大艦巨砲主義
たいかんきょほうしゅぎ
戦艦の設計・建造方針に用いた思想。
大艦巨砲主義(たいかんきょほうしゅぎ)とは、大きいことは正義ということである。
概要
大砲の技術発展に伴い、威力が増してくると、戦艦に多数の艦砲を並べることがむしろ弱点を晒すことになるため、その数を減らし、一門あたりの威力をあげることが重視されるようになる。
一方で敵艦砲の攻撃に耐えるため、艦船全体に装甲を施すようになる。装甲艦の始まりである。
さらに軍艦の役割分岐が進んでゆき、大型の戦艦と小型の巡洋艦に分岐していく。
その内の大型戦艦に用いられた設計思想がこれである。
技術が発展し、大砲の威力と大きさがほぼ比例するようになった事もこれを推し進める結果となった。
ここから転じて特定の方向性に一点特化(そしてそれ自体によってしばしば機能不全に陥る)することを比喩もしくは揶揄する意味でも使われる