プロフィール
人物像
北流魂街79地区「草鹿」出身。赤子(捨て子)の頃に更木剣八に拾われた。剣八同様出身地を姓とし、名は剣八がこうありたいと願う人物「八千流(やちる)」の名前からつけられた。自身の生まれ故郷が常に殺し合いの場だったため、血以外の色を見たことがない。そのせいか、剣八に会ったときから、剣についた血を怖がりもせず触って喜んでいた。
髪はピンク色で、ショートヘア。十三隊隊員中最小最軽量の体格で、外見・言動共に完全に幼児だが入隊試験を受けずいきなり副隊長の地位に就くほどの実力を持っている。常に剣八と行動を共にし、移動時は常に剣八の背中に張り付いている。
剣八を「剣ちゃん」と慕い、剣八の言うことしかきかない。また、倒れた剣八を軽々と持ち上げて建物の屋上へ飛んで運ぶなど、外見に見合わず卓越した身体能力をもつ。
ちなみに斬魄刀は引きずって持ち運ぶ事が多いのか、唯一補助輪的なものが付いている(一角に無理言って付けてもらったもの)。
無邪気で人懐っこい性格。休日は女性死神協会のメンバーと遊んでいる。副隊長で唯一上官に敬語を使わず、他の隊に迷惑をかけてもいるが、その性分から涅マユリや自宅を遊び場にされている朽木白哉などの一部を除いて、他の隊長達から可愛がられている。基本的に他者に対して自分で考えたあだ名を一方的に付けて呼ぶ。狗村のことは「コマコマ」、山本総隊長は「おじいちゃん」など…。
「カラブリ」によると特技は潜入。広くて綺麗で何でもある朽木邸がお気に入り。女性死神協会の運営費で買い漁った玩具やお菓子は朽木邸の空き部屋に保管、白哉には内緒。また朽木邸の由緒正しく珍しい鯉を深夜に捕まえては浮竹への見舞いの品として池に放流している。
斬魄刀
- 三歩剣獣
「でておいで」という呼び声と共に毛に覆われた動物のような前獣、黒い布をまとった骸骨のような後獣という二体の獣が現れる。それぞれ直前と直後にやちるの動きを真似るため、太刀筋を見切って避けたとしてもその前後の攻撃を受けてしまう。
また、二体は解号を唱えずとも透明な状態で普段からやちるのそばに居る。
単行本のおまけページで前獣は「モコモコ」、後獣は「ホネホネ」と呼ばれている事が判明した。
なお、刀自体が変化せず、代わりに何かを召喚するケースは卍解でよく見られるものの、始解での召喚は非常に珍しいと言う。これは果たして…?
正体
剣八の斬魄刀が具現化した姿。
グレミィとの戦いで剣八が初めて斬魄刀を目覚めさせたのと同時に、その場に死覇装を残して姿を消す。
その後はジェラルドと交戦する剣八の前に彼のみが認識できる姿となって現れ、「あたしをちゃんと使えば斬れない奴はいない」との発言とともに卍解を伝え、戦闘をサポートした。
千年血戦篇後は完全に行方不明となるが、剣八は特に心配する様な素振りを見せていない為、その行方、ないしは正体を知っていると思われる。
なお剣八と初めて出会った際に「どこから来た?」と言われて彼の刀を触っていたなど、伏線自体は存在していた。
原作完結から数年後、彼女の出自の詳細が明かされた。
それは「剣八の卍解の一部」。
彼が始解を会得した際に聞こえた声が彼女ではなく大人の女性らしきものだったのは、黒崎一護の斬月と天鎖斬月のように、姿が変化するためとのこと。
また「三歩剣獣」は斬魄刀ではなく、ただの刀であることも同時に判明。この人の斬魄刀の片割れのように、後から生み出されたものと思われる。
※よく読むと、本人もその場にいた虎徹勇音も「斬魄刀」とは一度も言っていない。