1992年に日本車輌で製造された2両1編成の気動車。東海村への原子力発電所建設の見返りとして茨城県へ交付された電源移出県等交付金を財源として1編成が製造され、茨城県が保有し、鹿島臨海鉄道が借り受ける形をとっていた。
車内にはリクライニングシートが並び、カーペットも敷かれている。座席は通路よりも一段高く設置される「セミハイデッキ構造」で、運転台後方に展望ラウンジも設けられている。車いすでの利用も考慮されており、トイレ内には手すりが設置されている。
走行装置は一般列車用の6000形と同等のため、車体重量が大きい分性能は低い。
デビュー時は快速「マリンライナーはまなす」として運行されていたが、1998年10月にマリンライナーはまなすが廃止されると定期運用を失い、毎年6月のアヤメの開花時期に合わせて水戸駅から大洗鹿島線を経由して鹿島線潮来駅までの臨時列車や、正月三が日の多客輸送の際に臨時列車として運行される程度であった。
2010年以降検査切れのために神栖駅構内に留置されていたが、2015年に廃車され個人へ売却された。現在は下館のゴルフ場にEF81や24系客車北斗星と共に保存されているらしい。