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≪ホルムス・オブジェクト≫の編集履歴

2014-09-02 23:47:23 バージョン

≪ホルムス・オブジェクト≫

ほるむすおぶじぇくと

≪ホルムス・オブジェクト≫とは、惑星ホルムス…かつて命の在る唯一の星として 「地球」とのたまっていた惑星のコア付近、最深地下鉱脈で発見された謎の鉱物である。 この物質により、ホルムスは困窮したエネルギー状況から脱し、行ける筈の無かった 外宇宙までのフロンティアを築き上げる事に成功した。だが…

この物質を知る事は、一つの宇宙の始まりと終わりの歴史を知る事と同義である――*



未だホルムスが地球と名乗っていた頃、様々な敵性異星人の侵略を各国は受けていた…


この事態を重く見た国連は、世界中から非合法問わず、選りすぐりの技術屋を集め

新技術開発・探索チームを結成。

チームリーダーであり、人一倍世界を愛する科学、哲学、活動者のアントニオを筆頭とした

一大プロジェクトが発足。地球のコアに現状打開の希望を求めて最新試作掘削列車に乗り込み

最深部へと突き進んでいく。試作型と言う事と、非合法者まで集めたという事が重なり

様々なアクシデントに見舞われながらアントニオ達が辿り着いたのは、地下と言うよりも

まるで宇宙のような空間と、星々の様にきらめく鉱脈だった。そのうちの一つ、緑色に爛々と

輝く鉱物にアントニオが触れた瞬間、総ての鉱物が巨大なエネルギーを発する。それは

地球全土のエネルギー問題をあっと言う間に解決出来るほどのものであった。

これにより、地球全土が真に差別無く結束できる日が来たと確信したアントニオは活動家として

国連に物質供与を世界中に広め、今こそ世界統合国家を作ろうと進言。こうして、世界は

新たなる惑星名、統一国家「ホルムス」として首相をアントニオに据えた輝かしい一歩を

歩み始めようとした…だが、突然アントニオの功績は、チームの一人であった

ヴォルフガングの功績であり、彼を毒殺して手柄を横取りしたとして、官邸前ででっちあげ

アントニオを首相の座から引き摺り下ろし総ての地位を奪った。

これを画策したのは、権力主義者と世界監視機関のシェファとプシキンの二人であった。

かくして彼等による新たな強権、上下主義社会という極めて歪んだ体制が生まれる。

その最中、惑星トロフォーニオに落ち延びたアントニオは家族に最期の言葉を告げる。


「私は今でもお前達の父か!?お前の妻か!?」


無言と言う名の見捨てられ振りに、アントニオは自らの首を搔き切る。


これが本当のホルムスの血と呪詛と怨嗟の歴史の始まりであった――――*


アントニオ自殺から約数千年…ホルムスは敵性異星人を撃退し、太陽系惑星全てを

テラフォーミング出来るほどのテクノロジーを手に入れ、宇宙時代の惑星間抑止交渉まで

こぎつけていた。だが、かつての支配階級と貧困階級の差にばっさりと分かれ、

それを象徴する、ホルムス中央政府区に作られた成層圏まで届く血の色をした塔状都市

通称「テラ東京」をシンボルとしていた。


反対勢力は成す術も無く瞬く間に排除され、誰も彼もが口をつぐみ、或いは恵まれた環境に

酔い潰れていた。


《ホルムスの力》と、いつしか称された物質は、外部にエネルギーを与えるだけでなく、

それぞれの物質の「適合者」が触れると、融合、記憶共有と、あらゆる環境に適応できる

身体になる現象が起きる特性が明らかにされる。それは何故かアントニオが触れた物質を

中心として作用する現象であるらしく、何故そうなったのか、そして、何故

アントニオの物質だけ適合者が現れないのか、在る事件まで不明であった。


上層階級のみが触れる事を許された《ホルムスの力》独占と言う事実に、遂に下層階級の

カリスマ的存在「リナルド」が叛逆と言う名のテロを引き起こす。


テラ東京、「成層圏フロア特秘エリア51」に保管されていた《ホルムスの力》を全て奪取、

惑星ホルムス全土に無償で提供するという行為に走る。だが、上層階級でも真っ当な信念を

持つ研究者「イワン・カーシ」が、リナルドに警告を発する。



「《ホルムスの力》は、誰にでも適合する物ではない!不適合者が触れれば思考無き捕食者と化す!」



その言葉は遠く、遅く、ホルムス全体をアウトブレイク現象が襲う。


不適合者は、両腕の爪から、エネルギーの刃を発し、顔はゾンビのように爛れ、触れていない

人間を襲い始めた。その血は、伝染病のように同じ影響を、触れてもいない人間にまで与えた。


リナルドは、己の為した罪に苦悩し、妻の「アタール」は皮肉にも適合する。


この壮絶なバイオテロを取材しようと、売れないジャーナリストの「ノーラン」

乗り出す。その過程で、偶然アントニオの物質に触れ、何と適合する。


だが、適合者の共有能力が仇となり、ノーランに不適合者が群がるように襲い掛かる。

半ば発狂しながら逃げ惑うノーランは、避難民が立て篭もる巨大装甲列車に身を隠す。


しかし、どんな装甲でも瞬く間に切り裂く両腕のエネルギー刃、呼称「エーテルネイル」

深海底の水深にも耐えうる列車の装甲を、ドアを両断し、不適合者達は生存者達に襲い掛かる。


阿鼻叫喚の悲鳴が木霊し、呪いと怨嗟の言葉が生存者達の口々から発せられる。まるで

死なばこの世もろとも、と言う程の憤りと共に。それは、記憶を、爪で斬られる苦痛を介して

ノーランの耳に次々と響く。それに耐えられなくなったノーランは、目玉を抉られ嗤いながら

現状を、持っていたホルムス全土通信システム内蔵カメラで世界に向けて実況する。


「皆さんご注目あれ!これが社会の歪みの結果、《ホルムス・パンデミックイベント》ですよ!」


世界に向けられたその映像は、その言葉を最期に途切れた。



奇跡の誕生*


この先の歴史は修復中です。しばらくおまちください  ~アーカイブリカバー~

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