アイアンナイト
あいあんないと
ストーリー
ある日を境に、角の生えた化け物ゴブリンと化す人間が大量発生する。
理性を失い、町を破壊し、人間を惨殺していくゴブリン達。
理性を保ったままゴブリン化した丑鎮鉄兵は、ゴブリンの脅威から人々を守るため戦い続けることを誓う。
ゴブリン
ヒトの内に秘められていた超常能力。
目覚めると角の生えた大柄の化け物になり、基本的には理性を失う。
生命力が高く、死なない程度の傷なら数日で完治する。
人間の因子が強いと、人間だった頃の人格を保ち、自由自在に変身できる。
登場人物
丑鎮鉄兵(うしずめ てっぺい)
主人公。警察官の父に憧れる丑鎮鉄兵は勾玉小学校に通う10才の男の子。
鋼鉄の体を持ち、内側から超高熱を発することができるゴブリンに変身できる。
自分の熱を使い爆発を起こすことができるが、使いすぎると体温が上がりすぎ、
制御できなくなり、体が溶けて崩れ落ちてしまう。
理性を保ったままゴブリンになれる鉄兵は、ゴブリンの脅威から人々を守るため戦い続ける。
姫神翼(ひめがみ つばさ)
鉄兵の幼馴染。鉄兵に好意を寄せており、鉄兵が立派な警察官になったらお嫁さんに
なると赤面しながら約束する。ゴブリン発生後は行方不明だったが、感情と言葉を失った状態で発見される。
ユキ
鉄兵の仲間になった謎の少女。理性を保ったままゴブリンになれる1人で、
ウサギ耳や毛皮を持つ人型ののゴブリンに変身できる。
口から冷気をだしたり、足の爪を使い攻撃することができる。
「やあ!こんばんわ!はじめまして!」と中々フレンドリーな少女。
烏葉力男(からすば りきお)
指定暴力団鬼柳会系火塚組元構成員
警察関係者を含む14件の誘拐および殺人を犯し逃走
鉄兵の父丑鎮京兵等に逮捕され、勾玉北警察署へ搬送される
「混沌の時代の再来(本人談)」後に「古の超越者(本人談)」のゴブリンの姿で鉄兵の前に現れる
「超越者」以外にも「悪鬼!!あるいは神々!!」「選ばれし物達」「かえり付いた物達」「世界の新たな支配者」「新たな神」
などと自らを呼びそのセンスを見せ付ける
また
・鉄兵が怖がっていたので人間の姿に戻ってあげる
・世界の状況や古の超越者などについて色々と鉄兵に説明してあげる
・警察がどうなっているかを知らない鉄兵を空中移動(一部修正表現あり)で警察署まで連れて行ってあげる
・翼の家、学校の状況を鉄兵が確認するまで待ってあげる
などの親切さを随所に見せ付ける
さらに、一方的にしゃべり倒した後に「下らねえお喋りはもう終いだ…!」と怒り出し、大人の理不尽さを身をもって教える優しさを見せ付ける
鉄兵とバトルになりあっさりと敗退
決め台詞は「闇の風で八ッ裂きになれ!!」
「ゴブリン」時の特徴は
・鼻が伸び頭に小さな角が二本生える
・体が巨大化する(鉄兵を片手で鷲掴みにできる程度)
・空中移動ができる
・体の一部が剛毛になる
など
沼沢(ぬまざわ)
団地の生存者コミニティを恐怖で支配する半ゴブリン
昔から度を知らない不良として地元住民に恐れられていたが、ヤクザがバックについたグループと敵対したため硫酸を飲まされる拷問を受け重症を負い、行方を眩ませていたが災害時に街に戻ってきた
そのため口内とその周辺が酷く焼けただれており、喋る言葉がとても聞き取りにくい(指摘するとキレる)
非常に残虐な性格であり、コミニティから逃走した一家を追跡して殺害している
鉄兵とユキのコミニティ入りを自分に報告しなかったことに激怒し、生存者を殺害しようとしたため鉄兵と戦闘になる
当初は酸による狙撃で優位に立ち回るも、鉄兵の先制攻撃で負った舌のダメージを回復させるために一時撤退
他のゴブリンを人間の手下を囮として誘いだし、補食することで傷を癒す(この際沼沢に反論した手下のひとりも補食した)
傷を回復させ、最初から狙撃に徹する形で再度鉄兵に挑むも、酸の腐食に耐えられる盾を作成していた鉄兵に距離を詰められ、舌を引き抜かれる
攻撃手段を失い追い詰められ、自分の体積よりも多い大量の酸を一気に嘔吐放出。人質をとる勝負に挑むも、120%の力を出した鉄兵の圧倒的な一撃に敗北した
「ゴブリン」時の特徴は
・発達した舌と喉の袋器官
・体の巨大化
・長い頭部
・非常に強力な腐食性の酸を放出する
など
酸は人間体でも出せるが、ゴブリン時の方が威力は上
なお、ゴブリン時でも何を言っているかわかりずらい
菊田(きくた)
自衛隊改め国防軍所属の軍人。階級は陸曹
重火器を使用し計画的に鉄兵と住民たちに襲撃を仕掛けてきた「三つ目」のゴブリンを狙撃し鉄兵を援護した
熱血漢で部下と上司からの信頼も厚い
鉄兵を戦力とする「三つ目」の制圧した基地からの避難民救出作戦を提案するなど、正義感も強い模様
しかしその本性は戦争を望む戦闘狂であり、「三つ目」を操作し基地襲撃や生存者の虐殺を行っていた
その目的は「世が世なら歴史に名を残せる名将」と自身が認めた上司の桜上と戦争ゲームを楽しむ事
襲撃作戦を提案したのも、生き残っていた部隊を基地内に誘い込む罠だった
作戦時に「三つ目」のサーバーを装ったダミーを殺害し油断したユキを背後から発砲。その場にいた部下ふたりを「三つ目」を使い射殺した
その後、完全に本性を現し、生存者の避難している地下駐車場に本格的な襲撃を仕掛け、桜上に重傷を負わせるも、駆けつけた鉄兵にゴブリンを壊滅させられる
その後、決着をつけるため基地の住民を人質に戦いを挑む
重火器が効かない鉄兵を「三つ目」を融合させて作り出した巨大なゴブリンで捕捉し、「目」を寄生させて支配下に置こうとするも失敗
自身は戦車に乗り込み、すべての三つ目を融合させた超重量級ゴブリンと戦車ごと合体。鉄兵の甲殻でコーティングした弾頭で鉄兵をギリギリまで追い詰めるも、覚醒した鉄兵の炎により敗北
全身に大火傷を負ったが生き残り、「目」をもう一度鉄兵に寄生させようとするが、駆けつけた桜上に胸の眼球を狙撃されて死亡
「ゴブリン」時の特徴は
・胸に存在する巨大な眼球
・触手の生えた目を生み出し、それをゴブリンに寄生させることでクラウド化、サーバーとして視界の共有、操作が可能
など
作中では珍しく極端な変貌はないため、胸の眼球を除けば普通の人間と変わらない
天池善次郎(あまちぜんじろう)
指定暴力団鬼柳会系火塚組と深い関わりをもつ謎の人物
顔に酷い傷を負っている。戸籍が存在しないため「天池善次郎」という名前が本名かどうかもわかっていない
災害時に半ゴブリンになる組員を選別、それを率いて街を蹂躙した
街の英雄となった鉄兵に立ち塞がる
その正体は遥か昔から生き続ける不死のゴブリンであり、他の「ゆとり世代」のゴブリンとは一線を泊す存在。
その発言から鳥葉、沼沢、菊田を半ゴブリンに変貌させたのは彼
その目的は人類を殲滅することらしいが、詳細は不明
街の住民を英雄としての鉄兵に依存させることで陥落した街からの脱出を防ぎ、一網打尽にする計画を練っていた
しかし自我を失った風を装った鉄兵により計画が破綻、結果として住民の殆どを仕留め損ねる
「ゴブリン」時の特徴は
・牛のような角と皮の抉れた顔面
・鉄兵の甲殻を素手で砕くほどの怪力
・体の巨大化
・不老不死
など
最たる特徴はその圧倒的な不死性であり、首を切り落とされようが焼かれようが、原爆を2発受けようが死ぬことはない
読みきり版にも同姓同名のキャラクターが登場するが、こちらはゴブリンだが能力も経歴も別物で、列記とした元人間である