概要
夜崎御影と、艦娘・加賀との間に生まれた二卵性双生児の妹。
双子の兄に夜崎景正を持ち、兄と同じく、17歳でありながら鎮守府提督を任されている海軍大佐である。
表向きは第七地方にある第四十五鎮守府の提督として、裏では晴らせぬ恨みを晴らす仕事人として、親子・兄妹で悪党を始末している。
プロフィール
性別:女
年齢:17歳(高校二年生程度)
階級:海軍大佐
役職:第四十五鎮守府提督
流派:示現流(他、免許皆伝の流派多数)
利き腕:左
趣味:刀剣収集
人物
表の顔
父親譲りの黒い髪に、母親譲りの金色の瞳を持つ。
基本的には真面目で正義感が強く、心優しく、身分に関係なく対等に接することのできる良くできた人物。
若年ながら海軍大佐として人の上に立つだけの器の持ち主であり、部下である艦娘からも慕われている。
ただし、年相応に未熟な一面もあり、反論したり、怒ることもある。特に敬愛する人物や仲間を貶めようとする者には厳しい。
基本的にはデスマス調の礼儀正しい口調だが、激怒してタメ口になった場合は兄である景正と同じく古風な言葉遣いをする場合がある。
参謀・夜崎御影元帥の娘ということから、親しい艦娘からは『姫』と呼ばれる。
剣の達人であり、単純な剣の技量ならば父親である夜崎御影を超えているとも評価されるほど。
利き腕でない右腕ですら、五つの流派で免許皆伝の実力とされており、左腕で刀を振った場合、その強さは計り知れない。剣の道に疎い素人ですら、彼女の剣技に惚れ惚れするほど。
示現流の達人であり、その他にも様々な剣術を極めているとされており、その時々で戦い方を変えている。剣技は夜崎参謀区の大和から師事を受けた模様。
その一方で、性癖に難があり、叱られたり罵倒されたりすることで性的興奮を得るマゾヒストである。
母親と同じく、手錠などの拘束具を好み、鎮守府内の営倉で一人遊びをしているらしく、その性癖に親しい仲の人物は頭を痛めたり、それをネタにからかうこともしばしば。
それだけでなく、父親に叱られることが大好きなファザコン。
異聞録第三話(作:明光現正)で父・御影の了承のもと、明智啓吾憲兵少尉と交際を始めたが、それまでは性癖の特殊さから浮いた話はなかった。本編第五話では婚約同然となっている。
裏の顔
第一話で、兵学校時代の同期が悪徳提督によって自殺に追い込まれたのをきっかけとして、仕事人の血が目覚めた。
元々両親が仕事人であることを知っていたようで、仕事人としての心構えも、新参者とは思えないほどシビアかつドライ。
決して正義感に基づいて、義憤によって仕事をすることなく、厳格な掟に基づいて仕事人稼業に従事する。
第四話から、仕事人・黒染めこと夜崎御影の娘であることから『黒姫』という通り名で呼ばれるようになった。
三番筋の仕事人の一味に所属しており、頼み人探しは花御殿の那珂に任せている。
第四話で御影にバレるまで、両親には裏稼業に手を染めたことを黙っていた。
仕事に使う得物は、夜崎御影が使う十六夜影光の影武者・十六夜義光。
波紋や特性まで完全に影光と同じだが、目釘を抜くことで仕込み刃を出すことのできる影光とは違い、こちらは登録証を取るため、通常の刀と同じように作られている。
しかし、材質や製法などは法律に基づいていないため、違法な刀剣である。
示現流の達人であるが、戦い方は的によって異なる。
関係する人物
父親・夜崎御影が一夫多妻制を採る関係で、兄弟姉妹が多い。
彼女は夜崎御影の子としては、景正を除くと最も年上であり、一家の長女である。
両親
夜崎家当主であり、第七地方参謀本部隷下・第三参謀区こと夜崎参謀区を任されている元帥にして七元帥の七番目。
誰がどう見ても20代だが、実は44〜45歳。
かがなに対しては『バカ娘』など罵倒することも多いが、愛情は深い。
裏の世界では『黒染め』の名で有名な仕事人。
娘が裏稼業に手を染めてほしくはなかったというのが本音であるものの、彼女の覚悟を受け止め公認した。
元・艦娘で、かがなの母親。退役後は夜崎参謀区の参謀補佐官という事実上のナンバー2の要職に就いている。
夜崎家の正室であり、その存在は特別。
かがなの特徴である金色の瞳は、母親である加賀の遺伝である。
『三味線屋の加賀』という仕事人で、御影と二十年近く仕事人稼業を続けている。
兄弟
夜崎家は異母兄妹が多いため、代表的な人物のみを挙げ、簡易的な説明のみとする。
夜崎景正
第五十三鎮守府提督の海軍大佐で、かがなの双子の兄。
表向きは脛に疵を持つ艦娘の受け皿として『ゴミ鎮守府』を運営する。
裏では同じく仕事人で『白煙』の異名を持つ。
夜崎景義
かがなの弟で、英国紳士風の海軍少佐。
同じく仕事人稼業に手を染める。
夜崎秀影
第二夫人・赤城の長男で夜崎家の三男。かがなとは異母姉弟の関係。
海軍特別警察隊に所属する海軍大尉だが、怪力系の技を使う仕事人でもある。
夜崎撫子
第七夫人・翔鶴の長女。
独学で伊賀流忍術を身につけた忍で、裏の顔は仕事人。
第四十五鎮守府
川内・神通・那珂
それぞれ『経師屋の川内』『からくり屋の神通』『花御殿の那珂』の呼び名で通る仕事人。
絵が上手く、襖の張替えが得意な左利きの川内と、手先が器用で細かい作業が得意な神通、そして人づきあいが上手で交渉役や渉外担当の那珂の三人組。
元々は呉で活動していたが、仕事をしくじり、第七地方へ逃れてきた。三番筋の祠を依頼人との繋ぎに使う『三番筋の仕事人』である。
表向きはかがなの部下で、この三人で秘書艦を持ち回りで担当している。
かがなとの関係は良好で、時には呆れ、時にからかう程度には距離は近い。
信頼する自身の上官が、仕事人稼業に手を染めていることを良く思っていないものの、その実力は認めている。
夕立(仕立屋の夕立)
第四話で登場。
第四十五鎮守府に所属する艦娘の一人で、その正体は六年前に覆面組による仕事人狩りから逃がれた仕事人。
ほとぼりが冷めてから第四十五鎮守府に着任し、仕事人であった事実を隠していた。
正体を明かしてからは川内達と同じような立ち位置となる。
浅野なずな/人見なずな(重巡・熊野)
スピンオフ作品『ナズナの花が咲く刻(作・ケイ氏)』で初登場した、人間ベースの艦娘。
実は本編第三話で仕置された浅野ツバキの妹で、姉二人と部下一名が起こした『浅野事件』に巻き込まれながらも命からがら生還。
母方の姓である人見姓を名乗り、女神会や姉から姿を眩ませつつ生きてきた。
本編第三話で命を狙う三人が死に、女神会が弱体化したことを期に、女神会からの刺客から身を守ることを兼ねて第四十五鎮守府へ配属された。
性的なことに耐性がなく、かがなの痴態に思わず気絶したことがある。
かがなの優しさと包容力に心救われ、彼女の部下となった。
浅野事件については艦これ必殺仕事人の記事を参照。
その他の関係者
初代・電
現存する最古の艦娘にして、現在では希少な人間ベースの艦娘。
現役の艦娘にして、かがなが一時期在籍していた横須賀海軍士官学校の校長でもあり、かがなも提督業になるべく第七地方海軍兵学校へ転校するまではマスター・プラズマの師事を受けていた。
夜崎家や仕事人仲間以外で、かがなの裏稼業を知る数少ない人物。
明智啓吾
陸軍憲兵隊に所属する憲兵少尉。その名の通り、明智光秀の末裔。
道場で稽古を積んでいた最中、道場破りのため訪れたかがなと対戦。
その後、仕事人稼業に手を染めることを決意した彼に頼まれ、彼を三番筋の仕事人へ招き入れた。
第二話で性癖が似通っていることを知ってからは、かがなの方が彼を男として意識するようになり、第三話から交際を始めた。
スピンオフ作品『異聞録』で登場。
登場作品
艦これ必殺仕事人・外伝(作・Dell1341)
艦これ必殺仕事人~Spin-Off~(作・ケイ氏)
艦これ必殺仕事人異聞録(作・明光現正)
艦船必殺仕事人(作・Dell1341)
必殺異世界仕置人『愛する人は殺し屋』(作・一角 コラボ作品)
その他
生みの親であるDell1341曰わく、夜崎かがなは他作品とのコラボ出張を前提として生み出されたキャラであるという。
しかし、コラボ作品で使われた例はいずれも艦これ必殺仕事人の二次創作物で、他作品でメインゲストとして登場した例は一度もない。
そのためか、主人公降板が何度も検討されている。
艦船必殺仕事人では明智啓吾に嫁いだため、名前が『明智かがな』となっている。
また、同作品には彼女の子供である景光と加奈が登場しており、かがな自身も現役の仕事人である。
主婦業と道場運営に専念するためか、軍は退官している。
しかし、正史であるかIFであるかは読者に委ねられている。