ウィルバー・ウェイトリー
うぃるばーうぇいとりー
ホラー小説「ダンウィッチの怪」の登場人物
概要
ダンウィッチ村の住人。1913年~1928年。
1913年2月2日(日)午前5時、ダンウィッチにてラヴィニア・ウェイトリーが産んだ双子の片割れ。
幼少の頃から知能、体格の両面で異常な発達を見せ、7ヶ月で歩き、11ヶ月目には喋り始め、そして15歳になった頃には身長8フィート(約2メートル40センチ)に達していた。
髪と目は黒く、身体も浅黒い肌に貧弱な顎が山羊を思わせる風貌をしており、いつも全身を覆う装いで、決して他人に顔と手以外の部分を見せなかったという。
祖父に様々な知識や呪文を教え込まれ、祖父の死後は彼の意思と弟の世話を引き継いで父でもある邪神を復活させるべくミスカトニック大学に所蔵されているネクロノミコンの完全版を手に入れようと大学に足を運ぶが、同大学のヘンリー・アーミテッジ教授に怪しまれて断られ、しかも他の図書館や大学にも根回しをされて本の入手が不可能になってしまう。
そして1928年8月3日の夜明け前、ネクロノミコンを盗みだそうとミスカトニック大学に忍び込んだ所を番犬に噛み殺されて半人半獣の正体を現し、死体はその後、白っぽいねばねばした固まりに変化してしまった。
彼が死んでしまったことで弟は暴走状態に陥って村を荒らし回るようになり、それを知ったヘンリーは彼の日記から弟に関する情報を手に入れ、そしてそれを鎮めるための呪文を学ぶと自らも村に赴くこととなった。