ウルトラマンティガのOV。正式タイトルは『ウルトラマンティガ 古代に蘇る巨人』。
概要
テレビシリーズ終了後の2001年に発売。
本編の登場人物は登場せず、本編の主人公の息子マドカ・ツバサを主人公とし、続編『ウルトラマンダイナ』最終回から18年後の2038年から縄文時代に飛ばされるという番外編ならではの異色作。故に、製作された年代はこちらの方が先だが、時系列上は『ウルトラマンサーガ』や『THE ORIGIN SAGA』よりも後の時間軸のストーリーで、ネオフロンティア時代を舞台にした作品では最も未来の時代を描いた作品となっている一方、ウルトラマンティガ第一話の前日譚にもなっている。
出演者の殆どがTDG三部作に出演した人物となっているのが特徴。
登場人物
当作品の主人公で2038年のネオスーパーGUTSの訓練生で、αスペリオルの操縦訓練中に縄文時代の日本に迷い込む(光の巨人の伝説の内容から、彼がこの時代に来るのも本来の歴史に組み込まれていたかのような節がある)。
事件解決後は、(いかなる手段を用いたのかは不明だが)元の時代にちゃんと帰還できた模様。
縄文時代の集落に住む11歳の少年で一人称は「おいら」。
快活な性格で、現代に戻る術のないツバサを集落に招き入れた。
ちなみに、演者の上條誠氏は『ウルトラマンコスモス』、『ブースカ!ブースカ!!』、『ウルトラQ_darkfantasy』に出演している。よく似ているが、コーカサスオオカブトの祖たる不死生物ではない。
- マドカ・ヒカリ
『光の星の戦士たち』や『ダイナ』本編にも登場したマドカ・ダイゴの娘で、ツバサの姉にあたる人物。現在はTPCに所属している。
直接の登場はなく、ロケットに収められた写真に姿が確認でき、ツバサとの仲は良好なようだ。
- マホロバ
ヒカリにそっくりな縄文時代の女戦士(本人は「狩人」と名乗る)で、自分の倍もあろうかというクラヤミノオロチを討伐し、闇に対しての特効がある「闇薙の剣」とスパークレンスに似た青銅の神器を入手する。ネオフロンティアスペースの人類では最も人間をやめているといっても過言ではない身体能力を誇り、高所から落下しても動ける、闇薙の剣を投擲してティガを援護する、数十メートルもあろうかという高所へ軽々と跳び上がるジャンプ力を発揮する。
ツバサの先祖ではないかと示唆されている為、彼女にも超古代の遺伝子が秘められているのかもしれない。
- オサ
名前の通り、アムイの住む集落の村長で、アムイのお祖父さんのような存在。
TPCのサワイ総監にそっくりだが、関係は不明。
- イザレの巫女
イルマ隊長にそっくりな村の巫女で、アムイに眠る光の巨人の素質を見抜き、ティグの紋章という鉱石を授ける。
名前の由来はおそらく地球星警備団団長ユザレ。
- トウヤ
アムイの知己で、シンジョウ・マユミにそっくりな外見をしている。
- サキモリ
村の警護を担当する戦士達。
ムナカタリーダーにそっくりなオロロン、ホリイ隊員にそっくりで関西弁を話すナニワの他、どういうわけか世界観の違うXIGの志摩隊員や大河原隊員にそっくりなデクやモリヒトがいる。
- ティグルー
忍者装束を思わせる身なりをしたツバクロ、トビタカ、カザハヤの三人組。
木で作られた飛行機「アメノトブトリ」に乗って飛行し、手に超能力を集めて放つ波動弾が主な攻撃手段に持つ超能力者。
それぞれ、スーパーGUTSのコウダ隊員、カリヤ隊員、ナカジマ隊員にそっくり。ティガを思わせる名前から超古代の遺伝子と何か関係がありそうだが、詳しいことは不明。
- 暗黒超能力者
土偶を思わせる仮面を被った超能力者達で、首領のドグラ・マグマ、オロッチ、ダイダラの三人が光の巨人の復活を阻止すべく暗躍している。
いわゆるガタノゾーアをはじめとする闇の勢力との関係は不明。
登場怪獣
主題歌
鼓動〜for TIGA〜
作詞:KATSUMI/作編曲:大門一也/歌:Project DMM/発売:日本コロムビア
余談
元々はダイナや『ウルトラマンガイア』のOV同様、本編と同じ時系列での新作ストーリーとなるはずだったのだが、ダイゴ役の長野博とレナ役の吉本多香美のスケジュールが合わず出演が困難だったためやむなくこのような形になった。
撮影ロケ地は神奈川県横浜市都筑区の横浜市営地下鉄センター北駅近くの大塚・歳勝土遺跡公園と栃木県岩舟山で撮影された。ちなみにセンター北は『ウルトラマンギンガS』、『ウルトラマンX』、『ウルトラマンオーブ』、『ウルトラマンジード』で数多く使用されたロケ地である。
分速で使用された映像の一部は、『ウルトラマンマックス』第19話のターラ星人の回想シーンに流用された。
関連タグ
時系列