概要
『テラリア』の世界には、プレイヤー操作キャラクター(PC)とは別個に活動するNPCが存在し、それぞれの得意分野でPCの手助けをしてくれる。…概ね、手助けをしてくれる。
それぞれに出現条件が設定されており、名称はいくつか用意されている候補の中からランダムで名乗る。
住居に魔物の侵入を防ぐ工夫をしていなかったり、ブロックを通過する魔物、ブロックを貫通する攻撃手段を持つ魔物との戦いでNPCが死んでしまうこともある。
その場合、条件を満たしていれば同様の挙動と能力(そして性格)を具えたNPCが新たにやってくる。
PCがNPCを直接攻撃することはできないが、意図的に魔物をけしかけたり、罠を設置するなどして抹殺することが可能。
「NPCの死」でしか入手できないアイテムもあり、ものによってはPCにとって非常に有用な逸品であったりもするのだが…
ワールドの開発状況や居住環境、PCが特定の品物を所有しているかどうかによって、扱う商材が変化することがある。
ゲームのアップデートによって新たなNPCが追加されたり、既存のNPCも挙動などが変化している。
ver1.3からは「魔物と遭遇すると独自の手段で応戦する」「NPC同士で会話する」ようになり、ver1.4では住居環境と隣人の顔ぶれで増減する "Happiness" というパラメーターが設定された。
ver1.4.4で新規に登場したミニ環境「エーテル(Aether)」に連れ込み、真珠色に輝く液体に浸からせることで容姿が変化するようになった(もう一度浸かれば元の姿に戻る)。
NPC一覧
定住型
「住居となりうる空き家」の存在が出現条件に含まれており、出現後は自発的に棲みつく。
プレイヤーが住居を割り振ること(ハウジング)もできる。
一つの家屋に複数のNPCが同居することはないので、人数分の住居を確保するのが通常のプレイスタイルにおける定石。
- ガイド(Guide)
ワールドを新規に作成した際、初期設定のリスポーン地点付近にすでに出現して待ち構えている。
二人目以降は空き家が無ければ出現しない。
その名のごとく基本的な知識を教えてくれるのだが、プレイヤーの質問に回答してくれるのではなく、あらかじめ用意されたセリフのどれかをランダムで唱えるだけ。
プレイヤーがある程度『テラリア』に慣れてくればほとんど必要のない情報だけになってしまう。
ボスモンスターの一種で、ワールドをハードモード(Hardmode)に移行させるために避けては通れない壁であるウォールオブフレッシュを出現させるための贄にされてしまう(確実に一度は殺されてしまう)気の毒なNPC。
この行為は恐らく「ガイドが死ぬ→ガイドに頼る必要が無い→初心者から上級者に仲間入り」という事を示しているのだと思われる。
ver1.0.5で、従来の解説セリフとは別に「PCが所持している素材アイテムから何がクラフティングできるか」「他にどの素材が必要でどの作業台を用いるか」を無償で教えてくれるようになった。
プレイヤーが暗記するには難しい情報量になるので、後々までお世話になる有益なサービスになったといえる。
魔物に対しては木の弓矢で応戦、死亡時に緑の帽子を落とすが、これは特定の名前を名乗っているときに限られるらしい。
- しょうにん(Merchant)
白髪白髭で帽子をかぶった老人。PCの手持ちのコインが一定額を超えると現れる。
扱う商材は初心者向けの消耗品・装備品・設置物で、魔物のドロップやクラフティング等でも確保できるものが多いが、いくつかはこの商人からしか入手できず、後々まで購入するメリットがある。
ボスモンスターの中でも最も早い時期に戦うことになる「クトゥルフのめだま」を撃破していない状態だと、商人が特にこれを怖れていることが窺える("Cthulhu" という名前がなかなか覚えられないようだが、そもそも人類には発音できない名称を無理に音訳した名前なので仕方ないともいえる)。
魔物に対しては投げナイフで応戦する。
- ナース(Nurse)
ストレートな看護婦姿の女性。体力の最大値を増やすと現れる。
コインを支払うと体力を一瞬で全回復してくれる。支払う金額は体力の最大値に比例して高くなるが、よほど金欠でなければ支払える程度にはリーズナブル。
魔物に対しては注射器を投げて応戦する。与えたダメージ分ナースも回復するドレイン効果があるので、他のNPCに比べて圧倒的に生存力が高い。
高い生存力と、コインさえあれば無限に瞬間全回復ができるため、よくボス戦のバトルフィールド付近に居住させて緊急回復の手段として活用されている。
- ばくはギシ(Demolitionist)
ライト付きのヘルメットとランプを掲げた中年男性。何かしらの爆発物系アイテムを持っていると現れる。
各種爆発物を販売してくれるほか、ウォールオブフレッシュ討伐後は炎の矢も販売するようになる。
魔物に対しては手榴弾を投げて応戦するので、NPCでは戦闘力は高い方。幸いなことに地形を破壊する爆弾ではない。
- ドライアド(Dryad)
ギリシア神話に登場する木の精霊の名前を持つ女性。草と蔓で出来たセクシーな装備を身に着けている。見た目は普通の女性だが、年齢は500歳。
所謂序盤の3ボスと言われるクトゥルフのめだま・イーターオブワールドorクトゥルフののうみそ・スケルトロンのいずれかを倒すと現れる。
植物の種やハーブ栽培用のプランター、ハウジング用の観葉植物など植物・栽培関連のアイテム販売している他、プレイ中のワールド内の不浄・真紅・聖域の割合を教えてくれる。
魔物に対してはリーフシールドを展開して広範囲を攻撃しつつ、周囲のプレイヤーやNPCに防御力アップのバフを与えるので、ナースと並んでよくボス戦に駆り出される。
- ぶきしょうにん(Arms Dealer)
- したてや(Clothier)
- メカニック(Mechanic)
- まほうつかい(Wizard)
- サンタクロース(Santa Claus)
- トリュフ(Truffle)
- スチームパンカー(Steampunker)
- せんしょくし(Dye Trader)
- パーティーガール(Party Girl)
- サイボーグ(Cyborg)
- えかき(Painter)
- ウィッチドクター(Witch Doctor)
- かいぞく(Pirate)
- スタイリスト(Stylist)
- つりびと(Angler)
ver1.3.0.1で追加された収税吏。マントを羽織ってシルクハットを被り、杖をついた険しい表情の老人。
ハードモードの地下世界(The Underworld)に、苦しむ魂(Tortured Soul)というアンデッド系の魔物がレア枠でスポーンするようになり、この魔物にドライアドから買える浄化の粉(Purification Powder)を振りかけるとその罪が浄められ、生前の姿に戻りNPCとして定住させられるようになる。
ワールド内に定住しているNPC達から定期的に税金を徴収しており、PCが話しかけるとゲーム内の経過時間に応じた額を(自身の分も含めて)コインで支払ってくれる。
ただし長期間放置しておくと上限に達し、余った分は税金コレクターの懐に入るようである。強欲さゆえに地獄に堕ちたらしいのだが、浄められた後もまるで成長していない………
魔物に対しては手にした杖で応戦する。
- いざかや(Tavernkeep)
- どうぶつがくしゃ(Zoologist)
- ゴルファー(Golfer)
- 王女(Princess)
スポーン型
住居に定住はせず、特定条件で現れては姿を消す。
PCに攻撃してこない動物(Critter)もデータ上はNPC扱いだが、捕虫網を用いればアイテムとして回収可。使用すれば放したことになり、その場で再びNPCとしての挙動を始める。
住居内で放してもPCと距離ができるとデスポーンしてしまうので、飼育するなら水槽や瓶を用意し、アイテムとしてクラフトしてから任意の場所に設置する必要がある。
- ろうじん(Old Man)
- たびしょうにん(Traveling Merchant)
- スケルトンのしょうにん(Skeleton Merchant)
ペット型
ver1.4.0.1で追加された新要素。
住居判定の家屋に棲みつき(ハウジングも可)、人間のNPCと同居も可能。
- まちのネコ(Town Cat)
- まちのイヌ(Town Dog)
- まちのウサギ(Town Bunny)
- まちのスライム(Town Slime)
ネコ・イヌ・ウサギは複数種が存在するうちの一種がランダムでやってくるが、スライムは出現条件が異なる八種が存在し、すべてを一体ずつ定住させることができる。