黒猫爪運送(ブラックロー ウンソウ)とは、Pixiv内企画「ぴく武者」における非公式勢力の一つ。
民間伝承である「雷天帝国戦役」についても記述する。
概要
白面の者を追う者たちが自然に集って出来上がった集団、または企業。
表の顔として廃物処理・運送などを行う零細企業を装いつつ、裏では非合法な方法でしか処理できない事案を処理する事業を展開している。
■表の顔としての黒猫爪運送
戦のあとに残る死体の処理から鉄クズを再利用する目的での回収など、廃物処理業者としての側面が大きい。だが、会社立ち上げ時の基礎事業は運送業のみであった。
運送のために必要な機材として所持している船「灰色童子号(|リトルグレイゴウ)」は、巨体を誇る搭乗型鉄機武者を10騎搭載してもまだ、その積載量に余裕を持っており、その能力は他の敵性企業からも高く評価されている。
■裏の顔、黒須骨刃牙斗
非合法な方法でしか処理できない事案――個人レベルの私闘への参戦や、国家に属しない企業間での争いの調停など。――を処理することを目的として、一切の宣伝もなく秘密裏に活動を行う。
自由人(フリント)と呼ばれる武者を3名、獣型の妖怪を1名、戦闘員として保有していることから、一企業としては破格の戦闘力を有している。
雷天帝国との関連性
魔界の一国家、雷天帝国に国家が傾くような大打撃を与えたのではないかと囁かれる。
だが、雷天帝国自身がそのような大打撃を受けたことを公式に認めていないため、これはあくまでうわさの範疇である。
現在
白面の者が紅蓮の虎盗賊団にいる事を突き止め、白面の者を倒すべく行動を開始する。
参加者
名前 | ヨミガナ | 位 | 概要 |
---|---|---|---|
鳶空 | トビア | 社員 | 社で一番年下の新入社員。裏の顔は、獣の槍と呼ばれる妖器物を操る鬼武者。 |
とら | トラ | 妖怪 | 別名「長跳丸」。齢2000歳を超える妖。種族は「字伏(アザフセ)」となっている。 |
鈴菜輝兎 | ベルナデット | 航海士 | 鳶空と同年代の少女。雷天帝国の出身で、「お役目様」という集団に属していた。 |
綺羅星 | キララ | 経理 | 鳶空と同年代の少女。雷天帝国の出身で、「黒焔」を家族の仇として追っている。 |
沙羅弩 | ジェラド | 社員 | 社員にして戦闘要員の男性。。とらと同郷にあたるらしい。 |
夜奈 | ヨナ | 社員 | 社員にして戦闘要員の女性。元は獣の槍の破壊を目的としていた。 |
恩母 | オンモ | 社長 兼 船長 | 社長にして、社用船「灰色童子号」の船長。口が軽いのが玉にキズ。 |
右門 | ウモン | 技術長 | 元は戦闘員。現在は社用船「灰色童子号」の専属メカニックとして勤務する。 |
社用機器類など
名前 | ヨミガナ | 分類 | 所有者 | 概要 |
---|---|---|---|---|
灰色童子号 | リトルグレイゴウ | 帆船 | 社用船 | 地上・海・魔界を航行できる優れた船。閃光装甲(ビーム・アーマー)という特殊な盾を展開する機能を持つ。 |
乗貰舮 | ノッセル | 小型ボート | 社用船 | 灰色童子号を小型化したような1人乗りボート。ただし閃光装甲は装備されていない。 |
獣の槍 | ケモノノヤリ | 槍 | 鳶空 | 春秋・戦国期の影舞乱夢で、白面の者を倒すべく作り上げられた武器。 |
獣の槍spec.2 | ケモノノヤリ スペックツー | 槍 | 鳶空 | 一度壊れたものを、夜奈が修復した状態の獣の槍。 |
エレザールの鎌 | エレザールのカマ | 鎌 | 鈴菜輝兎 | 「獣の槍」を打破するために作成された4本の刃を持つ大鎌。 |
斬馬星 | ザンバスター | 青竜刀 | 一般社員 | 獣の槍をもとに考案された大ぶりの青竜刀。 |
沙羅弩の金剛杵 | ジェラドノコンゴウショ | 独鈷 | 沙羅弩 | 沙羅弩の出身地ではごく一般的に売られているらしい独鈷。 |
民間伝承「雷天帝国戦役」
ここは、民間伝承として伝えられていることを端的にまとめたものである。
ぴく武者世界創世の日
- 創世と同時に吐き出された澱みの中に、鎚毘而陀恕の元となる悪意が生まれる。
約2500年前 東南の亡国
- 東南方面の亡国に最強と謳われる将、気紛卦導(のちのとら)誕生。
- 鎚毘而陀恕、実態化の寄り代として気紛卦導にとり憑く。
約2500年前 鎚毘而陀恕、誕生の日
- 沙羅弩の祖先の少年、亡国に属する隣国の奴隷階級として生を受ける。英雄として、気紛卦導を慕うが10代手前で鎚毘而陀恕に殺される。
- 気紛卦導の国が戦争に大敗。その際に気紛卦導と懇意にしていた姉弟が殺され、怒り狂う。
- 気紛卦導の怒りを糧に鎚毘而陀恕が実体化。その際に余りまくった妖力で気紛卦導の敵国も滅ぼしてゆく。
約2500年前 鎚毘而陀恕、誕生の日から数日後
- 気紛卦導、長く鎚毘而陀恕を体内に保有していたため、不死の存在となってしまう。以後、終わりのない放浪をすることに。
約1000年前 東方の小国
- 照々兒守(鈴菜輝兎の先祖。)、刀工・導ヶ智の娘として生を受ける。
- 同国に、さらに力を蓄えるため、鎚毘而陀恕が美女に変じて小国の王の妃となる。
約1000年前 東方の小国、事件の日
- 鎚毘而陀恕、小国の王が自分を討つための武器を作っていることを知ると、片っぱしから刀工を殺し始める。
- 照々兒守、母を鎚毘而陀恕の刀工狩りにて失う。その日を境に、父が妖器物作りにのめり込む。
約1000年前 東方の小国、「獣の槍」誕生の日
- 照々兒守、自らの肉体を妖器物の刀身として捧げ、獣の槍を誕生させる。
- 鎚毘而陀恕、とうとう出来てしまった獣の槍によって追われる様にして姿を消す。ぴく武者の国へ。
約1000年前 東方の小国、「獣の槍」誕生から数年後
- 獣の槍、鎚毘而陀恕を見失い、腹いせのように周囲の妖怪を殺して回る。それを見咎められ封印される。
- 夜奈の祖先の少女、導ヶ智と同じ村に生まれる。獣の槍の危険性に気付き、封印を施す。
約1000年前 東方の小国、「獣の槍」との出会いの日
- 気紛卦導、放浪の末に獣の槍を発見。そこに籠められた鎚毘而陀恕への悪意と同調。史上初の持ち主となる。
- 獣の槍、気紛卦導を自身の持ち主と認め、その獲物に収まる。その際、照々兒守の魂を昇天させる。
約900年前 東方の小国
- 気紛卦導、鎚毘而陀恕を追いつつ、妖怪退治を続ける。…その中で、獣の槍にどんどん魂を喰われてゆく。
- 冴美稻、東方のとある国の貴族として生を受ける。生来の冷徹さから、戦争に従事しているうちに殺人鬼となる。
約900年前 東方の小国、「とら」の誕生
- 気紛卦導、獣の槍に魂を喰いつくされて字伏という妖怪になり、封印の石化状態となる。のちの「とら」である。
- 冴美稻、官吏に追われて逃げ込んだ山の中で偶然にも獣の槍を手にする。槍を手に、ぴく武者の国へ。
約900年前 ぴく武者の国、「黒焔」の誕生
- 冴美稻、獣の槍に魂を喰いつくされて字伏という妖怪になり、封印の石化状態となる。のちの「黒焔」である。
- 獣の槍、冴美稻の手から離れ、幾多の名武将に”とり憑き”、鎚毘而陀恕を追い続ける。(その分、字伏を生み続ける。)
約800年前 ぴく武者の国
- 照々兒守、地上人として転生。強力な結界を張る陰陽師となる。
- 元・気紛卦導が覚醒。(以降、長跳丸と名乗る。)それと同時にすべてを忘れ、獣のごとき妖怪と化す。それでも鎚毘而陀恕への怒りを忘れられず、ぴく武者の国へ。
約800年前 ぴく武者の国、運命の出会い
- 鎚毘而陀恕、ぴく武者の国で好き勝手暴れていたが、草太郎、照々兒守、長跳丸に深手を負わされ、魔界に逃げ込む。
- 草太郎(鳶空の先祖。)、何代目かの獣の槍の持ち主。字伏、照々兒守と共に鎚毘而陀恕を地上から追い出すことに成功する。
- 照々兒守、魔界へと逃げた鎚毘而陀恕を封印する役目を負って魔界へと転居する。
- 長跳丸、字伏となりかけていた草太郎を助けるため、わざと自身の体に獣の槍を突き立てさせ、自身の体に獣の槍を封印する。
時は一気に進み、約50年前
- 魔界に、照々兒守を中心として雷天帝国が起こる。片や照々兒守を敬うため。片や鎚毘而陀恕に唆されて人々が集う。
約18年前
- 地上。草太郎の何代目かの子として、鳶空、生を受ける。
- 魔界。照々兒守の娘として鈴菜輝兎、生を受ける。
- 魔界。照々兒守が組織した「お役目様」の一員として綺羅星、生を受ける。
約10年前 地上
- 雷天帝国が地上の侵攻を目論んでいることを察知。察知した人々で黒猫爪運送が設立される。
8年前 雷天帝国
- 鎚毘而陀恕、自分の手ゴマとして黒焔の封印を無理やり解く。
- 黒焔、鎚毘而陀恕に封印を解かれ、手始めに綺羅星の家族を喰い殺す。
- 綺羅星、一度に家族すべてを失う。それ以降、月乙女の一員として戦いに明け暮れる。
3年前 雷天帝国、交換留学の場での事件その1
- 鳶空、琥絽新の国と雷天帝国の交換留学プログラムに参加。その船の中で鈴菜輝兎を助ける。
- 鈴菜輝兎、交換留学生の船に密航。密航の罪のついでに暗殺されそうなところを鳶空に助けられる。
- 鎚毘而陀恕への照々兒守の封印が日増しに弱まる。結果、鎚毘而陀恕の支配が強まり、雷天帝国の、地上侵攻の気運が高まる。
3年前 雷天帝国、交換留学の場での事件その2
- とら、動けないところを雷天帝国に捕縛される。移送中に草太郎の子孫・鳶空と出会い、仕方なく獣の槍を託すことに。
- 鳶空、雷天帝国が長跳丸を移送する場面に遭遇。長跳丸をとらと名付け、ともに生き残るため封印を解くことに。
- 夜奈、雷天帝国が獣の槍を移送することを聞きつけ、奪還のため、乗り込んでくる。
- 沙羅弩、雷天帝国が長跳丸を移送することを聞きつけ、奪還のため、乗り込んでくる。
- 恩母と右門、雷天帝国が地上の侵攻を目論んでいることをキャッチ。阻止するために乗り込んでくる。
- 上記の6名が成り行きで結託。現在の黒猫爪運送の中心メンバーが集まることとなる。
3年前 黒猫爪運送の雷天帝国攻略その1
- 黒焔、鎚毘而陀恕の手ゴマとして暗躍。ついには「お役目様」である綺羅星すらそそのかす。
- 鳶空、雷天帝国本土侵攻の折に仲間とはぐれ、綺羅星に捕縛される。
- 綺羅星、黒焔を家族の仇だと知らずにそそのかされてしまう。鳶空を捕縛、軍上層部へと移送しようとする。
- とら、鳶空を追う中で照々兒守のにおいに気付き、単身、お役目様のいる場所へと向かう。
- 黒猫爪運送、鳶空の発したビーコンをたよりに、雷天帝国の中枢部を把握。鳶空の奪還と同時に中枢部を強襲する。
3年前 黒猫爪運送の雷天帝国攻略その2
- 鳶空、黒猫爪と合流後に鎚毘而陀恕という黒幕がいる事を知る。鎚毘而陀恕を討つべく、お役目様のいる地へと向かうが、すんでのところで逃がしてしまう。
- 鈴菜輝兎、黒猫爪の侵攻の中を一人、母のいるお役目様のいる場所へ。そこで長年積もらせてきた母の鎚毘而陀恕への怒りを知ることに。
- 鎚毘而陀恕、照々兒守の怒り・恨みを糧に完全復活。鈴菜輝兎を捕え、腹心を連れて地上へと向かう。
3年前 黒猫爪運送の雷天帝国攻略その直後
- 照々兒守、鎚毘而陀恕の復活と共に殺される。だが、その際に娘の言葉によってその怒りを忘れる事ができる。
- 鳶空、鎚毘而陀恕を追おうとするが、魂の限界に達する。字伏になろうとしたところ、照々兒守の浄化された魂に助けられることになる。
- 夜奈、槍の破壊を目的としていたが、槍の本来の目的を知った事と、鳶空からの依頼があったことから修復・強化を請け負うことに。
約2年前 地上
- 黒猫爪の追撃をかわすため、鈴菜輝兎、鎚毘而陀恕の尾の1つを植え付けられ、「くらぎ」という名の妖怪と化する。
- 鳶空、鈴菜輝兎を助けるべく、くらぎに挑む。その中で字伏を超えて真の獣の槍の持ち主となる。
約2年前 地上(別場所)
- 黒焔、とらとの遭遇線。激闘を繰り広げるが、左目をえぐり取られてしまう。また、綺羅星に仇であることがばれてしまう。
- とら、黒焔との戦いですべての力を使い切る。死を覚悟するが、沙羅弩のもたらした祖先の姉の魂と出会うことで奮起する。
現在
- 黒猫爪運送・鳶空組。鎚毘而陀恕の補足を継続中。
- 黒猫爪運送・とら、綺羅星組。黒焔を追って別行動中。
- 鎚毘而陀恕、さらに力を蓄えるために紅蓮の虎盗賊団に参加する。
関連タグ
雷天帝国(直接の敵対組織)
紅蓮の虎盗賊団(白面の者が合流した組織)
必須タグ
黒猫爪運送-軍団に所属している場合はこのタグが必須。