初めに
近年舞台は中高年層だけで無く、若い世代にも身近なものになってきたように思える。
この変化の裏には『2.5次元舞台』という新しい切り口の舞台の登場がある。
最近の舞台を観る若い世代にとってこれはアイドルのライブを観に行くことに等しいのかもしれない。
『2.5次元舞台』は世界に向けて発信しているものもあり、今後の日本に大きな変化をもたらして行くだろう。
だがしかし、広く知られることと比例するように、
マナーの悪い観客も目立ってしまっている。
マナーの悪い一部の人達のせいで舞台が楽しめなくなってしまったり、
演者の方々の演技に支障をきたしたりすることは、当然あってはならないことだ。
この記事では、舞台を観に行くお客様全員が良い気持ちで舞台を観劇できるように
舞台観劇のマナーを教えつつ、持っていくと良いものなどをご紹介したいと思います。
服装のマナー
服装は基本自由。
とは言いつつも、いくつか暗黙の了解があります。
○コスプレ
あまりオススメできません。
○着物・浴衣
着物・浴衣を着ていく際の注意点は『帯の結び目の位置』です。
座る際に後ろに結び目があると、どうしても前のめりになってしまいます。
座席の座り方については後述致しますが、前のめりになると後ろのお客様の視界を妨げることになるので、
結び目は『前』に持ってきて、背もたれに背中をつけて観劇しましょう。
○パーティードレス
あまりに派手すぎるものや、スパンコールがたくさん付いているものは控えた方がいいです。
スパンコールは照明に反射するため、演者の目を痛めることになりかねます。
○ウインドブレーカー
ガサガサと音が鳴ってしまうので、観劇の際には脱ぐことをオススメします。
また、髪型や髪飾りにもいくつかルールがあります。
○高い位置での結髪
後ろのお客様の視界を妨げることになるので、観劇中は解くか、別の髪型にしましょう。
○アフロヘアー・ボリュームパーマ
先程と同じく、後ろのお客様の視界を妨げます。
ニット帽でボリュームを抑えるか、別の髪型にしましょう。
○大きな髪飾り
先程と同じく、後ろのお客様の視界を妨げます。
開演前に取り外しましょう。
○高さのある帽子
先程と同じく、後ろのお客様の視界を妨げます。
開演前に取り外しましょう。
持ち物のマナー
◎持っていくと良いもの(★遠征者向け)
※チケットや携帯などの必需品は省きます。
○双眼鏡
遠い席の場合、せっかくの演者の顔が見えなくなってしまいます。
遠い席を予約した場合は双眼鏡を持っていくことをオススメします。
○折り畳み傘
折り畳み式でない傘を持っていくと、観劇の際に置き場所に困ります。
雨予防には折り畳み傘を持っていき、観劇中は持参した鞄にしまいましょう。
○毛布
劇場によってはとても強く冷房が効いている場所があります。
寒いときには、毛布で体温を調節しましょう。
○★小型扇風機
遠征に夜行バスを利用する方もいらっしゃると思います。
夜行バスは車種によっては狭く、暑くなります。
暑いときには小型扇風機をつけて涼みましょう。
無音のものならなおよろしいです。
○エコバッグ
グッズを大量に買う方には必須です。
○ファンレター
会場にファンレターボックスがある場合があります。(各舞台HPに記載されています。)
ファンレターの受付が可能な場合、ファンレターを送りたい相手の名前を書いて、
ボックスに投入しましょう。
◎持って行ってはいけないもの
○差し入れ(主に食べ物)
基本的に受け付けていない舞台がほとんどです。
受付可能な場合、ナマモノは控えましょう。
○危険物
当然、犯罪です。
○応援グッズ
公式サイトで許可が下りていない場合は持って行ってはいけません。
もし間違って持って行ってしまったら決して光らせたり、降ったりしてはいけません。
行動のマナー
◎観劇前のマナー
○携帯はマナーモードではなく「切」に
劇場内ではバイブ音もとても響きます。
劇場内では必ず電源を切りましょう。
○劇場内は撮影禁止
よく持ってきたぬいぐるみを座席に座らせて
写真を撮る方がいらっしゃいますが、劇場内は舞台上以外も撮影禁止です。
○御手洗いは始まる前に
観劇中に抜け出すことも出来ますが、他のお客様の迷惑になりかねますし、
何より抜け出していたときの時間は帰ってきません。
御手洗いは始まる前に済ましておきましょう。
○トレーディング行為は邪魔にならない場所で
トレーディンググッズがある舞台にはトレーディング行為がつきもの。
しかし、道を塞いだりしてはいけません。
広い場所でやりましょう。
◎観劇中のマナー
○関節は鳴らさない
最近、クラッキング(指をポキポキ鳴らすこと)をする人が増えていますが、
当然、観劇中の静かな空間では響きます。
鳴らさないようにしましょう。
○役名、キャスト名を叫ばない
他のお客様の迷惑となりますし、演者の方々の集中もきれてしまいます。
コールアンドレスポンスがない限りは役名を叫ばないようにしましょう。
○周りのお客様に気を使って
応援グッズ持込可である舞台は周囲のお客様に気を使いましょう。
応援グッズは肩の高さで振って、後ろのお客様の視界を妨げないようにしましょう。
また、振り幅を狭くして、周囲のお客様にぶつけないようにしましょう。