生物の寿命
生物の命の長さ。単純には、生まれてから死ぬまでにかかる時間のこと。この長さには非常に個人差があり、生まれてすぐ死ぬ人間もいれば、100年以上生きる人間もいる。一般には、あまりに若く死ぬことは寿命と言わず、年老いてから死ぬこと(天寿)を寿命と呼ぶ。
人間を含む多くの動物の個体は、事故や捕食に遭わず恵まれた環境で過ごしても老化して死に至るが(生理的寿命)、生理的寿命は全ての生物にあるわけではなく、明確な寿命が認められていない生物も多い。かつては老化は生物の必然と考えられていたが、現在では、もともと生物に生理的寿命はなく、寿命は脊椎動物や節足動物などの一部動物門への進化によって獲得されたものと考えられている。
縄文杉のように数千年単位で生きている樹木があることはよく知られている。貝類は数百年生きているものが多く見つかっているが、若い個体と区別をつけるのが困難であるため最近まで見過ごされていたという。
工業製品の寿命
開発・設計・製造の段階で製品や部品が、どれだけ使用に耐えるかという期間や、使用回数といった想定値。ユーザーの使い方次第で大きく変わるものも多い。しかし中には使用せずに保存しているだけでも寿命が来る物もある。
工業製品では寿命を迎えたときに完全に使えなくなるものと、まだ使えるが製造時と比べて大きく性能が下がっているものとある。
また、突然壊れると危険などの理由で寿命が来る前に交換しないといけないものもある。そういうものでは一定時間の経過を目安にトラブルがなくても交換してしまう事もあるが、寿命が近づくと何らかの印が出たり、わざと異音が出るようにしてあるといった何らかのサインを出すようにしてあることもよくある。
一般的には単純なものより複雑なもの、動かないものより動くものの方が壊れやすい。
創作物において
異種族の間では片方の寿命が飛び抜けて長く(寿命差)、もう片方(人間が多い)に先立たれるネタが散見される。