概要
『おとめ妖怪 ざくろ』(おとめようかい ざくろ)は、星野リリィによる日本の漫画作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて2006年より連載中。2010年10月よりテレビアニメ放送。
あらすじ
舞台は人間と妖怪が共存する日本。月の満ち欠けとともに営んでいた生活が改暦によって、太陽の巡りとともに生きていくこととなった。しかし、人間側の勝手な改暦に反発した反対派の妖怪たちが、様々な問題を起こすようになってしまう。陸軍と妖怪は、妖怪絡みの問題を解決するため、新組織「妖人省」を立ち上げた。
妖人省に招集された半妖のざくろ・薄蛍・雪洞&鬼灯と、陸軍軍人の総角景・芳野葛利剱・花桐丸竜はそれぞれチームを組み、不可思議な事件に立ち向かう。
登場人物
西王母桃(ざくろ)
声 - 中原麻衣
主人公。半妖(子を宿している女性が神隠しに遭うと腹の中の子が半妖と化する)。総角とコンビを組む。
喧嘩独楽が得意の、強気でお転婆な少女。戦闘能力は妖人省の中でも最も高く、仲間を救う機会が多い。初対面で王子様のような総角に運命を感じるが、直後に本性を知って幻滅する。しかし、彼の他の面を知るにつれて信頼するようになり、次第に惹かれていく。意地っ張りな性格のため、総角への好意を素直に態度で表せないことが多い。文明開化に対しては否定的で、バテレンを毛嫌いしている。ラムネや金平糖を好む一方で牛乳を嫌うが、それが入っているとわからないもの(ビスケットなど)は普通に食べられる。行方不明の母親がおり、出生や能力についても謎が多い。
総角景(あげまき けい)
声 - 櫻井孝宏
帝国陸軍少尉。ざくろのパートナー。
由緒ある軍人家系を継ぐ総角家の嫡男。表向きは優雅な立ち振る舞いの美男だが、実は妖人が大の苦手なヘタレ。情けない面を持ちつつも仕事に対しては真摯かつ誠実で、心優しい性格の青年。また、豊かな包容力を持っており、ざくろの精神的な支えともなる存在である。ざくろとは出会った当初から喧嘩が多いものの、良き相棒となりつつある。タエの想いに気付かないなど色恋沙汰には鈍感だが、ざくろへの特別な感情を自覚するようになる。
薄蛍(すすきほたる)
声 - 花澤香菜
ざくろの幼馴染の半妖。利剱とコンビを組む。
お淑やかで内気な性格なため、当初は大柄な利剱に恐れを抱くが、彼の優しさに心を開く。暦を使った運勢占いが得意。身体を接触させることで、物体や人体に宿る記憶を読み取る能力を持つ。利剱とは仲睦まじい関係。
芳野葛利剱(よしのかずら りけん)
声 - 日野聡
帝国陸軍少尉。薄蛍のパートナー。
大柄で口数の少ない一見強面の軍人だが、実は思いやりのある性格。自分の能力について悩む薄蛍をフォローするなど頼りになる面が多く、彼女のことを非常に大切に思っている。総角とは士官学校で同期だった。
雪洞(ぼんぼり)、鬼灯(ほおずき)
声 - 豊崎愛生(雪洞)、堀江由衣(鬼灯)
双子の半妖。丸竜とコンビを組む。
雪洞が姉で鬼灯が妹。息がピッタリで丸竜を非常に気に入っている。自らの霊魂を式神に憑依させる能力を持つ。幼い頃は人里から離れた洞窟に住んでいたが、人間に殺されそうになったところを櫛松に救われた。大切な人を守るためなら自己犠牲も厭わない、強い心を秘めている。
花桐丸竜(はなきり がんりゅう)
声 - 梶裕貴
帝国陸軍少尉。雪洞と鬼灯のパートナー。
最年少で将校(少尉)になった少年。自信家で少々生意気な性格だが、素直で少年らしい所もある。スキンシップが激しい雪洞と鬼灯に振り回されることが多いものの、彼女たちのことは好いており、しっかり見分けている。