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概要

  • 車体番号8。車体カラー緑。車軸配置0-6-0。
  • 本線の入れ換えと、ティドマス~アールズバーグ・ウェスト間の支線を担当するパニアタンク機関車。
  • ダックは「アヒルのようによたよた走る」事からつけられた愛称で、本名はモンタギュー。
  • サイドタンク機関車に見慣れた日本人には彼の姿は特異に見えるが、実際イギリスではパニアタンク機関車はそれなりに活躍していた。
  • 大西部鉄道(イギリスの大手私鉄)に所属していた機関車で、大西部鉄道にいたことを誇りに思っている。
  • 性格は生真面目。どんな仕事もきちんと時間通りにこなす優等生である。しかもヘンリーゴードンなどの大型機関車にも反抗したりすることがある。またユーモアがあり、ヘンリーを騙して6台もの(解体予定のボロボロの)炭水車を付けさせたりしていた。
  • 彼が床屋に突っ込んだ事故はあまりにもインパクトが大きい。
  • 第7シーズン辺りから何故か出番が減り、台詞が一言のみやカメオ出演などと出番が非常に少なかった。

床屋に突っ込んだ事故

題名は「床屋に行ったダック」(元の英語版はA Close Shave(危機一髪))。

事故の題名だけでもインパクトは十分だが、実はこの事故、死傷者が大勢出る可能性があった大事故が一歩手前で回避された事故だった。

事の始まりはその前の回でダックがディーゼルに自分が引く貨車を集めて欲しいと依頼したところから始まる。

ディーゼルは間違えて別の貨車を引っ張ってこようとしていたのだが、それだけなら良かったのだがよりにもよって長年放置されていて錆つき動かなくなっていた貨車を無理矢理引っ張ろうとしたため貨車が壊れてしまったという些細な事故が起きた。

ダックも近くの待避線で見ていたのだが、元々ディーゼルは嫌味なところがあったのと、今更それじゃないと教えるのも気が引けたという理由から静観した。

結果ディーゼルは自分の間違いから大恥をかき、回を跨いで貨車たちの物笑いの種にされてしまった。(流石にあまりにもしつこかった為にダックは「行儀が悪い」と貨車たちを叱っていたのだが・・・)。

だが、ダックはディーゼルに逆恨みされ、ディーゼルがばら撒いたゴードンたちへの中傷文句の発信者に仕立て上げられてしまった。(内容に関しては案外秀逸だった(ゴードンがすっ飛びソーセージ、ジェームスが赤錆の古鉄、ヘンリーがコチコチの堅物野郎)ためかハット卿は笑いを堪えていたが)

ハット卿から(誤解を解くための時間を確保するために)しばらくの間エドワードの駅への出向を命じられ、そこでエドワードの手伝いで貨車を丘の上へ運搬したのだが、その帰り道に一人で丘を下っているさなかに事故が起きた。

なんとさっきまで自分たちが運んでいた貨車たちが連結器が外れ猛スピードで丘を駆け下りてきたのだ。

突然の事態に必死で逃げるも貨車たちの方が速かった為に追いつかれてしまった。機関士がブレーキをかけようとしたとき・・・。

「わー!!あれを見ろー!!」

はるか前方の駅にはジェームスが引く旅客列車が止まっていたのだ。このままでは追突して大惨事となってしまう。

ジェームスは駅の先にある給水塔で水を補給するために再停車したためすぐには発車できなかった。

ダックは力いっぱいブレーキをかけるが全速力で逃げていたのが祟って間に合いそうもない。

「ダメだ!もう遅い!!」

機関士が悲痛な叫びを上げ、誰もが最悪の事態を覚悟したが、最後尾車両の手前にあったポイントが本線から待避線に切り替わりギリギリで追突は回避した。

が、待避線の先には床屋があり、しかも待避線の行き止まりには反射板のついた簡素な標識しかなかった(車止めがなかった)為にそのまま床屋に突っ込んだところでようやく停車した。

幸いにもけが人は出なかったが(貨車の車掌がブレーキ車から弾き飛ばされて遥か遠くに放り出されてしまったが)床屋の店員さん(中の人はディーゼルと同じ人)に怒られダックは顔にひげそり用のクリームを塗りたくられてしまった(後でハット卿が事情を説明してクリームは洗い流されたが)。

ソドー島で起きた事故はかなり多いが、これはその中でもかなり危険な事故となった。

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