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1996年にゲームアーツから発売されたセガサターン用の3Dシューティングゲームである。

概要

セガサターン発売から1年程にもかかわらず、ハードの機能を限界まで使用した華麗なグラフィックとゲーム性、さらに近未来を舞台にしたリアルな設定などで、根強いファンを獲得した。

オープニングムービーは逸品。【http://www.nicovideo.jp/watch/sm611306

世界観

21世紀初頭。エネルギー危機、人口爆発、食糧危機などで豊かな大地は失われ、地域紛争は激化していた。

世界は『アジア太平洋共同体(APC)』、『汎ヨーロッパ連合(PEU)』アメリカ自由貿易機構(AFTA)』

アフリカ統一機構(OAU)※』に分割されていた。

激化する紛争により憲法9条を盾に派兵を拒み続けた日本も、ついに派兵を余儀なくされる。そこで日本政府は苦肉の策として『日本外人部隊』を設立。さらに新型である12式装甲歩行戦闘車を装備し、ユーラシア地域の戦争に参加していく。

※アフリカ統一機構は実在した組織であるが、現在はアフリカ連合に発展改組されている。

内容

プレイヤーは**HIGH-MACS**(ハイマックス)と呼ばれる歩行兵器(12式装甲歩行戦闘車)のパイロットとしてユーラシア地域の紛争に参加していく。このHIGH-MACSは前後左右の歩行の他にローラーダッシュによる高速移動、上半身の旋回、ジャンプによる滑空など三次元的な動作が可能である。それに加え、射撃や暗視装置の操作などあまりに複雑な動作のため、コントローラーのすべてのボタンを使用している。

また、戦闘の合間に補給や応急修理も可能で、味方の輸送ヘリのそばで停止することで行われる(反面その間は無防備になる)。

またシナリオはAPC、PEU間の戦争がメインであるが、非常に刹那的であり、いくらミッションをクリアし敵を殲滅しても、次のミッションでは戦局は悪化している。(シベリア鉄道による輸送網を破壊するミッションで、列車を破壊しクリアとなっても、次のミッションでは敵輸送作戦は成功しており自軍が不利になっている)

これは、あくまで一人の兵士として戦争に参加しているのであり、SFのようなヒーロー的なものではないが、非常にリアリティがある。(なお最終的にはアメリカ率いるAFTAの乱入により両陣営共倒れとなる

登場兵器

本作ではAWGS(装甲歩行砲システム)やその発展型であるHIGH-MACSなどのロボット兵器に加え、戦車など従来の兵器(の改良型もしくは後継機)も登場する。

AWGSは二足や多足歩行による不整地突破能力に優れた兵器であるが、平地での機動性に劣る。

HIGH-MACSはローラー移動に加え、ジャンプによる滑空、輸送機からの降下作戦も可能な兵器である。

このように圧倒的な性能であるが、従来兵器からの更新はあまり進んでいない。草原などの平地では戦車が有利であったり、航空機の攻撃に弱いなどの弱点もある(ゲームでも戦闘ヘリはやっかいな存在である)。

なお、RAH-66コマンチのような試作機、レオパルド3や90式戦車改などの架空の兵器も登場する。(なおこの90式戦車改はオープニングでフルボッコにされ、PEU軍兵士に「90式はブリキ缶だぜ」と酷評された)

余談

都市伝説的な話であるが、ミリタリー色が強い作品のため自衛隊(特に陸自)の評判が良かったらしく、駐屯地の売店にサターンとセットで売られていたとか…。またOPの90式フルボッコのシーンでは、戦車乗りがへそを曲げたり、味方のはずの中国軍を撃ったりしていたらしい…

(正直本作の中国兵器はザコ性能なので、防衛目標以外は居ても居なくてもいいのだが…)

関連タグ

セガサターン

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