概要
ウィルス種のウォーグレイモンで、漆黒のボディと黄色のパイプが特徴。また、背部のブレイブシールドに勇気の紋章が無い等の差異がある。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
“漆黒の竜戦士”として恐れられる、ウィルス種のウォーグレイモン。ウィルスバスターズのウォーグレイモンとは信条も主義も全て正反対であるが、彼なりの“正義”のために存在している。卑怯や卑劣なことを嫌い、同じウィルス種でも低俗なデジモンは仲間だとは思っていない。
どういった経緯でウィルス化してしまったのかは謎で、背中に装備している“ブレイブシールド”には勇気の紋章が刻まれていない。
必殺技はウォーグレイモンと同じ『ガイアフォース』だが、この世に存在する“負の念”を一点に集中させて放つ『暗黒のガイアフォース』である。
ブラックウォーグレイモンX抗体
レベル | 究極体 |
---|---|
タイプ | 竜人型 |
属性 | ウィルス |
必殺技 | 暗黒のガイアフォース、ハデスフォース、アフターバースト |
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
負の力は最大限に凝縮され、あらゆる手を使ってでも勝利を掴みに行く狡猾さが加速された。「ドラモンキラー」に「ブレイブシールド」級の最強硬度をもたせ、攻防一体の完璧なまでの装備を持つに至った。
長時間の空を飛ぶことを犠牲にし、背部に爆発的な加速を誇るバーニアが装備され一瞬にして敵の懐へ飛び込む戦い方は、正に“陸戦の勇者”であり陸上戦闘デジモン最強の姿となっている。
必殺技の『暗黒のガイアフォース』を超高速で連続して撃ち出す『ハデスフォース』の回避は不可能であろう。さらには、「ドラモンキラー」に施されたバーニアが攻撃を加速する『アフターバースト』も一撃必殺の技である。
活躍
デジモンアドベンチャー02
CV:檜山修之
アルケニモンの頭髪と100本のダークタワーが合成・変化して生まれた、究極体のダークタワーデジモン。
本来ならダークタワーデジモンが持たない筈の「心」を何故か持っており、公式設定通り卑劣な事は嫌う。
創造主であるアルケニモンとマミーモンには従わず、自分の存在意義を追い求め、第三勢力として、選ばれし子供達に襲い掛かる。最初はその圧倒的な力で大輔と賢のパイルドラモンを圧倒し子供達を絶体絶命の危機に追い込むも、「戦う相手に相応しくない」という理由でトドメを刺さずに立ち去り、その後は戦う相手を求めながらデジタルワールドを放浪。
道中でアルケニモンが大量のダークタワーで作り出した20頭のマンモン軍団(マミーモン曰く、彼らを約20頭も作成するのに200本のダークタワーを使ったらしい)を単機で撃破しながら心の虚しさを感じ始め、アルケニモンから「虚しさを感じるならそれは錯覚で、本来ダークタワーデジモンは自我を持たず、命令を聞いて動くだけの操り人形だから何も感じない。しかしお前を作る時にプログラムのカスが混じって心を持ったのではないのか?」と聞かされ、マミーモンからは「俺達に従えば虚しさは無くなるぞ」と言われる。
しかし、無意識に花を庇いながら最後のマンモンを倒すが、アルケニモン達の言葉が彼の心に深く突き刺さっており、何も考えずに生きられる花の命を羨みそれを踏み潰してしまう。
この後、太一のアグモンと出会い、「心は本当にある存在なのか?それとも錯覚なのか?」と問い始め、彼と話をする。ブラックウォーグレイモンは「強敵と戦う事が俺の使命なら心を捨てる」というが、アグモンは「誰かを思いやったり信じあう気持ちが錯覚ではない」「心があるなら物ではなく生きてる証だから仲間になれる」「心を捨ててはダメだ」と説得。最終的にアグモンから「僕達は友達になれる」と友好の印として握手をもちかけ、ブラックウォーグレイモンはそれに応じようとするが、アルケニモン達がホーリーストーンに傷をつけた瞬間、突然心の底に眠る闘争本能が覚醒し苦しむように飛び去り、ホーリーストーンを破壊。
ホーリーストーンを破壊する度に出現する竜型デジモンを「戦うべき相手」と決め、次々とホーリーストーンを破壊していく。途中、伊織から「心を持った相手と戦いたくない!」と説得を受けるが「俺は心など持ちたくはなかった!」と突っぱね、ブラックトルネードでホーリーストーンを破壊。
しかし、最後のホーリーストーンを守る子供達のパイルドラモン、シルフィーモン、シャッコウモンにとうとう膝をついてしまう。自身の生き方と違う生き方を歩む子供達に悲しみの言葉を叫びながらホーリーストーンを攻撃するが、出現した竜型デジモン・チンロンモンに軽くいなされ、「お前のような暗黒の存在が我が力を封じ、世界の調和を乱すのだ」と自分の本当の存在理由を知らされ、アルケニモン達に食い下がる。チンロンモンは 「自分の生きる目的は自分で探せ」と言われたブラックウォーグレイモンは、彼に感謝の言葉を述べながら悲しい叫びをあげてどこかへと飛び去っていった。
終盤、現実世界へ出現しアルケニモン達の生みの親・及川悠紀夫と対面。彼を消そうとするがアグモンに阻まれる。そして「ウォーグレイモンはこの世に2体要らない」とウォーグレイモン同士の戦いが始まった。途中、インペリアルドラモンの介入もあって引き分けに終わり、ワームモンの言葉で及川を殺すことを諦め去って行く。
そして伊織に手をかけようとする及川を止めに再び登場。ガイアフォースで攻撃するもオーラでかき消される。及川の体に纏う暗黒の力が伊織の祖父・主税を襲うが、身を挺して主税を庇い致命傷を負ってしまう(この時、及川の体に巣食うモノの正体に気づいていた)。
最期は自らの命と引き換えに光が丘のゲートを封印するために、大空に散った。
デジモンワールド リ:デジタイズ
こちらではX抗体の方が、久我ユウヤのパートナーデジモンとして登場。名前は「ブラック」。
ユウヤがGIGOのバックドアを使って育て上げた特別なデジモンで、主人公達のパートナーデジモンとは一線を画す存在。
自分に力を与えてくれたユウヤには、感謝の念と強い忠誠心を抱いている。
余談
圧倒的な力。前作主人公のブラックバージョンという男のロマンを合わせ持ちながら、自身の『心』に葛藤するその姿は当時の自分の在り方に悩む小中学生の心を打ち、02シリーズ屈指の人気を得た。
以降彼を真似てブラックバージョンが多く現れることになるが、その人気を越えたものは未だにいない。
関連イラスト
関連タグ
デジタルモンスター デジモン ブラックアグモン デジモンアドベンチャー デジモンアドベンチャー02 アルケニモン マミーモン
悪堕ち・闇堕ち…経緯は不明だが、公式設定では「ウィルス種に変異したウォーグレイモン」とされる。
カオスデュークモン…デュークモン(ロイヤルナイツの一体で、『デジモンテイマーズ』の主人公・松田啓人のパートナーデジモンであるギルモンの究極体デジモンでもある)の色違いであるため、本種と同様にテレビアニメで主人公を務めた究極体デジモンのダークサイド版と言える。ただしこちらはアニメには登場していない。
ベルゼブモン(デジモンテイマーズ)、ダスクモン(デジモンフロンティア)…同じくデジモンシリーズにおいて、主人公側と敵対するダークヒーロー。生死の差異はあれど、最終的にはどちらも改心している点も同じ。