霊能力教師・ぬ～べ～こと鵺野鳴介が持つ、地獄の鬼の力を封じた左手のこと。
解説
かつての除霊で封印された鬼の力が宿る、ぬ～べ～の左手のこと。
普段は黒い手袋の下に隠され、ぬ～べ～の霊力と白衣観音の力で封じられているが、自身の霊能力だけで太刀打ちできない強敵が現れた場合にだけ、封印を一時解除する。
あらゆる霊的存在を消滅させる最終兵器だが、ぬ～べ～の霊力が弱ると暴走する危険性を秘めている。
あまりに強力なのでぬ～べ～は発動前に警告し、それでも従わない敵にのみ使用する。
外見
形状は自身の手より一回り大きく、筋肉の繊維ような紋様と腱のような筋が走っており、爪は濃いシアンブルー(もしく緑)である。
霊体であるため、常人には手首から先が消失して見える。
封印解除の呪文を唱えることで実体化し（手袋に「鬼」の字が浮かび上がる）、常人にも見えるようになる。発動時はぬ～べ～の目のハイライトが消える。
封印解除の呪文
原作ではぬ～べ～が普段から使っている『白衣観音経(白衣神咒)』が唱えられている。
一方アニメでは、スタッフが実在のお経の使用に難色を示したため、漢詩・漢文の専門家の監修の下、独自の呪文が使用されている。
アニメオリジナルの呪文
宇宙天地 與我力量 降伏群魔 迎来曙光
(うちゅうてんち よがりきりょう こうふくぐんま ごうらいしょこう)
吾人左手 所封百鬼 尊我号令 只在此刻
(ごじんさしゅ しょほうひゃっき そんがごうれい こうざいひこく)
天地混沌 乾坤蒼范 人世蒙塵 鬼怪猖狂
(てんちこんとん けんこんそうぼう じんせいもうじん きかいこうきょう)
天空海闊 鬼面仏心 鬼哭啾啾 霊感散消
(てんくうかいかつ きめんぶっしん きこくしゅうしゅう れいかんさんしょう)
能力
よほど硬い外殻の敵か神獣や大妖怪以外は一撃で引き裂き、存在を消滅させる。もともと霊体なので現世の物体をすり抜ける（普通に掴むこともできる）。
攻撃以外にも
……等々、応用の幅はかなり広い。
(記憶を読む能力は絶鬼や眠鬼も使用しているため、元々鬼の能力と思われる)
霊能力アイテム『御鬼輪』を使うと、刀や斧、果ては茨のように変幻自在に形態を変えることが可能になる。(作中に出てきた御鬼輪は全て紛い物だったため、50パーセントまでが限界)。
取り外し可能?
実は何度か鬼の手を奪われたことがある。
一度目は気を吸い取る魔人となった気功師が、強大な霊力の塊である鬼の手に反応し、ぬ～べ～から鬼の手を吸いとってしまうも、すぐさま暴走して自滅。ぬ～べ～の手に返った。
二度目は「妖怪はすべて悪」と憎むヤン=カイルンの符術で、完全に制御された状態で奪われてしまう。しかし、これもヤンの憎悪に反応して最終的には暴走し、ぬ～べ～の手に返ることとなった。
その正体
地獄の深遠「焦熱地獄」の獄卒・覇鬼が封じられている。そのパワーは、本来ならぬ～べ～ですら制御不能なほどの凄まじいもの。
ぬ～べ～が童守小学校に赴任して最初に行った覇鬼の除霊で、覇鬼に魂を食われた亡き恩師・美奈子先生の意思が目覚め、ぬ～べーの外側からの封印と美奈子先生の内側からの封印でやっと封じられた。
どちらかの力が欠ければ瞬く間に鬼の手に浸食されてしまう。特にベテラン霊能力者である美奈子先生の力による作用が大きく、彼女の力が弱まると一気に浸食が始まってしまう。
原作ではこの除霊で左手を吹き飛ばされて喪失しており、上記の形で一時的に鬼の手を失ったときは手首の骨が見えるほどの古傷が現れる(その後すぐに包帯を巻いて隠すが)。
物語終盤になって覇鬼の封印が外れて復活し、再対決を経て和解してからは、覇鬼自身の協力を得て完全に制御できるようになった。
覇鬼以外にも鬼を封じることによって代用が可能で、ヤン=カイルンに鬼の手を奪われた時や覇鬼の封印が解けた際には、覇鬼の妹・眠鬼を一時的に封じることで代用した。
上記の戦いで合意の上で眠鬼を封じた際には、鵺野の霊力と眠鬼の妖気の融合により、通常よりもはるかに強力な力を発揮しており、覇鬼との戦いの際には、鬼の外皮を鎧のようにまとう形で強化された。(「鬼のパンツで妖力強化」を逆に応用しての強化形態)
また、チャブクロで少年時代に逆行した時には除霊に失敗した美奈子先生を救うために鬼の手を振るおうとしたが、鬼の手の邪悪な力に反応したチャブクロに拒絶されて現世にはじき出されてしまい、目的を叶えることはできなかった。
『地獄先生ぬ～べ～NEO』では、実は童守小学校に戻ってくる少し前に覇鬼が地獄に帰っていると言う衝撃の事実が発覚、今の鬼の手は残留霊力によるハリボテであり、極端にパワーダウンしてしまっている。(その後、紆余曲折を経て強化されている)
関連イラスト
パロディ
pixivではパロディイラストがいくつか投稿されている。
関連タグ
黒田官兵衛(戦国無双)※バトルスタイルに「鬼の手」がある。
