ソウルクレイドル
そうるくれいどる
概要
ソウルクレイドルは、2007年に日本一ソフトウェアから発売されたPS2用のシミュレーションRPG。キャラクターデザインはtoi8。ゲストイラストレーターとしてディスガイアシリーズでおなじみの原田たけひとが参加している。
キャッチコピーは“開始10分でボスに戦いが挑める”。
最大9人からなる部隊を1つの単位として、複数の部隊からなる自軍を操作をする。『魔界戦記ディスガイア』シリーズより育成要素はライトな作りになっている。
その分、エンディングが10種類以上用意されていたり、メインストーリーと遜色ないレベルの裏ルートが2周目以降にプレイできるようになっていたりと、ストーリーや世界観に力が注がれている。
裏ルートは表ルートとのギャップが非常に大きい。
ストーリー
かつて世界は、突如現われた一つの「影」と三つの巨人により崩壊の危機に見舞われた。
長い戦いの末に、世界統一を成し遂げた覇王メディアンの娘、「灼連の術師」レナが「影」を滅ぼしたが、影と共に現れた巨人“世界を喰らう者”は主を失っても存在し続けていた。
それから200年後のタマイト暦800年。
レナが治める荒野の隠れ里に住む17歳の主人公とその幼馴染であるダネットは、ある日育ての親であるレナに呼ばれ、里の守部として武器を授かることになる。主人公は漆黒の長剣を授かるが、手にしたとたんその長剣は黒い力を放ち喋りだす。
その剣はかつて滅ぼされた「影」の魂を封印したもので、「影」は主人公と融合し、気絶した主人公の意識の中に現われて自らをギグと名乗り、主人公の肉体を奪おうと契約を持ちかける。
それは主人公が望めばギグはさらなる力を主人公に貸すが、力を貸せば貸すほど肉体の支配権はギグに移っていくという取引だった。
当然拒否する主人公だったが、ギグは意味深な笑いを浮かべ「待っている」と告げる。
主要キャラクター
主人公(デフォルト名・リベア)
男女選択、名前変更可能。
世界を滅亡させるほどの大きな力を持つ3体の巨人“世界を喰らう者”を倒すため、かつて巨人たちを統率していた影“ギグ”との融合を果たした17歳の若者。
巨人の活動が活発になる可能性を危惧した隠れ里の長であるレナが、来たる災厄に備えて育ててきた秘蔵っ子で、ギグの力を借りることで人を超越した力を振るうことができる。ただし、力を使い過ぎるとギグに身体を乗っ取られ、ギグが完全復活してしまう。
口数は少ないが、基本的に優しく大らかな性格。荒っぽいギグや、おバカな幼なじみのダネットとも、うまく折り合いをつけながら冒険を続ける。
『魔界戦記ディスガイア3』にダウンロード追加キャラクターとして女主人公がゲスト出演している。セリフは「…………」のみ。ギグとだけ意志の疎通が出来る。
ギグ
(CV:笹沼晃)
かつて3体の“世界を喰らう者”を従え、世界を崩壊に追いやった男。
歴史の中では、死神、破壊神、影などの二つ名で伝えられている。当時の大戦末期、灼連の術師レナと相打ちになり、漆黒の剣に封印されたまま200年の時を過ごした。現在は、3体の“世界を喰らう者”を倒すためにギグの力を得ようとする主人公と融合し、半端な状態ではあるものの復活を果たす。
性格は粗野で、ほとんどの人間をゴミ虫と馬鹿にしているが、主人公のことだけは“相棒”と呼んでいる。力を貸すのは取引だと言っているが、部下の裏切りに激昂した時は無償で力を貸すほどプライドが高い。
『魔界戦記ディスガイア3』『魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE』『魔界戦記ディスガイア4』にダウンロードコンテンツの追加キャラクターとしてゲスト出演している。
ダネット
(CV:斎藤千和)
牛のような角と足が特徴のセプー族の少女。17歳。7歳の時から主人公とともにレナのもとで暮らしてきた幼なじみ。主人公の旅にも同行することになる。
人を疑うことを知らない、純真かつまっすぐな性格で、特に主人公やレナ、ギグのことを信頼し切っている。
記憶力が弱く、人の名前を覚えるのが苦手。長い付き合いの主人公のことでさえ“お前”と呼ぶ。
レナ
(CV:松久保いほ)
200年前に、灼連の術師の二つ名で名を馳せた最強の女術師。当時の大戦末期にギグと相打ちになり、1度は死んだと思われていたが、密かに齢を重ねていた。現在は265歳。
歴史の表舞台から姿を消した後は、新たな里を興して隠れ住みつつ、ギグの従者に当たる3体の世界を喰らう者が活動を起こす可能性を危惧して、切り札になる人材として主人公を養育していた。
3体の世界を喰らう者の活動の兆しを感じ取り、主人公とダネットを討伐の旅へと送り出した。
フィーヌ
(CV:山口茜)
はるか昔にギグの従者として世界を崩壊の危機へと追いやった、世界を喰らう者のうちの1体。その中では唯一の女性型だが、もっとも力が強い。ギグ封印後は活動を停止し、レイド国近郊で沈黙を守り続けている。