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RPG-7の編集履歴

2012-09-08 13:35:46 バージョン

RPG-7

あーるぴーじーせぶん

RPG-7とは、ソ連の開発した対戦車ロケット兵器

詳細

名称は、ロシア語で「携帯式対戦車擲弾発射筒」を意味する「РПГ-7:Ручной Противотанковый Гранатомёт(ルチノーイ・プラチヴァターンカヴィイ・グラナタミョート)」の英字綴りである「Ruchnoy Protivotankoviy Granatomet」の頭文字をとった略称。


RPG-7は装薬に点火して対戦車擲弾を発射し、弾体が一定距離進んだ後に弾体のロケット燃料に点火することで更なる加速を生み出し目標に擲弾を撃ち込むロケットランチャーのような兵器である。

さらに発射後背後に燃焼ガスを放出する(バックブラスト)ため無反動砲にも近いが、発射方式と弾体の性質により本武器の正確なカテゴリはグレネードランチャーだったりする。

正直色んな特性ありすぎて何かにカテゴライズせずRPGっていうカテゴリー作った方が誤解が増えない気もするが・・・RPGに無反動砲から手榴弾からさまざまなものが存在するので無理です。


構造単純、取扱簡便、低製造単価、再装填可能でありながら現代の戦車をも破壊し得る強力な破壊力を兼ね備える優秀な兵器であり、ロシアを中心に旧共産圏の国々が軍に正式配備している。中東やアフリカではこうした多くのコピー品が出回っている。

独特な投射軌道から単純なアイアンサイトでは直撃は難しいが、光学サイトを装着することで命中性を高めることは出来る。

しかし、初期の光学サイトは特定の(要するに米軍の)M48パットンシリーズの車高基準に作られていた上に安価ゆえに粗悪品も多くアイアンサイトで狙う方が確実に当たると言う話もある。

多くのコピー品が存在しているのはソ連が同盟国での製造にはライセンス料の類を徴収しなかったことも大きい。

ソ連崩壊によりロシアになった後はライセンス料が徴収されるようになったが、払う気がなかったり、改良を加えることでライセンス料を払う必要をなくしたりで継続して製造されている。(特に中国の69式が)


欠点として、兵器の構造上派手なバックブラストが出て射手の位置が撃った瞬間にバレてしまうことである。

そのため、撃った後、射手は撃った場所から移動しなければすぐに反撃されてしまう。

またこれだけの反動軽減装置を以ってしても発射時の反動はかなりのもので、素人が打てばスコープを頭にぶつけて怪我するレベルである。


その他一部のRPG

  1. RPG-2・・・RPG-7の前身的な物で弾頭部にロケットブースターが無いので分類上は無反動砲である。
  2. RPG-16・・・ソ連空挺軍向きに開発されたもの
  3. RPG-18・・・アメリカのM72LAWのような伸縮式使い捨てタイプ。1972年以降はこのタイプが主流。
  4. RPG-28・・・タンデム弾頭式の使い捨てタイプ。筒の伸縮はしない。
  5. RPG-29・・・現在、ロシア軍に使われている後装填のもの。標準でタンデム弾頭となった。
  6. RPG-30・・・タンデム弾頭式の使い捨てタイプ。アクティブ防御に対応するために先行してデコイロケット弾が打ち出される。
  7. RPG-43・・・対戦車手榴弾。投擲後、成形炸薬弾頭が柄から押し出される。

フィクションでのRPG-7

かなりの高威力を発揮する兵器として登場することが多いが、RPGの通常弾頭は成形炸薬弾という特殊なもので広範囲への効果はそれほど無い。(爆風や破片である程度の距離までは十分に殺傷能力があるが)

基本破壊力は一点集中型であり、その貫通力は内部の炸薬に頼らなくても戦闘ヘリや装甲車の装甲ならブチ抜ける。

当然戦車の装甲も破壊できるが装甲材質の向上により、内部にまで致命傷を与えるには側面や上面などの装甲の「弱い」部分を狙う必要がある。

「ロケットランチャー」の名称で登場することもある。

また見た目もいかにもロケット砲的な、弾頭の露出したわかりやすい形なので、パンツァーファウストと並び漫画などでもよく利用されていることが多い。

が、PG-7L弾頭、所謂HEAT弾頭ではないものはRPGと気づかれないことがある。

弾頭形状の違う周囲の人間を爆圧で殺傷するサーモリバック弾頭や対人用の破片榴弾等、様々な弾頭がある。


ブラックホーク・ダウン等で対空兵器として使われ、撃墜を行っているために対空兵器としても扱える兵器という誤解も広がっている。

もちろん、上に向ければ空に向かって飛んでいくし、威力も対戦車兵器なので当ればヘリだろうが戦闘機だろうが撃ち落とすことはできる。

が、弾道が対地射撃とは異なるために光学サイトの目盛りは参考にならず経験による射撃が必要となる。それでも300mまでが命中の限界といわれている。

要するに、フィクションでは空中の目標にも一撃で当たるのがさも当たり前のように描かれることが多いが、実際は空中を動く目標に当てるのは難しいのである。

貨物輸送で移動速度が遅く回避機動を取ることの出来ない輸送ヘリ、兵員の降下などで静止しているヘリ、離着陸中で軌道が制限されている機、等に奇襲的に用いるのが最も現実的、それでも当たるかどうかは五分五分、動いてる目標に対してはまず当てる事はできない。

なお、モガディシュの戦闘でのブラックホークの撃墜は破片効果を狙って空中炸裂するように時限信管にした弾頭で数百発打ちまくった結果の撃墜。


エアソフトガンでのRPG-7

ルール上弾頭を撃ち出すことが出来ないため、コスプレ用の荷物になるかグレネードランチャー用カートを内蔵して単発式の散弾銃のようなものになっている。

変り種ではペットボトルロケット発射機になっているものもある。

バックブラストの代わりに水が噴出すことになる。


関連タグ

兵器 AK47 暁美ほむら デフォ子

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