概要
28歳。ICPOの超常犯罪課(通称オカルトGメン)に所属。
かつて美智恵に師事しており、令子が10歳の時にイギリスに留学し、イギリスの大学のオカルトゼミに所属し、大学卒業後、オカルトGメンに就職した。少女時代の令子にとって初恋の王子様だったが、当時は彼女を妹的存在としか受け止めていなかった。
実家は資産家で、「ノーブレス・オブリージ」(貴族の義務)を信条として金目当てで働いていない。オカルトGメンも貧しい人たちのために役立てたいと考えている。信念の人ではあるが、自分の価値観を絶対視する部分があり、それゆえに帰国当初は民間GSの現世利益最優先主義を理解できていなかった。日本ではホテル暮らしで、身の回りの世話は老婆(キヨ)が行っている。
現在、令子に対しては明確に好意を抱いているが、その実、プレイボーイで、大学時代の後輩(魔鈴めぐみ)に当時の様子を暴露された。日本にオカルトGメン支部が出来て以降、令子をGメンに誘い入れしばらくは部下として仕事を任せていたが、公務員には壊滅的に向いていない令子の心労を理解することができず、結果的に入院させてしまう。酒もそれなりにたしなむようであるが、令子ほど強くはない。
令子を巡っては実質的に横島と同レベルで争い、隙あらば彼を排除(抹殺)しようと企む腹黒さを発揮し、横島とルシオラの交際が発覚した際にも積極的に便宜を図り既成事実を作ろうとして墓穴を掘っていた。同様に横島に対しては根に持つ性格で、横島から受けた嫌がらせをそっくり仕返ししている。プロ野球では、東京ジャイアンズのファンでもある。
武器は主に霊剣ジャスティスを使って戦うが、西洋合理主義者を自称し銃器なども使用する。戦闘力は高いが、作中のエピソードでは単独での目立った戦果はない。ただしGSチームからは絶大な信頼を寄せられており、実力者揃いだが個性派集団をまとめる指揮官として本領を発揮。南極決戦では全員足しても到底足許におよばないパピリオを見事な采配・連係を駆使して倒した。
名前は西郷輝彦が元ネタ。性格や役回りともどもめぞん一刻の三鷹瞬がモチーフ。
自身の能力は特筆するものがないものの、指揮能力が非凡で個性派集団をまとめあげる若きイケメンという設定は「絶対可憐チルドレン」の皆本光一に引き継がれている。
西郷(前世)
西条の前世で、平安京の治安を守る陰陽師だった。現世と役回りや性格はまったく一緒だが、陰陽寮で同期の高島の実力を認めながらも、現世より露骨に毛嫌いしている。高島の死後、メフィストを託された。高島に対しての義理を通してメフィストを「妹」として保護している。