蒸気機関
じょうききかん
蒸気を動力源とするエンジンのこと
蒸気機関とは、水をボイラーで加熱して発生する蒸気を用いて、ピストンやタービンを動かすエンジンのこと。その中でもピストンを用いるもの(レシプロ式)を指す時が多い。
蒸気機関の改良に従事した偉人としてはジェームズ・ワットが広く知られている。
熱効率はレシプロ式とタービン式で極端な差があり、レシプロ式は6~10%にとどまるのに対しタービン式は35%前後ある。
コンバインドサイクルでガスタービンなどと組み合わせた場合、トータルの熱効率は60%程度まで上がる。
それゆえ20世紀の船舶用・発電用蒸気機関は基本的にタービン機関である。
一方鉄道用ではごく一部の実験を除いてほとんどすべてレシプロ式になっていたのは、負荷の変動や逆転といった動作がタービンでは難しく、実験車両も尽く失敗したためである。
レシプロ・タービンどちらも始動性はよくない。
液体・気体燃料利用でも1時間、固体燃料(石炭)利用だと4時間かかる。
スチームパンクのスチームはこれのことであり、それっぽい雰囲気の絵につけられていることもある。