場。グレイガ陣営のゾアノロイドで、ファルザー陣営のゾアノスパークマンや、フットマンをピラミッド型の空中要塞内の棺に閉じ込めグレイガ側のゾアノロイドに改造していた。獣化した姿はスフィンクスのようなシルエットをしている。