CV:青島心
概要
『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』のヒロインである少女。
カメラを手に子供の頃に見た『竜の卵』を探して旅を続けている一般人であり、手当たり次第に気になる風景や光景を写真に収めている。なお、幼い頃に両親を失っている。
非常にマイペースで空気の読まない、どこか浮世離れした面を持っている。
ルーンシティでホラーに襲われたところを涼邑零に命を救われ、以後彼に興味を持つようになり、守りし者と竜騎士の間に起こる『竜の卵』を巡る戦いに巻き込まれてしまう。
なぜかホラーの存在を知っている。
中盤で『竜の卵』をこっそり鞄に隠しルーンシティを去ろうとするが、やがて竜の赤ん坊が卵から生まれるとそれを守る行動に走ってしまう事に……
※これより下は、ネタバレが含まれているので注意
正体
その正体は『DRAGON BLOOD』における黒幕であり、竜を巡る戦いを裏で暗躍していた張本人。
零達に見せていた振る舞いは後述の計画のための演技に過ぎず、本性は無邪気さと冷酷さを併せ持ったようなエゴイストで他人を欺き利用する事や裏切る事に何の感慨も抱かず、周囲がどれほどの不利益を被ろうとも自分の目的を優先させる等、ヒロインを装った黒幕であり、牙狼シリーズでも稀に見る特殊な敵役と言える。
幼少時に両親が亡くなってすぐに施設に預けられたのだが、その周辺が工場の排気ガスによって汚染されていた上、そこで他の子供達からイジメを受ける等、内外共に劣悪な環境であった。
それらに絶望していたところを竜の卵に出会ったことで人生が一変し、「竜によって一度全てが焼く尽くされて綺麗になった世界を見る」という夢を実現させる計画を目論むようになる。
竜の赤ん坊をループと名付け、計画のために育てていた。
竜騎士をエデルをも利用して零と対立したものの、当の零は普通の人間であるアリスに本気を出せない状況であった。
結末
巨大な竜となったループと一体化して手始めにルーンシティを焼き尽くそうとしたが、土壇場で思い止まって零に救いを求めた。
クライマックスでループが倒されて零に救出されるも既に限界を迎えており、ループと共に消滅した。
アリスの行動は見方を変えれば彼女の願っていた事は一般庶民が誰でも抱えている欲望であり、計画こそ確かに褒められたものでもないが、彼女の取った行動は一度どん底に陥った人間がやっと手にした力を利用したいという誰しもが同じ立場なら行っていたであろう行動であり、一方的に彼女を責めることができる者はいないであろう。
そのような意味では、アリスは良くも悪くも人間臭い敵役と言える。