ワールドトレードセンター

わーるどとれーどせんたー

アメリカ合衆国・ニューヨーク市にある巨大商業センター。

概要

ワールドトレードセンター（英語：World trade center、WTC）は、アメリカ合衆国のニューヨーク州ニューヨーク市にある巨大商業センター。主に超高層ビルのツインタワーを中核とした旧WTCで知られる。当記事では新旧それぞれのWTCについて解説する。

オフィスビルやホテルといった大小7つのビル群によって構成されていた巨大商業センター。日本では「世界貿易センタービル」の名でも知られた。設計は日系人のミノル・ヤマサキ氏。

中心施設である110階建てのツインタワーが特に有名で北タワー（1WTC）と南タワー（2WTC）に分かれていた。北タワーの最長部は528mと1973年の開業時は世界一高いビルだった。

当初は圧倒的な高さを誇るツインタワーの威圧感から評価は不評だったが、一日で20万人もの来訪者が訪れるランドマークとして注目されるようになり、ニューヨークを舞台にした映画やドラマに必ずと言っていいほど登場するシンボルであった。

2001年 9月11日のテロで崩壊した。（詳細は9.11や外部リンクを参照）

テロ事件後、跡地は「グランド・ゼロ（爆心地）」と呼ばれるようになり、再建に向けて動き出した。旧WTCの中核であったツインタワー跡の敷地は慰霊碑や事件に関する国立記念館となり、それ以外の敷地に新たな高層ビルや地下鉄駅が再建されている。

2012年に建設中の１WTC（通称フリーダムタワー）がエンパイア・ステート・ビル抜いてニューヨークで最も高いビルとなり、2014年に西半球で最も高い541.3mで完成した。

2010年代に再建を終えるはずであったが、犠牲者の遺骨が発見されて工事を中断することが度々あっただけでなく、大幅な計画の変更やリーマンショックに新型コロナウイルス感染拡大などの影響も重なり遅延しており、テロから20年以上経った現在も工事が続いている。

全敷地の完成はビル建設も含めると2028年の予定。以前と同じく1〜7の数字を冠するビル群で構成される。そのうちの1つ、4WTCは日本人建築家の槇文彦氏が設計に携わっている。