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能条光三郎の編集履歴

2023-12-25 22:19:45 バージョン

能条光三郎

のうじょうこうざぶろう

漫画「金田一少年の事件簿」の登場人物。

概要

小説版『金田一少年の事件簿』第1巻の登場人物。

声優:平田広明劇場版アニメのオペラ座館・新たなる殺人に登場


人物

劇団「幻想」所属の若手スターで黒沢美歌(オペラ座館オーナー・黒沢和馬の娘)の元婚約者。27歳。

表向きでは男でも目を見張るほど美しい風貌を持つイケメン…だが裏の顔では愚劣かつ外道

女癖が悪く、かつての劇団員やファンに手を出しているという噂が絶えない。実は美歌も能条にフられたのが原因で自害した、などという噂まである。

誰彼構わず罵り、能条聖子(元・真上寺聖子)の死に対してもわずか1日で些細な事とばかりに吐き捨て、師である黒沢にすら暴言を吐くその姿は金田一一に醜悪さを感じさせるほどのものだった。


3人目の標的としてアイスピックのような刃物で襲われ、自身がクリスティーヌの恋人ラウルに加えて演じていた、大道具係のジョセフ・ビュケに見立てられ首をで絞められかけるが、金田一らの介入で事なきを得た。



ネタバレ





























おれは美歌を愛していたんだ、美歌は、おれの人生のすべてだった。その気持ちは、今も少しも変わっていない

黒沢先生。どうでしたか、おれの演技。少しは、巧くなりましたか?


オペラ座館・新たなる殺人の真犯人「ファントム」その人である。


上記の様な愚劣かつ外道な所は全て演技であり、本来は黒沢美歌への愛と黒沢和馬への尊敬を抱いた誰よりも実直な青年である。彼が下劣な男を演じていた理由、それは4年前彼の下に届いた黒沢美歌の遺書が始まりだった。そして4年後に真上寺(旧姓)聖子、緑川由紀夫、滝沢厚の3人を殺害した。しかし、これらの被害者は信じられないほどの極悪人だった(ここに記すことすらはばかられるほどの「悪行」により美歌は命を落とすことになっており、どうしても読みたい方は各自検索のこと。ヒントはビデオテープこれこれ。さすがにヤバすぎる内容のため劇場版では差し替えられている)。

殺人は決して肯定されるべきではないが、彼の気持ちを思うと他に選択肢があったのだろうかと思えてしまう。


最後は金田一によりその本性を暴かれ、「ビデオテープを誰にも見せずに始末する代わりに真実を話す」という約束を守った剣持勇にテープを渡されそれをに破棄、4年続けてきた『悪党・能条光三郎』の演技を終えて舞台から降りていった。

裁判第一審では無期懲役刑が科される予定らしく、黒沢は能条の社会復帰を心より望んでいる。


原作の小説では、解決編で真相を話す時に美歌の件を思い出して泣きじゃくり聖子を抱いて寝るのがケダモノを抱いているようで非常に嫌だったことを告白し、泣きながら警察に身柄を拘束された。終盤には金田一が彼の素顔に気付くきっかけになった、真久部画伯が描いた彼と美歌が寄り添う様子を描いた肖像画が登場している(挿絵にも書かれ、非常に穏やかな顔で描かれていた)。

アニメ映画ではそれらのエピソードはカットされ、『たまに泣き笑い顔になる』『たまに不自然な表情を見せる』(崖から飛び降りる演技をする、鬼畜を演じたかと思えば美雪に笑いかける、被害者三人が死んだ後で「俺は勝った、勝ったんだー!ハッハッハッ」と泣きながら喜ぶなど)など、非常に情緒不安定な様子が表現された。それはそれで鬼畜に見えるから恐ろしい。また、ふとした時に、目を見張って「きょとん」とした顔をする。

帰省すると見せかけて滝沢のアパートに向かう様子、逮捕される前に一度だけ講演し、控室で金田一と話し合う様子も描かれ、後者のシーンには印象的なやり取りが登場する。

美歌と聖子以外にも、彼を気に掛ける女性が二人ほど登場する(そのうちの1人――『もう一人のファントム』は、彼の命を救った人物である)。物語前半には、彼が非常にモテることを皮肉る人物がいるのだが、本来は女癖の悪い人物というよりは、助けたくなってしまう人物なのかもしれない。


さりげなく「オペラ座館・第三の殺人」に初代ファントムと共に1コマだけ登場している。

スピンオフ「犯人たちの事件簿」の第三の殺人回には登場せずに終わり、このスピンオフのあの迷台詞は言わずに終わった(やることが多かったのは鏡を運ばされた緑川と滝沢なため、能条があの台詞を言うとしたら「ゴール(滝沢のアパート)までの道のりが長い」かもしれない)。

地獄の傀儡師とは関わりがないが、地獄の傀儡師と彼の高校生時代の友人に同じトリックを使われたことがある。

また、別のノベルス作品でオペラ座2の死体の硬直の仕方を例に出された。


また、この事件以降にも、実直な性格でありながら外道を演じ、自分を被害者側の人間と思わせた上でそのまま命を絶とうとした犯人たちも現れ、彼らを「能条タイプ」と呼ぶ読者がいる事から能条光三郎が読者に与えた影響は大きいと言える(余談だが、彼が出た時期辺りから、俺様ツンデレが流行り出している)。


4年間演技を続けてきた執念、終盤まで登場人物のほとんど(と読者)を騙し、その本質が高潔だったギャップから『金田一少年』の中でも人気の高い犯人である。なお声優の平田広明はTV版のいつき陽介を演じている。


能条タイプと逆能条タイプ

能条タイプとは『金田一少年の事件簿』と『金田一37歳の事件簿』に出てくる犯人の類型であるそれの反対の逆能条タイプについても解説する。

能条タイプの特徴

普段は悪態他人を貶すような言動や行動をとることが多く、登場人物(と読者)のほとんどから反感を買い「こいつは殺されてもいい」と思われる、しかしそれは周囲を欺くためだけの演技であり、実際は善良で心優しい心根の持ち主であり、それゆえに復讐に走ってしまったことが判明するという経緯を持つ犯人を指す。


犯行の動機が大切な人を殺された、もしくは自殺に追い込まれたことに対する復讐である。

・手にかけた被害者は吐き気を催すほどのクソ野郎で過去に起こした事(いじめや性暴力等)に関しての反省をしていない。

・復讐を果たすまで小悪党を演じ、一に嫌悪感を抱かれ、第三者と読者からも恨みや反感を買ってしまう。

・無関係の人物は絶対手にかけない

共犯である人物を守るため自分が犯人だと最後まで貫き通す

・復讐を果たした後は責任を取るため自殺をしようとする

・劇団のスターや座長会社社長映画監督など組織の主戦力やトップである



逆能条タイプの特徴

上記の能条タイプとは対照的に普段は優しい態度をしてるが、真犯人であることが判明すると開き直って狂気的な笑顔を見せたり、自分勝手滅茶苦茶私利私欲な動機であるため能条タイプの犯人とは逆に全く同情されない。


動機私利私欲、過去の事件のことに関しての口封じ等、全く同情できない自分勝手な動機である。

・加えて被害者(一部を除き)に落ち度はない。

・殺害方法は残忍(顔を潰す、切断、心臓を取るなど)

・利用できるものは何でも利用する(テロリスト恋人・共犯者など)

・正体が判明するまで一に好感や哀れみを抱かれ、一たちと友好的に接したり、情報提供・検死等で一に協力したり(嘘の情報を提供する場合もあり)、危険から守ったりする

不動高校の教師、一や美雪の友人、友人の恋人など一たちの身近な関係者や協力者である。

・一や美雪など無関係な人物に対しても、トリックや過去の秘密に気付いたり計画の邪魔になると判断すれば容赦なく殺す(もしくは殺そうとする)。

・真相解明後に自殺するか他人に殺害される。



関連タグ

金田一少年の事件簿 歴代ファントム 平田広明

檜山達之椎名真木男毒島陸月見里光志月豹馬岡倉純白鳥麗桜…彼と同じ能条タイプの犯人たち。

金田一少年の事件簿の登場人物一覧

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