概要
個々人の詳細についてはセントとトウ(DOD3)の記事を参照。
主人公ゼロ(DOD3)の妹であるトウと、その使徒であるセントだが、鬱ゲーと名高いDODシリーズでは珍しいくらいのバカップル。
明るく優しいムードメーカーであるトウとそれに心の底から尽くすセント。
片や料理上手の少女、片やそんな彼女を全力で内外から支える青年。
作中でもトウが「彼氏(セント)と旅行に行くから構っている暇は無い」、セントが「トウ様こそ自分の全て」と言ってのける程の相思相愛バカップル。
その熱愛たるや周囲に煙たがられ、「二人きりの時は様付け禁止」というセリフが飛び交い、モブの敵キャラにすら「あんなバカップルに負けてたまるか」と言わしめる程。
DLCではその甘いセリフに砂糖を吐いたプレイヤーもいるだろう。
ネタバレ注意
しかしDODシリーズはご存じの通りマルチバッドエンドの名を恣(ほしいまま)にする鬱ゲー。
このバカップルにもその名は容赦無く襲うのだった。
悲劇
ゲーム中盤以降でプロローグ以来再登場するトウ。しかし彼女の精神はこの時点で崩壊しており、まともに喋る事もできない。今作の狂気担当で、序盤の明るさがまるで嘘のようである。
何故そうなったか、それはDLCで全てが判明する。
トウは領主の圧政により親を失った子供達の為に孤児院を開き、そこに沢山の孤児達を迎え入れていた。皆が皆、トウの事を慕っており、恐らく彼女にとっては弟妹や息子娘達のように思えただろう。
セントはそんな彼女の統治する国がより良いものとなるよう願い、トウのウタの力を使って兵士を強化し孤児達の怪我や病気を治療したのだった。
しかしウタの力を浴びた者は定期的にウタを受けなければならない。それはウタの元とも言えるゼロ(DOD3)の花の正体を考えればあるいはそれが正しい変異かも知れないが、魔物退治のために長く国元を空ける事になったトウとセントが目にしたものは、トウにとってはこの世の地獄であった。
異変の知らせを受けて飛んできたトウとセントを待ち受けていたのは、ウタを受けられなかったために魔物と化した兵士達と、一体の魔物と化した孤児達だった。兵士達はゾンビのように狂って、魔物となった孤児は子供の声を発しながら、それぞれ襲い掛かってきたのだ。
自国の兵士達との連戦で精神的に消耗していたトウの心は孤児達の魔物化に耐え切れず、花のチカラに呑まれ、とうとう心が壊れてしまう。
一方でセントも「自分が考えなしにウタの力を施したから」と己の行動を愚行と嘆く。
以降、トウの心は壊れたまま、セントは「大馬鹿者」としての言動を貫く事となる。
それでも繋がっている心
どのルートでもセントが物語のキーパーソンとなるが、その根底には偏にトウへの愛がある。
トウは発狂した後でもセントの声に応じてウタを発したり、死ぬ間際にセントの名前を呼んだりする。
一方のセントも、トウが死んでも発狂前の「生きていてほしい」という言葉を貫きゼロに仕えたり、裏切った死に際にトウとの絆から凶悪な魔物を召喚したり、或いは裏切ったディトから「そっちの世界が嫌いだっただろう」「こっちの狂った世界に来い」と言われても「そっちに行ったところでトウ様は生き返らない」と一蹴したりと、心の底から強い愛で2人は繋がっている事が節々から伝わって来る。
愛のセリフ集
「世界で一番好きな人と一緒にいるんだもん!」
「トウ様のいない世界で生きていても、仕方ありませんから」
「付き合っている者として、彼女に無茶はさせたくありません」
「はいやめる!だからもう一回言って?「彼女」ってもう一回言ってよ」
「トウの余った力は今夜、私が奪いますゆえ」
「馬鹿……」
「この人達を殺すなら殺された方が…」
「トウ、戦ってくれ!私を死なせたくないなら!」