概要
偉大なる航路前半「楽園」のとある島。
麦わらの一味はアラバスタを出港した後、最初に辿り着いた。しかし、その時記録指針が指示したのは「斜め上」であり、ジャヤはあくまで中継地点でしかなかった。
気候は比較的温暖な「春島」で、漢字の「臼」のような形状をしている。その形状から北の入り江はマウスベイと呼ばれ、西には中心となるモックタウン、南東には鬱蒼としたジャングルサウスグレイブが茂っており巨大な昆虫やカタツムリ、更には南しか向けない鳥サウスバードなど様々な生物が生息している。
北東の外れには猿山連合軍最終園長のモンブラン・クリケットがハリボテを貼り付けた古い家に居を構え、海底の財宝を探していたが、ベラミーの襲撃を受けた。この家はかなり古びており、なぜか階段が無いのに2階がある。
この周辺の海域を猿山連合軍は縄張りにしている。近海では突き上げる奔流(ノックアップストリーム)という海底火山の噴火に伴う怪奇現象が見られるため、航行には注意が必要。
モックタウン
ジャヤの中心となる街。通称嘲りの町。
治安は最低で毎日強盗や殺人が横行しており、海賊が落とす金で成り立っている。あまりの無法ぶりに、海軍本部からも見捨てられている。
ルフィたちはここでベラミー海賊団に空島の存在を嘲笑され、黒ひげと初対面を果たした。
メイン画像はここでのベラミーVSルフィの一戦を描いたもの。
また、作中から26年前にロジャー海賊団の船員である光月おでんがおでんの食材を奪いにやって来た事が有る(ロジャー海賊団クルーは一度制止したものの、この街が無法地帯で有る事が分かると船員達もヤケクソ気味に加勢した)。
関連項目
処刑人ロシオ:ここでお陀仏となった。
ドンキホーテ・ドフラミンゴ:マリージョアからの帰り道に寄り道してベラミーに制裁を加えた。
以下、ネタバレ注意
ジャヤは元々もっと大きな島であり、クリケットの家が奇妙な形状をしていたのは、真っ二つに千切れたからであった。その原因となったのが、400年前(第2部からは402年前)の突き上げる奔流である。
突き上げる奔流によりジャヤは東半分が丸ごと分断され、はるか上空まで大地そのものが吹き飛ばされた。そこに待ち受けていたのが空の化石「積帝雲」であり、内部に聳え立つ「巨大豆蔓(ジャイアント・ジャック)」にジャヤは突き刺さってしまった。
空島…スカイピアの住人たちは行き過ぎた大地信仰からそれを自分たちに与えられたプレゼントだと解釈し、先住民族シャンディアとの400年に渡る領土問題が勃発することとなったのである。
そしてそのシャンディアの住まう所こそが、クリケットの先祖モンブラン・ノーランドが発見した「黄金境」であった。
ルフィは空島を滅ぼそうとする偽りの神・エネルを倒し、大鐘楼を鳴らす。400年ぶりに鳴ったその鐘の音は、猿山連合軍の耳にも確かに届いた。
島の歌声は、ノーランドの冤罪とカルガラの戦いの終わりを告げる鐘の音となったのだ。