「あなたは私のことを雰囲気やしぐさだけで判断してしまいましたね」
「そして そのせいで中身や微妙な動きをとらえることを怠ってしまった」
「それではいけません 真の武道家にはなれない…」
概要
第23回天下一武道会の決勝トーナメント8名に残った武道家のひとり。
小柄でやせ型、少々後退ぎみの額にちょび髭を生やし、黒縁の眼鏡をかけている。服装も半袖の開襟シャツにごく普通の黒ズボンという武道の試合に出るとは思えないラフなもので、どう見ても武術とは無縁のごく普通のおじさんにしか見えない。
それもそのはず、彼自身は無関係の地球人にすぎない。
その肉体に、正体を隠して武道会に参加するために地球の神が一時的にのり移った姿である。
男性の本名は明らかではないが、中国語で「神」の読みとなる「シェン」を名乗り、大会に登録した。
孫悟空は神龍との連想から、正体が地球の神であることに途中で気づき、ピッコロ大魔王の生まれ変わりであるマジュニア(ピッコロ)もまた、試合で戦う中で彼の強さに疑問を抱くこととなる。
劇中の活躍
決勝トーナメント1回戦(準々決勝)でヤムチャと対戦。
まぐれで勝ち上がってきた素人だと高をくくっていたヤムチャにラッキーヒットに見せかけた金的などを見舞っていたが、徐々に本領を発揮。
外見やしぐさで相手を見くびったヤムチャを戒め、ようやく本気で拳を振ってきた彼をほとんど指導戦のように手玉にとって下した。
肉体的にはただの中年男性だが、亀仙流の指導を受けたヤムチャの拳打を軽々と受け止め、切り札の繰気弾をアゴに直撃されても口からの出血程度のダメージしか受けなかったことから、神の気によって肉体は大幅に強化されていたものと思われる。
その後、正体を見抜いた孫悟空と対話。
悟空の性格では「マジュニア(ピッコロ大魔王)を倒せば地球の神も死ぬ」と知った上でマジュニアを殺すことはできないと指摘した上で、「自分のことは自分で解決する」と宣言した。悟空は神がマジュニアと相討ちを狙うのではないかと心配したが、「神だって命は惜しいぞ」「それに神が自殺行為をするわけにはいくまい」と語り、マジュニアとの準決勝に赴いた。
シェンの正体が神であることに気づいたマジュニアとナメック語で舌戦を繰り広げたのち、「自殺などせんでもお前の悪をくいとめる手段を人間が教えてくれたぞ…」と魔封波を放った。
しかし、初代ピッコロ大魔王の記憶を共有するマジュニアは、魔封波への対策をすでに編み出していた。魔封波返しにより技を返された神は、借りていた肉体だけでも救わねばと分離、神だけが小瓶に封印されてしまった。
そのため男性は気絶状態となり10カウントを取られたことで敗北となる。
ちなみに、男性は肉体を乗っ取られ「シェン」だった間の記憶がなく、健闘をたたえる拍手の中で自分がこの場にいる状況がのみ込めずにそそくさと闘技場を下りた。
会場で観戦していた息子からは「父ちゃんがあんなに強かったなんてぜんぜんしらなかった!!」と大いに株を上げたようである。
どのような手段で中年男性に憑依していたのかは語られていないが、ナメック星人同士が行う同化に近いと言える。
関連イラスト
関連タグ
ドラゴンボール 地球の神 マジュニア ピッコロ(ドラゴンボール)
ジャッキー・チュン…同じく正体を隠して武道会に参加していた師匠キャラ。
シン…同じく正体を隠して武道会に参加した神。
高原曲…同じく神に憑依されていた人間。