概要
前身バンドSPEEDWAYを経て1984年にデビュー。
当時としては画期的だったシンセサイザーやコンピューターを多用したデジタルビートを主軸としている。
デビューアルバムに収録された楽曲のほとんどは、当時在籍していたレコード会社に送ったデモテープからの楽曲。この頃は当時流行していた洋楽のジャンルであるニューロマンティックの影響を色濃く受けていた。
デビュー当初は2年ほど鳴かず飛ばずが続いたが、1986年に小室が渡辺美里に楽曲提供した『My Revolution』が大ヒット。
その後12インチシングル『Come on Let's Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)』で『FANKS』というキーワードを提唱。
翌1987年2月にアルバム『Self Control』がスマッシュヒットし人気に火が着き、2ヶ月後にはテレビアニメ『シティーハンター』のエンディング曲『Get Wild』のシングルが大ヒット。
初のオリコン・シングルチャートのトップ10入りを記録しついにブレイクした。
その後も、シンセポップやテクノポップなど様々なジャンルの楽曲を生み出し、1980年代後半のJ-POPをけん引し、その影響は90年代以降の音楽にも及んでいる。
所属レーベルはEpic/Sony Records→TRUE KiSS DiSC→ROJAM ENTERTAINMENT→R & C JAPAN(吉本興業)→avex trax→M-TRES→GT MUSIC (SME)の順に移籍。
略歴
1983年にロックバンド「SPEED WAY」のメンバーであった小室・宇都宮・木根の3人で結成。翌84年にデビュー。(Epic/Sony Records)
1987年に『Get Wild』がシングルとして初めてオリコンベスト10入りを果たす大ヒットとなる。
1988年に第39回NHK紅白歌合戦に『COME ON EVERYBODY '88 FINAL MEGAMIX』で出場する。
1990年、TMNに改名。プログレッシブ・ロック、ハードロック路線を打ち出し、これまでとは異なるイメージを展開した。
1994年に「プロジェクト終了」とし一度解散したが、1999年より再始動。
2008年に小室が詐欺容疑で逮捕により無期限活動停止に。
2012年にエイベックスに移籍し、シングル『I am』をリリースし活動再開。
メンバーのソロ活動を重視したペースで活動していたが、2018年に小室哲哉が引退を発表(2020年に現役復帰)。以降はグループとしての活動は行われていなかった。
しかし2021年、小室の「今しばらく音楽をやらせてください。働かせてください」のコメントと共に自身の本格的な現役復帰と3人での音楽活動再開が発表された。
楽曲
アニオタには『Get Wild』や『Still Love Her※』の他にも逆襲のシャアED『BEYOND THE TIME』でもなじみ深い。
※同じく『シティーハンター』ED曲。「ハーモニカ撫でておくれ」のぎなた読みでも知られる。
福岡県民にはテレビ西日本の天気予報のBGM「Fantastic Vision」が有名。(かつては同局の放送開始映像に使われていた)
pixivでは本人たちの似顔絵などの他、4枚目のアルバム『Self control』のジャケットのパロディイラストが散見される。
正規メンバー
1984年の結成から一度もメンバー変更が行われていない。
- 小室哲哉:シンセ、ピアノ、キーボードetc.
- 宇都宮隆:Vo.、ギター
- 木根尚登:コーラス、ギター ※後に、初期の頃はアコースティックギターのみでエレキギターが弾けずエアギターだったが練習して克服したとカミングアウトしている。
サポートメンバー
関連人物・グループ等
- 川内康範 - SPEEDWAY時代に『Rockin' on the 月光仮面』の許可を取りに行った際、自身が作詞/作曲した『ジーパンはいた赤トンボ』、または『山あり谷あり』のどちらかの曲をB面にするよう条件を出す。結局、『山あり-』が選択され、リリース時に『ダンシング・ライダー』のタイトルで収録された。
- 日詰昭一郎 - ライブ時のサポートに止まらず、小室のラジオ番組に「ドクトル日詰」としてレギュラー出演、また3人と音楽ユニット「ハンバーグ&カニクリームコロッケ」を結成してボーカルを担当するなど活躍した。2001年に43歳の若さで死去。
- FENCE OF DEFENSE - 北島健二(G)、西村麻聡(B)、山田わたる(D)によるスリーピースバンド。メンバーが個別、または全員でサポートを務めたことがある。