概要
アールズバーグ線は『汽車のえほん』とそれをベースとした映像作品の『きかんしゃトーマス』に登場するノース・ウェスタン鉄道の支線である。
『汽車のえほん』と『きかんしゃトーマス』では設定が異なるため、媒体別に解説を行う。
汽車のえほんにおいてのアールズバーグ線
ノース・ウェスタン鉄道の支線の一つで、ノース・ウェスタン鉄道初の新規路線である。
作中では「リトル・ウェスタン(直訳は小さなウェスタン、日本語訳は小さな大西部鉄道)」または「ダックの支線」と呼ばれている。
アールズバーグ線を語るには、ノース・ウェスタン鉄道の誕生理由を語る必要がある。
1914年、アイルランドから沿岸防衛のためのイギリス海軍の戦略的鉄道として、ソドー・アンド・メインランド鉄道・ティッドマス・ナップフォード・アンド・エルスブリッジ軽便鉄道・ウェルズワース・アンド・サドリー鉄道を合併させて、1915年にノース・ウェスタン鉄道を設立させます。
1915年、ハーウィックに小さなイギリス海軍基地が設置され、ハーウィックに到達させるためにアールズバーグ線が敷設されることになった。
アールズバーグ線がアールズバーグに到達した1916年、差し迫った脅威が過ぎ去ったため、それ以上の延長は中止されました。
1940年、ハーウィックに再び小さなイギリス海軍基地が設置され、ハーウィックに路線延長する計画が再び提案されるが、ソドー・ロードウェイズが十分な交通手段を提供していたため再び中止となりました。
1947年、ミッド・ソドー鉄道のキャス=ニー=ハウィンにある最後の鉱山が廃坑になったため、ミッド・ソドー鉄道は廃止となり、この時アールズバーグ線の交通量は十分な量とは言えなかったので、廃止届を出しますが許可が下りず、基本的に使用されなくなり事実上の廃止となりました。
1964年、チャールズ・トップハム・ハット卿2世はティッドマス港の混雑緩和のために新たな港を探すことになります。というのも以前にもティッドマス港の混雑緩和のためにナップフォード港の改修を行ったのだが、補助的な港として有用なナップフォード港は吹きさらしの場所に存在したため最適な港と言えませんでした。最適な港を探した結果、アールズバーグ港が適切な港であると判明します。チャールズ・トップハム・ハット卿2世はこの結果からアールズバーグ線の営業を再開することを決め、同年に路線を本格的に再開させます。
ちなみに、この時の調査の途中でアールズバーグ線の路線が酷く荒れていたのに対しミッド・ソドー鉄道の路線はあまり荒れていないのに気づき、使用されていたバラストが雑草を生やさないものだと判明すると、それと同じ砂利を運ばせるためにアールズデール鉄道を開業する事になった。
輸送状況
アールズバーグ線での輸送は以下の通りとなっている。
旅客
旅客に関しては、ティッドマス駅からアールズバーグ・ウェスト駅の間を1時間に1本運行を行っている。
アールズバーグ線の旅客はアールズデール鉄道に乗る観光客に必要となっている。
貨物
貨物に関しては、主に線路に使用するバラストが輸送される。
バラストはアールズデール鉄道が鉱山から運んできた物を輸送している。
路線
路線図
運用車両
現在の運用車両
・ダック
・ドナルド → アールズバーグ線以外にも本線やブレンダム線の運用にも使用されている。
・ダグラス → アールズバーグ線以外にも本線やブレンダム線の運用にも使用されている。
・オリバー
・アリス
・ミラベル
・イザベル
・ダルシー
・トード
運用が計画された車両
・緊縮財政の機関車 → ドナルドとダグラスは他の路線の運用も行っていたために疲れており、それを解消するために導入が計画されていた。その後導入されたかどうかは不明。
過去の運用車両
・スクラフィー → 砂利輸送に使われた無蓋貨車だが、車体は傷んでおり、列車の重さに耐えきれず破損してそのまま処分された。
その他
・ウィルバート → ディーン・フォレスト鉄道の機関車で、同型の緊縮財政の機関車を導入するか判断するために一時的に借りて来た。
きかんしゃトーマスでのアールズバーグ線
概要
原作を準拠している点もあるがオリジナルの設定が加わっている。
路線の違い
原作には存在しない駅がいくつか追加されている上、路線数も1本から2本に追加されている。
追加駅
・タウン・スクウェア駅 → ティッドマス駅からホールトラフ駅の間にある駅で、ホールトラフ駅方面の隣駅はティッドマス・ホルト駅である。
・ティッドマス・ホルト駅 → ティッドマス駅からホールトラフ駅の間にある駅で、ティッドマス駅方面の隣駅はタウン・スクウェア駅である。
・ブラッフズ・コーブ駅 → ティッドマス駅からアールズバーグ・ウェスト駅の間にある駅である。
運用車両の違い
運用車両の違いとしては以下のとおりである。
原作では別の路線を走る車両が担当になったり、オリジナルキャラクターが運用を担当している。
駅・スポット
※1はTV版オリジナルスポット。シーズン毎に位置が異なる場合もある。
※2はTV版と原作で位置が異なるスポット。
ナップフォード駅
TV版での始発と考えられる駅。
ナップフォード・ハーバー ※1
ナップフォード付近に位置する大きな港。第6シーズン以降はブレンダムの港が頻繁に使用されるようになった為、ほとんど登場していない。
ティドマス湾 ※1
近くにお城のある小さな駅。第6シーズンでは歌手アリシア・ボッティのコンサートが開催された。また、新しいループ線の完成に伴って線路の数が増えた。
ティドマス・ホルト駅 ※1
海辺にある小さな駅。第3シーズン「ドナルドのあひる」では、近くに機関庫が作られた。
デイリーの池 ※2
ホルトラフ駅(TV版ではティドマス・ホルト駅)の近くにある大きな池。アヒルのデイリーはここにはなされている。
ティドマス・ビーチ
ソドー島の西海岸。原作では過去に存在したが、廃線になってしまったとされている。
海辺の村と駅 ※1
海岸沿いに広がる大きな村とその近くにある駅。トビーはここのお祭りに参加する予定だったが、空きがなくなった為、断られてしまった。
ティドマス駅
原作での始発とされている駅。
タウン・ホール ※1
CGシリーズから登場した市場町。横にはティドマスの大きな町が広がっている。
ティドマス貨物駅 ※1
ティドマス機関庫の隣にある小さな貨物用の駅。
バルジーの橋 ※2
バルジーが事故を起こした小さな橋。TV版ではトーマスの支線に位置するとされており、近くにクリケット場がある。
ホルトラフ駅
トビーの支線と繋がる接続駅。TV版では第3シーズン「2かいだてバスのバルジー」にのみ登場。
アールズバーグ漁村&教会 ※1
アールズバーグの谷間にある漁村と教会。元々、教会の駅はトビーの支線に位置していたが、セットの都合から変更された。
アールズバーグ・ウェスト
アールズバーグの西にある駅。ちんまり機関車こと、ミニチュアゲージの機関車達もここで働いている。
アールズバーグ港
アールズバーグの港町。CGシリーズではちんまり鉄道の機関車達も走れるようになっている。
アールズバーグ・タウン駅 ※1
アールズバーグ町にある駅。第20シーズンから、アールズバーグの町は登場したものの、駅が登場することはなかった。
関連タグ
ノース・ウェスタン鉄道の路線
本線 ファーカー線 ブレンダム線 ノランビー線 カーク・ローナン線
アールズバーグ線 ピール・ゴッドレッド線