新世界秩序とは、英語ではニューワールドオーダー(New World Order)と発音し、ラテン語ではNovus Ordo Seclorum(おそらくノウスオルドセクロールムと読む)のことである。
政治的引用
この語を公の政治の場で発した一人は第41代大統領(1989年-1993年)ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ(前大統領の父)である。
1990年の9月11日――ペルシャ湾岸危機が起きて一ヶ月目のこと――連邦議会で「Toward a New World Order」(新世界秩序にむけて)という題名で演説を行なった。
「国連の設立時に思い描かれていたように、こうした混乱の時代であればこそ、国連を中心とした新世界秩序の出番である。われわれは、またとない異常な時を迎えている。今回のペルシャ湾の危機は、もちろん重大な問題であるが、それと同時に、このまたとない機会を利用して、協力の時代へと移行することもできるのだ。今まさに、新世界秩序の生みの苦しみが始まっている。それは、今までわれわれが知っている世界とは、まったく違う世界だ」
定義
その後の91年2月、米大統領も参加して西ドイツで開かれたBrandt commission(ブラント委員会)の議事録より「McAlvany report(マクアルバニーレポート)」に報告された定義は"世界の通貨と産業を統制するための超国家的権力。石油の生産と消費を管理する国際機構。ドルに代わる国際通貨。自由主義諸国、共産主義諸国が等しく利用できる基金作りをする世界開発基金。新世界秩序の命令を行使する国際警察力"である。
その日を境にしばしば新聞などの見出しや経済誌などにも載るようになった。イギリスの前首相ゴードン・ブラウンも発している。
この語を陰謀用語といって笑う日本人が一部にいるが、これは経済用語、あるいは政治用語と考えるのが妥当である。
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アングラカルチャーの中のNWO
プロレス界でこの語の使用が敗者に対してのスプレー落書きとして敢行されるに至ったが、その意味はきっと完全奴隷化ということなのだろう。