遺跡やそこに残された遺物を通じて、人類の活動とその変化(つまり歴史)を研究する学問。文献資料を用いる歴史学を補完する役割を持つ。
まとまった文字史料の存在しない時代(日本では旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代)の研究は考古学の独壇場であるが、文字資料の残る古代・中世でも、そこから得られる知見は断片的であり、たとえば庶民層の生活などは描かれることは少ない。考古学によって得られた知見を文献資料と突き合わせることで、多くの事実が明らかになる。
大量の文献資料が残る近世・近代でも、考古学による遺跡調査で文献で見過ごされていた事実が判明することがある。