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概要

CV:比嘉久美子

占いで有名な町・ラークバーンに住む占い師。

占い師でありながら「占いなんて気休め」という珍しい性格の持ち主。しかしその素質は当初誰も知らなかったのだが非常に優れており、実は世界を平定したイスカンダールの仲間にして大魔女であるアリス・アンブローシアの遠い子孫。姉にサファイアがいる。

また、遠い子孫にエメラルドの姿を確認できる。

うまくいかないなら自分の手で結果を捏造してしまえという考えの持ち主。持ち前の性格と合わさり、かなりとんでもない結果ができあがる。

姉サファイアが占いを原因としたスランプに陥ってしまい、ならば店を閉めるよりマシだと代わりに占い屋を営むのだが、その内容は···

  • 探し人の居場所を占って欲しいと頼まれたら、「水」「地下」「扉」のキーワードを導き出すも、水と関連する地下の扉、すなわち枯れた井戸の底を案内した(そんな場所に人がいるわけないだろう)
    • ちなみにこれを正確に占うと、この場合の「水」は大きな水をイメージしているため、海に直結する。「地下」と「扉」は地下迷宮の扉となる。これらが重なると海岸の町にある地下迷宮の扉という答えが導き出せる。
  • いなくなったネコの行方を占って欲しいと頼まれたら、占いの結果でもうすぐ帰ってくると出たのだが、念のためネコを自分で探しに行った
  • 指定された短剣のありかを占って欲しいと頼まれたら、「光」「滝」「砂」のキーワードを導き出したので、自宅にあった短剣を「光砂の滝」へ自分で置きに行った

あくまでも完全なデタラメではなく、占い自体は正規の手順で行っている。実際1つ目の例を見ると、事象は的確に見えている。しかし、見えた事象を、的確な解釈を以って相手に伝えなければならないのが占いであり、その詰めができていないために、こうなったのである。

3つ目の占いも、完全な捏造とも言い切れない。傍から見ればインチキに見えるのだが、結果を捏造するところまでが占いに含まれていたとしたら、どうであろう?結局、短剣のくだりは依頼者イスカンダール自身がルビィの後をつけてきたことで捏造がバレることになったのだが、このおかげでイスカンダールと縁ができるところまでが占い結果の範疇だとしたら、もはやただの占いの範疇にはもはや収まらない。荒削りだが恐ろしい才能であり、それを開花できるきっかけがこれまでなかっただけなのだ。

ちなみにダンジョンなどでトラップに引っかかりそうになった時、回避判定の正否でキャラごとにセリフがあるのだが、彼女の場合は···

  • トラップ作動:こんなので運試しするの?
  • 回避成功:あー、こんなんで運を使っちゃうなんて···
  • 回避失敗:あー、運悪い。

···まさかの八方塞がりのマイナス思考である。意外にも自分の運勢のことになると繊細な面を見せるようだ。

また、イスカンダールの目的は、短剣がかつてアリス・アンブローシアが所有していたものであったため、ありかを探すことでアリスの子孫の居場所を突き止めることにあった。結局、この短剣が証拠物となり、イスカンダールは彼女たちをアリスの子孫と断定する。

ついでに、腕はいいはずのサファイアが、スランプをなんとかするためイスカンダールと一緒に旅へ出ようとしていた最中でもあった。サファイアが心配なので同行した旅であったのだが、それがまさか彼女のコンプレックスを打破するきっかけになろうとは。自分の運命と向き合う為に、サファイアのトラウマの原因となった「七大驚異の征服」というテーマを、自分たちで実践することになる。

姉サファイアを超える占い師になる素質を認められた彼女だが、サファイアが自分の事を占ってしまったため、占いに囚われて予知の力が失われたのと同じように、ルビィもまた好奇心が旺盛過ぎてそれらの事柄に囚われ、本質を見失っていた。さらに、実績でも姉に遠く及ばなかった彼女は、これまでも何となく感じていた姉に対する劣等感を明確に自覚してしまう。そして劣等感こそが、彼女の才能を潰していた。つまり、できないと思い込んでいたことが強く影響して、本当に「できない」占いになってしまっていた。だが、劣等感を克服するには、劣等感が何なのかを自覚しなければ始まらなかったため、劣等感の自覚によって克服のきっかけを掴み始める。

そして、自覚した劣等感を理解したことで克服した彼女は、あるがままで良いという結論を導き出すことで、真に占いの力を身につけた。「七大驚異に人類が挑んだらどうなるか」という問いに対し、腕の優れたサファイアですら「全ての死」としか予想できなかったが、彼女は「その先にある再生」まで見通すことが出来るようになった。

とはいえ、自分の占いが七大驚異にまつわるものだったことで、本当にこの運命に立ち向かえるのかを今度は不安視するようになる。それを救ったのは、以外にも幼馴染ヒロユキの一言だった。

「堂々とインチキ占いしていた度胸は、どこ行ったの。」

そう、結果が気に食わないのなら、インチキ占いと同じように自分で結果を作ってしまえばいい。ましてそれが「全ての死」ならば、そんな運命など自分の手でブチ壊してやればいいことに、彼女は気づく。結果として、彼女らが挑んだ七大驚異の一つを本当に破壊することに成功。「全ての死」と言う結果は、覆された。

このように、本当は上達したいと思いながらも劣等感に阻まれつつ、それをかつては適当な態度で済ませていた彼女だが、真に実力をつけてからも、根は変わっていない。だが、それでよかったのかもしれない。なぜならば、各所の七大驚異に置かれているエネルギー体「テトラフォース」は、生真面目で目的意識が強い人ほど、精神的に悪堕ちしてしまう悪影響を吹き込まれてしまうのだから。ところが、彼女は適当な性格の部分があったので、この影響を全く受けていない。それどころか、このエネルギー体に嫌な予感がすることを初見で見破っている。本質を見抜く眼力が備わっているのだ。

ちなみに終盤、テトラフォースの力で狂ったジーン・ムーアに襲撃されて昏倒した時、彼女は未来の夢を見ている。それは子孫エメラルドが七大驚異の力をコントロールできるという、この世界の人類の新しい可能性が花開いたものであった。このような夢を見たこと自体、彼女の未来予知能力の高さを裏付けているのかもしれない。

上記の通りの経歴から高い魔力と火行を持つ一方で、実はLPが人間女性キャラトップの18。占いでミスリードしてしまったマイス編で同行してたら壁役として重宝されたのではなかろうか。

ところで、彼女が主人公になった場合のシナリオは、全シナリオを総括したもの。

これは、サガフロンティアヒューズが該当作品の主人公になれなかったことから作られたサガフロ裏解体真書の小説が元になっているからである。

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