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編集者:タルト
編集内容:崇拝について修正

クトゥルフ神話に登場する邪神の原初である万物の王。

アザトースとは

 宇宙の中心にいる原初の混沌にして、旧支配者たちの生みの親。太鼓やフルートを鳴らし地獄めいた踊りに興じる蕃神たちに囲まれ、白痴の夢の中で黒い玉座についているとされる。

 地の属性に類し、ナイアルラトホテップを使役するものでもある。

 アザトースは太古より地球に飛来しているクトゥルフナイアルラトホテップとは違い、直接に地球の人間の前に姿を現すことはないとされるが、おそらく彼は、普通の地球人の五感によっては感知できる存在ではないのである。

その存在そのものが災いであり、理性を有せず、邪悪な本能によってのみ行動するため、他の旧支配者たちと比べると恩恵がまったくない。

そのためにアザトースを崇拝するものシャッガイ以外は確認されておらず、奉仕種族的な眷属もほとんどいない。

この世の全ての現象や物事は全てアザトースを起源とし、全ての「存在」とは彼の思考によって創造される。このことからこの世はアザトースの見ている夢であるともされる。つまりアザトースが眠りからさめたとき(この宇宙に飽きたときとも)、この世は一瞬にして消滅するのである。

「アザトース」とは二つの言葉が複合してできた名前である。アザ(aza)とトース(Thoth)である。

「アザ」は力を意味する言葉で、「トース」は魔術師たちがナイアルラトホテップを表す暗号名として秘密に使っていた名前。したがって「アザトース」という名前は「ナイアルラトホテップの力」という意味となる。ナイアルラトホテップがアザトースの命令を全て励行するからである。

つまり、ナイアルラトホテップはアザトースの力あるいは手先ということ。

アザトースの意向はナイアルラトホテップによって直ちに満たされる。

アザトース自身は白痴であるが故、ナイアルラトホテップに創造主としての権能を好き勝手に使われているのかもしれない。

旧神たちより創造主の座を奪い取ったともされる。

化身

ザーダ=ホーグラ(Xada-Hgla)

作品:ラムジイ・キャンベル『妖虫』、スコット・D・アニオロフスキー『Ye Booke of Monsters』

アザトースの化身。体の特徴は二枚貝の様な殻を持ち、多数の長い偽足が殻から延びており、殻の中には毛が覆われ、緑色の目を持つ顔がある。この化身はアザトースが理性を持っていた時になれた姿と言われている。

関係性

・兄弟

 ウボ=サスラはアザトースの双子の兄弟である。

 ナイアルラトホテプも異母兄弟とされることがある。

・娘

 アウラニイス、オッココク、トゥーサはアザトースによって生み出された娘である。

・息子

 ウイチロソプトル

・その他の子供

 ナイアルラトホテプは出生に多くの矛盾を抱えるもののアザトースを原因として生まれたはずである。

 分裂生殖によってクグサクスクルスという両性具有の神性を産み落とした。人肉嗜食(無論、文字通り人間の肉とは考えにくい。彼等と同ランクの神性、存在に対する食欲か?)の性質を持つ。ツァトゥグアの祖父あるいは祖母。

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