概要
ワールド・トレード・センター(わーるどとれーどせんたー、英語:World trade center、WTC)は、アメリカ合衆国のニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区にある巨大商業センター。
かつて存在した超高層ビルのツインタワーを中核とする旧WTCで知られる。当記事では新旧それぞれのWTCについて解説する。
旧WTC
かつてマンハッタン区南部のロウアー・マンハッタンにあった、大小7つのビル群によって構成されていた巨大商業センター。「世界貿易センタービル」の名でも知られた。設計は日系人のミノル・ヤマサキ氏。
中心施設である110階建てのツインタワーが特に有名で北タワー(1WTC)と南タワー(2WTC)に分かれていた。北タワーの最長部は527mで1973年4月の開業時は、同じマンハッタンにあるエンパイア・ステート・ビルを抜いて世界一高いビルだった。
完成当初は、圧倒的な高さを誇るツインタワーの威圧感から評価は不評だったが、最盛期には銀行・金融会社・保険会社・貿易会社・政府機関などが入り、5万人もの人が勤務していた。また、ニューヨークを舞台にした映画やドラマに必ずと言っていいほど登場するようになり、ランドマークとしての知名度は抜群で1日で10万人を超える観光客が訪れていた。
1993年と2001年にテロの標的になり、特に2001年9月11日の同時多発テロではハイジャックされた旅客機2機がツインタワーに激突。タワーは共に崩れ落ち、周辺のビルや施設にも甚大な被害を与えた。死者は2763人にのぼった。(9.11の記事や外部リンクも参照)
新WTC
テロ事件後、跡地は「グラウンド・ゼロ(爆心地)」と呼ばれるようになり、再建に向けて動き出した。旧WTCの中核であったツインタワー跡の敷地は慰霊の広場や事件に関する国立記念館となり、それを囲む形で新たな高層ビルや地下鉄駅が再建されている。
2014年11月、西半球で最も高いビルとしてワン・ワールドトレードセンター(通称:フリーダム・タワー)が541.3mで完成した。全敷地の完成は様々な要因で遅延しており、2028年頃の予定。
以前と同じく1〜7の数字を冠するビル群で構成されるが、そのうちの1つで4WTCは日本人建築家の槇文彦氏が設計に携わっている。
関連動画
在りし日のツインタワー
WTC跡地の再建の様子
関連タグ
- 東武ワールドスクウェア…崩壊前のツインタワーのミニチュアがある。
- ブラックビスケッツ…代表曲『Timing』のMVにて旧WTC屋上で踊る姿がある。
- マンハッタン
- 同時多発テロ