「踏んだり蹴ったり」とは不幸や災難が連続して降りかかることを表す言い方の一つ。
元々は「踏んだり蹴ったりの目に遭わせる」と加害者側の視点で使われていたのだが、いつの間にやら省略されて被害者側の視点で使われるようになってしまった。
そのため実際に踏みつけたり蹴りを入れたりするわけではないし、「踏まれたり蹴られたり」とも言わないのである。
…もっとも、この人の逆鱗に触れると物理的にそういう展開になるが。
正確には習慣として長期に渡り広く使われてきた言い回し(=「慣用句」)であり、「ことわざ」というわけではない。
ことわざとしては「泣きっ面に蜂」や「弱り目に祟り目」を用いる。