DEMとは<デウス・エクス・マキナ=Deus Ex Machina(意味は「機械仕掛けの神」)>の略称であり、、『エミルクロニクルオンライン』のSAGA10の実装から登場した種族。
プレーヤーキャラクターとしても扱うことができ、他種族とは異なる【DEMIC】と呼ばれる成長システムを有し、全体的に玄人向けとなっている。
ドミニオン世界では、DEMは敵キャラクターとしても登場しており、都市攻防戦などの定期イベント、軍艦島地下内にさまざまなDEMが登場している。また、無限回廊中層にも一部だがDEMモンスターが存在する。
他の種族との相違点
シナリオ
まず開始時点のシナリオが他の種族と根本的に異なる。
また、ほかの種族との成長システムなどの違いからイベントの中にはプロセスや推奨レベルが大きく異なるものがあるほか、DEMのみが体験可能なイベントがある。
フォームチェンジ
他の種族との最大の相違点の一つで、ほかの種族とほぼ同じ姿の「ノーマルフォーム」と戦闘用の姿である「マシナフォーム」を使い分けることができる。
ノーマルフォームの時はほかの種族同様アバターパーツや武器を装備したりPETをつれたりすることができ、その気になればこの姿でも戦うことは一応可能。
ただ、基礎ステータス数値が全て5で固定(HP、MP、SPもステータス5相当の数値になるためいくらレベルを上げてもHPは300程度しかない)されてしまう(装備の補正で底上げすることは可能)上に魔法もスキルも原則使えないため完全にネタ。
マシナフォームでは後述するDEMICで設定したステータスになり、魔法やスキルも使用できる。
ただ、マシナフォームでは別に武装パーツ等が必要になるほか、このパーツの修理は可能ではあるが最大耐久値が修理するたびに0〜10の範囲内でランダムに損なわれるので普通のアイテムより早く消耗してしまう。
なお、ノーマルフォームの顔は多くがどこかしらアンドロイド的な雰囲気で目も死んだようになっているが、課金アイテムを使うことで普通の顔に変更することが可能。(そうすると本来無い「耳」もつく)
職業
DEMには職業と言う概念が存在せず、特定の職業に就くことはできず、ジョイントジョブもできない。(ゲーム内設定では心が不完全なために職業に就くものに必要な資質が満たせない為となっている)
そのため、魔法やスキルの取得は後述するDEMICを使用する。
DEMIC
DEMの能力を決定するメイン回路。
本来ならば外部から増設することで容量を増やすが、プレイヤーが操作するDEMの場合は絆の力を還元して容量を増やし、一定量還元することで新しいパネルが現れるという不思議なシステムになっている。
DEMの成長は他の種族と大幅に異なり、まず他プレイヤーとの交流(挨拶)やNPCの困り事を解決する(クエスト)事でポイントを獲得し、このポイントでパネルの容量を増加させる。
次に、戦闘やクエストなどで得た通常の経験値を元に、ステータスやスキルを増加させるチップを入手し、先に容量を増やしたパネルにパズルの様に配置する事で、初めて能力を強化できる。
DEMのレベルはパネルの容量で決まるため、どれだけ敵を狩ってもパネルの容量(=能力の上限)は増えず、レベルアップもしない。
逆に戦闘を疎かにし過ぎると、パネルの容量(=レベル)だけが上がってチップ(=能力)が増えず、適正狩場で狩れなくなるケースもある。
前述の通り、特定の職業に就くことはできないが、このDEMICで様々な職業のスキルを選択できるため、攻撃と支援・回復を一人で賄う、各職に固有の自己強化スキルを複数併用するなど、他種族では有り得ない組み合わせでスキルを習得できる。
但し、大きさの限られたパネルにステータスチップとスキルチップを配置するため、欲しいスキルを一通り配置するとステータスを配置する空きが足りない、といった事がよくある。
このため、スキルの吟味と最低限必要なステータスの見極めが重要であり、中~上級者向けの種族とされる所以となっている。
逆に言えば、不要なステータスやスキルを完全に切り捨てる事で、特定の能力に特化しやすいとも言え、専門分野では強力だが汎用性で人間(他種族)に劣る、機械種族らしい特徴となっている。
なお、現段階では知識系のスキルはどれも習得不可能であるため、一部の上級素材やレアアイテムなどの該当する知識がなければドロップしないアイテム、ないしはドロップ率が下がるアイテムは自力での入手が不可能、ないしは困難となっている。
また、料理や裁縫、製錬などのものつくり系のスキルなどは現段階ではチップが存在しない。
憑依関係
心が不完全という理由から一部例外を除きこちらから何かに憑依するといったことができず、それ故にマリオネットも使用できない。
ノーマルフォームの間は他者を憑依させられるが、通常のマシナフォームでは他者を憑依させることができず、変身の際に憑依が解除されてしまう。(イベントではこの限りではない)
例外として、魂の器という機能を持つ全身一体型のパーツ(セットフォーム)を使用中はマシナフォームでも他者を憑依させる事が可能となる。
パーツの種類
DEMのマシナフォームでの容姿と性能(ステータス補正)はパーツによって大幅に左右される。
パーツは大きく二通りに分類され、頭、胴、腕、脚、背中の五箇所に分かれる通常のパーツと、全身一体型のセットフォームと呼ばれる物がある。
通常のパーツは様々な外見や性能のパーツを組み合わせる事ができるが、概ね人型となる。(ホバーや人魚型もある)
セットフォームは一つのパーツで全身のパーツ欄を占有し、機械の獣や乗り物の様な姿になる。
戦闘力では通常のパーツの方が高い傾向にあるが、セットフォームは移動速度が速く、他者を憑依させられる利点がある。
またセットフォームを装備中のDEMに他プレイヤーが憑依すると、背中や運転席に搭乗した姿で表示される。(ボクがキミの馬になる!)