太宰治(本名:津島修治、1909-1948)とは、青森県出身の小説家。昭和を代表する小説家であり、文豪とも。人間の弱さと美しさを描き出した精緻な作品、過敏な自意識の露悪的な表出、自殺未遂を繰り返した破滅的な人生などから、現在でも人気に衰えの見られない作家である。坂口安吾・織田作之助らと共に無頼派・新戯作派と呼ばれる。
エピソード
- 敬愛する芥川龍之介の名を冠した「芥川賞」に執着を見せ、選考委員に手紙を送るまでしているが、終に受賞する事はなかった。
- 1948年6月13日に愛人山崎富栄と玉川上水に入水自殺。この間の経緯には、富栄による無理心中説、狂言自殺の失敗説等、様々な説が唱えられている。死体が発見された19日は、晩年の作品から「桜桃忌」と呼ばれる。奇しくも、太宰38回目の誕生日であった。