ゲバ棒
げばぼう
即席打撃武器の一つ。 語源はドイツの「ゲバルト」
学生運動において新左翼活動の参加者が手っ取り早く調達できる武器として用いる棒全般を指す。
形状に定義があるわけではないが、一般的には角材に釘を多数打ったものがゲバ棒としてイメージされることが多い。ただし、実際にゲバ棒として最も多く使われたのは、トップ画像のようなただの角材である。しばしば用いられたのはプラカードの棒を流用したもので、下手をすると一撃で折れるほど脆いが、実際のところゲバ棒の主な使用目的は示威であって、相手を殺傷するために用いるものではないのでこれでも問題はない。
ゲバ棒の語源は「ゲバルト棒」(ゲバルト=ドイツ語で「暴力」を意味する言葉「Gewalt」)。なお、学生運動華やかなりしころには、右翼系民族派学生運動も盛んになったが、彼らも同様の棒を用いていた。