演:生井亜実
概要
タブー・ドーパント、Rナスカ・ドーパントに変身し、仮面ライダーダブルとは幾度となく対決する。
人物
ディガル・コーポレーションの若き女社長。
表向きはIT企業であるが、実は秘密結社ミュージアムの傘下にあり、園咲冴子はその幹部である。
ガイアメモリの製造販売を担っており、物語の舞台・風都に数々の事件を引き起こす一端となっていた。
目的に徹しており、不要とあらば、たとえ夫であろうと冷酷に切り捨てる。
だが、井坂深紅郎と出会ったことで、人生の歯車は少しずつ狂い始める。
人間関係
園咲家
父・園咲琉兵衛より幼少期からスパルタ教育を受けており、ずっと憎しみを抱えて生きてきた。
また、妹の園咲若菜とは育てられ方の違いを感じており、アイドル活動を行うなど奔放に見える若菜に苛立ちを隠さない。若菜もまた冴子を憎んでおり、姉妹は不仲である。
以上のように家族関係は良好とは言えず、後の園咲家への反抗につながっていく。
だが園咲家の一員であることには強いプライドを持っており、最後まで貫き通した。
劇中で初めて園咲来人の名を呼んだ人物でもある。
園咲霧彦/ナスカ・ドーパント
園咲霧彦は冴子の配偶者である。
『仮面ライダーW』の最初のエピソードで、二人の結婚式が描かれている。
霧彦はディガル・コーポレーションのセールスマンであったが、ガイアメモリ販売において過去最高の成績を上げたことで冴子に見初められ、社内結婚に至った。以後は重役ポストについている。
なお、霧彦の前にも何人か結婚相手を選んでいたが、園咲家の試練に耐えられず失敗したことがニオわされている。
夫婦生活はあまり描かれていないが、社内での関係や二人の性格から、冴子のかかあ天下が予想される。
その後、ミュージアムに踊らされていたことを知った霧彦は、園咲家を離反。
その"後始末"を務めたのは、冴子だった。
井坂深紅郎/ウェザー・ドーパント
井坂はドーパント専門の闇医者である。
ドーパント研究にのめりこむマッドサイエンティストでもあり、当初は冴子も「突然変異の化け物」と呼び、危険視していた。
だが、ドーパントとしての強さにとことん貪欲な井坂と逢瀬を重ねるうち、それまで父を絶対的な存在だと思っていた冴子は、次第に惹かれていく。
井坂は井坂でタブー・ドーパント(冴子ではない)に興味を見せ、日曜朝8時とは思えない映像をお茶の間に垂れ流すことになる。
だが、琉兵衛を倒してミュージアムを乗っ取るという野望を達成する前に、伊坂は因縁の相手である照井竜のアクセルトライアルに敗れた。
井坂とともにクーデターをもくろんでいた冴子は、園咲家から勘当され、追われる立場となる。
最後の戦いで、井坂は冴子自身に興味を持ちかけていることを漏らしていた。
また冴子も伊坂のことが忘れられず、後々の言動に陰を落としている。
加頭順/ユートピア・ドーパント
加頭順は財団Xのエージェントである。
ミュージアムのスポンサーとして園咲家とかかわっていたが、その存在は冴子に知らされていなかった。
失脚しミュージアムに追われていた冴子を、財団Xの力でかくまう。
無表情で感情の読めない人物ではあるが、冴子に向けた異常な愛情は本物であると自称している。
だが、その軽佻浮薄な態度を、冴子は「園咲をなめている」と切り捨て、拒絶する。
戦いの末、ユートピア・ドーパントの手にかかり、冴子の生涯は幕を閉じた。
皮肉にも、憎み続けていた若菜を守るかたちとなって。
物語の中で、結果として三人の男の人生を狂わせるだけでなく、自らの人生も狂ってしまった、天性の悪女といえよう。
ドーパント態
タブー・ドーパント
身長:200cm 体重:72kg
冴子が、園咲家の長女として所持するタブーメモリで変身した姿。
下半身は芋虫状で、空中浮遊により移動する。
当初は、ガイアドライバーを使ってガイアメモリの"毒"を濾過していたが、井坂と出会った後は"直挿し"で、その能力をフルに引き出した。
Rナスカ・ドーパント
身長:198cm 体重:92kg
霧彦の死後、ディガル・コーポレーションに隠されていたナスカメモリを冴子が盗み出し、変身した姿。
霧彦の行わなかった"直挿し"と、相性の良さから、元のナスカ・ドーパントよりもさらにパワーアップした「レベル3」での最速行動を可能にした。