旅客機とは、主に旅客を運送する為に使用される飛行機である。
pixiv内においては投稿数が少ないが、現実では国内・海外旅行の足や通勤に使用したりと、身近な関係にある。
概要
旅客機は、我々のような旅客を運ぶ「民間機」の一種として開発され今に至る。 旅客機と同じ機体を主に利用する「貨物機」とは区別がつけられているが、旅客機と貨物機を組み合わせた「コンビ型」というのも登場してきている。
最近は航空機器が機械・ハイテク化した為、かつては機長と副機長と航空機関士の3人乗務だったが、今では機長と副機長のみの2人乗務が主流である。 機材の詳細については後ほど。
歴史
旅客機の歴史は意外と古く、今から91年前(1919年)に軍用機を民間用に改造して旅客を運んだことが始まり。
当時はプロペラ機が普通だった為、速度も遅かった。
1950年代に入ると徐々にジェット機の開発が進み、人々は「高速化」を狙って製造会社同士で高速化を目指した機体が徐々に開発された。
超音速飛行計画で実用化され、有名になったのが「コンコルド」である。
だが、コンコルドは燃費も非常に悪く安全性も悪かった。
それを改善すべく、「高速化」から「低燃費化」を目指した。
旅客機の主な製造会社
ボーイング(Boeing)
ジャンボジェットやトリプルセブンでおなじみの会社。 日本国内の航空会社のほとんどがこのボーイング社の機体で運行されている。
アメリカが本社なのにアメリカの代表航空会社であるアメリカン航空やコンチネンタル航空、旧ノースウエスト航空ではエアバス機の導入が盛んだった。
主な機体
- B747(ジャンボジェット)
1969年に開発された「世界初の2階建て旅客機」として注目を浴びた。-100から-300までを「クラシックジャンボ」、-400と-8を「ハイテクジャンボ」と区別を付けた。(クラシックとハイテクの違いは、コクピットのデジタル化にある)
ちなみにB747は日本航空が110機以上投入した為、日本国内でも有名である。
- B777(トリプルセブン)
1998年から開発された、近代旅客機。 -300型はB747に匹敵する乗客定員を誇る。 3発機以上の乗り入れが禁止されている伊丹空港ではほぼ必ず見れる機体である。
エアバス(Airbus)
EU4ヶ国で製造する会社である。 ボーイングにライバル心を持っている
主な機体
- A300-600
旧JAS(旧々:東亜国内航空)で有名になった機体。 あのレインボーカラーは昔のエアバス社のコーポレートカラーだった。
- A380
「全部2階建ての旅客機」として有名になった。 日本への乗り入れはシンガポール航空によって実施されている(成田~シンガポール間) A380を製造するにあたって、空港側もゲートをA380に対応させたりするための工事を行ったりと対策を迫られている。
マクドネル・ダグラス
厳密に言うと元ダグラス社であり現在はボーイング社に合併された。
ユニークな形をした飛行機がたくさんある。
主な飛行機
- MD-11
垂直尾翼にエンジン1機と主翼に2機と言うあまり見られない3発機。B747-400同様のウィングレットが付いている。(付いているか付いていないかでDC-10とMD-11が別れる) 不謹慎だが、2009年にフェデックスの成田空港着陸失敗事故はこの機体で起こした。
- MD-80シリーズ
他社にはあまりない主翼にはエンジンを積まないで後部にエンジンがある稀なタイプの旅客機
その他の製造会社
上記3社以外で有名な会社は以下の通り。
- ボンバルディア(カナダ)
- エンブラエル(ブラジル)
- ツポレフ(元ソ連)
離島線では殆どの人がボンバルディアにお世話になっている。
ここでも不謹慎な話になるが、ツポレフ社の飛行機は最近になって事故が多発している。
Q.ツポレフ、そんな機体で大丈夫か?
A.大丈夫じゃない、問題だ。
コンコルド
世界最速の旅客機の名前。アエロスパシアルとBACの英仏共同開発機である。 巡航速度は2.0M 巡航高度は約60000ft(=20000m)
現代の飛行機には標準装備されている「フライ・バイ・ワイヤ」が搭載されたり、旅客航空機技術の最先端を行っていたが、燃費が非常に悪く、また大きな環境問題(超音速飛行に伴う衝撃波)を抱えていることと、事故も多発したため2003年に完全退役した。
20機のみ生産された。
余談
ジェット旅客機のように高高度を飛行するものについては、地上では厚い大気で遮られる宇宙空間からの
放射線が降り注いでくるため、電子装置は放射線対策が施され、また放射線による誤作動に対応する
べく複数台(大抵3台など奇数台)の電子装置を装備して冗長化し、安全で確実な運行を確保している。
旅客機の自動操縦は操縦する旅客機の免許に加え、自動操縦の免許が必要となる。(電子装置が自動操縦
する条件が一つでも欠ければ飛行中でも自動操縦は解除されてしまうため。)