ラストゲーム
らすとげーむ
概要
2012年からlalaにて連載が続いている、天乃忍による少女漫画。
完璧なのに恋愛だけは不得手な少年少女による、10年にもわたる『ゲーム』を描く。
コミックスでは主役となる物語に加え、ボリュームの高い読み切り漫画を度々見る事が出来る。
ストーリー
主人公『柳尚人』は非の打ち所が無い少年。
大富豪の息子で成績優秀、女子を惹きつける容姿を持つ彼は何の不自由もない毎日を送っていた。
けれどその日常は、転校してきた物静かな少女『九条美琴』によって変わってしまう。
尚人は勉強でもスポーツでも彼女に惨敗してしまい、更に存在を意識すらされないという屈辱を味わったのだった。
「惚れた方が負けだよな――」
偶然聞こえてきた会話を耳にした尚人は、美琴を自分に惚れさせる計画を思いつく。
それから10年。
大学生となった尚人は、未だ好きにさせられないながらも、美琴との戦いに勝つ決意を固める。
恋愛下手と恋愛未経験な二人の関係は、ついにラストゲームへ突入する事となった。
主な登場人物
柳尚人(やなぎ・なおと)
主人公。容姿端麗で成績優秀な青年。
小学生時代に優等生の立ち位置を美琴に奪われてしまい、彼女を惚れさせて勝利するべく10年もの奮闘を続けている。
恋愛の事になると自意識過剰になってしまい、美琴の言動に心身共に振り回されている苦労人。
九条美琴(くじょう・みこと)
本作のヒロイン。無表情の多い黒髪の女性。
母子家庭に育った経歴を持ち、母親への恩返しとして文武両道の実力を手に入れた。
一方で恋愛感情には目覚めてすらいない他、尚人との縁も友達関係と思い続けているなど、何かと鈍い一面を持つ。
藤本しおり(ふじもと・)
尚人らが通う大学の天文サークル代表。
強気で活発な性格をしており、何かと不甲斐ないサークルメンバーを纏め上げる役割を担っている。
尚人と美琴との関係は静観しており、時折アドバイスを与えている。
相馬蛍(そうま・けい)
天文サークルへ新たに入って来た後輩。
恵まれた人生の尚人を心よく思っておらず美琴も地味としか見ていなかったが、やがて彼もまた彼女に本心から想いを寄せるようになってしまう。
実家が地方の農村であり、冷静さを失うと方言が飛び出す。
橘桃香(たちばな・ももか)
尚人の姉の大学に所属する女性。
酔っ払いに絡まれていた所を美琴に救われ、以降尚人らとも接点を持つようになる。
内心で尚人に想いを寄せており、美琴との関係を知っても諦めず立ち向かう努力家。