紡ちさ
つむちさ
概要
紡の光達への親切もちさきにとっては望まない方向性が多く、当初はあまり良い関係ではなかった(といっても一方的にちさきが反発しており、紡は動じていないことが多かったが)。
しかし、ちさきの光への想いを知った紡が彼女の『ウミウシ』になったことが切欠となり、紆余曲折を経て打ち解けていく。
そして、おふねひきの事件後ちさきは紡の祖父・勇の厚意で木原家に身を寄せるようになり、2人は5年の歳月を一緒に過ごしていくことになる。
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特に第2部(14話以降)から作品数が急激に増えており、今後の展開にも期待が寄せられている。
ネタバレ(第2部)
当初、木原家に来たちさきが1人部屋で泣いているのを紡が扉越しに聞いており、次第に笑顔を見せるようになるちさきを常に傍で見守るような姿が見られた。
高校生になるとあまり変わらないくらいだった紡の身長も随分伸び、ちさきが見上げるくらいになっている。
また、祖父の勇が倒れ取り乱すちさきを宥めた時には、紡が何か決意したような表情も見せているなど、紡の感情が多く描かれている。
卒業後は紡は都会で海洋学を専攻する大学生、ちさきは看護学校の学生としてそれぞれの道を歩んでいる。
5年前のぎこちなさのあった頃とは変わり、互いに『あんた』『紡くん』だった呼び方も『ちさき』『紡』と呼び捨てになり、ちさき曰く「もう一つの大事な家族」のような存在らしい。
紡が巴日での海の調査で帰ってきた際には、甲斐甲斐しく世話を焼くちさきの姿を見た研究室の教授・三橋から2人の関係を勘ぐり冷やかされるが、紡は否定し「あいつにはずっと前から好きな男がいるんで」と意味深な表情をしていた。
また、光が戻って来てからは、ちさきが会いに行こうとしないのを事情を知らない三橋が「案外冷たいんだな」と無神経な発言を紡にこぼすと、紡が無言でお椀を荒々しく叩きつけ静かに憤る姿を見せている。
光達ではなく自分が変わってしまったことを嘆き、涙するちさきに「変わった。ずっと綺麗になった」「それだけじゃ駄目なのか」と言い、ちさきが再度泣くなど紡からの特別な感情を感じられるやりとりが見られる。
そして、ちさきと光が再会した日の夜、帰宅するが玄関前で少し躊躇う表情を見せるちさきを出迎えた紡が会ったことを察し尋ねると、ちさきは「どうして」と驚き複雑な表情を見せるのだが…。