進化論
しんかろん
現在存在する生物は全て「進化」によって生まれたものという見解
概要
現在存在する生物は全て「進化」によって生まれたものという見解、あるいはそれについての議論。
その発想自体は古代ギリシャや古代中国の古くから存在しているが、現代進化論の直接の起源はチャールズ・ロバート・ダーウィンである。
ダーウィンの進化論(狭義のダーウィニズム)は、「生物は様々な変異した個体を産むが、環境に最も適した個体だけが子孫を残す」という「適者生存」という自然選択のみを原動力として説明したものであったが、20世紀以降、ダーウィニズムはメンデルによって創始された遺伝学の知見、生態的隔離などの生態学の知見も取り込み、現代進化論(すなわちネオ・ダーウィニズム、生物進化の総合説)へと発展した。
現代進化論の見解によると、生物進化はトップ画像の「人類進化の行進図」のように単線的に進むものではなく、厳密には枝分かれしたり(生殖的隔離や生態的隔離)合流したり(遺伝子の水平移動や共生)しながら進む過程であり、網の目のように描かれるべきものである。